日の光が低くなった。
一本の木が寺の名残を残すのみとなった茶畑後に残る寺跡は
朝日を浴びて眩しく光っていた。
今は傍らに数体んお地蔵さんが人々を見守っている。
辺りはきれいに掃除がされ、気持ちよさそうに笑っていらっしゃる。
美濃白川の川面から立ち上がる川霧を受けてキラキラと輝きを放っている茶畑は
やがて雪に埋もれ、春の芽吹きの準備に入るのだろう。
お弁当をもって
この場所でゆっくりと本を読んで
お昼寝すると気持ちがいいだろうな。
小さな茶畑の中にかつてあったお寺の鐘が
谷間に茶畑にこだまする。