夏を思わせる青の中に、朱がゆっくりと染み出してきた。
色の変化
季節の変化
変わる季節の匂いを嗅ぎながら渓谷沿いの散歩道を奥へ奥への進んでいく。
根の平峠から先は緩やかな平坦地が広がり、あちこちでテントが張れる場所が広がる。
どこにしようかな。
ケケケケケ
キー
アカゲラの鳴き声だ。
木々の間を、枝から枝へと飛び交わし、
木をつつきながら餌となる虫を探している。
よくあれで分かるよな。
それぞれの種に与えられた能力は、本当に過ぎぎに思う。
そして、それをまねることを作り出すことが出来るのが人の能力なのか。
まねっこ。
人はいろんな、まねっこをしたりして、多くの事を学んできた。
学ぶことの基本はまねっこをすること。
そして考えること。
今日は、中秋の名月
天頂の真昼のように光り輝く月を楽しむよりも、
森から差し込む光に魅力を感じる。
森の木々は月光に照らされ光り輝き
静かでゆっくりとした時が刻まれていく
夜行性の動物の目がこちらを見ている気配を感じる。
森に入り五感を使って感じることを思い出す。
大切な時間が過ぎていく。