小屋の屋根を打つ雨音が小さくなり、やがて窓から差し込む光が柔らかく光りだした。
歩いてすぐの大倉山山頂横の稜線に行ってみることにした。
谷向こう
別山から三ノ峰、銚子ケ岳へと連なる白山禅定道は吹き上げる気流が
くっきりと見て取れた。
時間はたっぷりある。
キンドルにDLしてきた小説を読みながら、時折、雲に包まれたりしながら時の流れを楽しむ。
気に入った場所で時を過ごす。
鳥のさえずりに耳を澄ませ
光を感じ
心地よい風に身を任せる。
今日は新月
お月様が生まれ出る前の暗闇の中
ドーン、花火のような音が響く
時折、闇に光が差す。
どうも雷鳴のようだ。
腰を据えることで感じることのできる空間がある。
時間がある。