のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

秋色の美術館

秋色の美術館が開館した。

筆を手に取り、思い思いの色が森のキャンバスに塗られていき

山いっぱいに広がっていく。

紅葉

なんて不思議な化学変化なんだろう。

植物の体内で静かに、そして急速に変化する冬への準備

誰かがスイッチを押したように一斉に変化が始まる。

チョンと手で触ってみると、触った場所が変化した。

不思議不思議がどんどん広がっていき

同時にどこからか甘い匂いが広が漂ってくる。

秋の匂い

紅葉は色だの変化だけでなく匂いも変わる。

大きく息を吸い込んでごらん

秋色の甘い匂いが胸いっぱいに広がるよ。

谷を渡ってきた風が木の枝を優しく揺らし

はらはらと木の葉が舞い降りる。

秋の森は、不思議でいっぱいの自然の美術館