帰ってきた。
どこか郷愁を誘うこの場所からの眺め。
輝く白峰に憧れた日を思い出す。
今週は、こいつと何処へ行こうか。
朝方まで悩んだが、先週訪れた石徹白の村から谷一つ西側から三ノ峰を目指すことにした。
最後の端を渡ると、先週東から眺めていた願教寺山が目の前に姿を現す。
登山道は無く、藪山のため行くとすれば積雪期がメインのようです。
昼前、上小池の駐車場にハンターカブを置き三ノ峰を目指す。
今日はあの峰の上の避難小屋を借りて夜を明かすことにしている。
森を抜け、峰を渡りあの頂へ。
アカゲラのけたたましい声
アオーと遠くの谷に響くアオバトの寂しげな声に耳を澄ませながら
花咲き始めた森を行く。
おや、雨が降ると花びらが透き通り素敵な姿に変身するサンカヨウだ。
同じ山であっても、谷により少しづつ植生が変化する。
歩く時期により出会いも変わる。
それが楽しい。