のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

秋の七草「葛」

葛(くず)
根っこからは、葛粉が取れ、美味しいおもちや、葛湯に使われたりしますね。
漢方薬の葛根(かっこん)は、風のお薬として私もいただきます。

つるは強く、山仕事の際に、木の束を束ねるのに利用できるなど、
人々の暮らしに多くの場所で利用されてきました。
しかし、野山から人々が遠ざかり、利用されなくなると、繁殖力旺盛の為、どんどん増えて、最近では困りもにされてしまったりしています。
里山の竹林もそうですが、長い間のバランスが崩れる時、そこには歪ができてしまっています。
新しいバランスが取れるよう、考えていかないといけない時期に来ているのだと感じます。

秋の七草「藤袴」

別名「香水欄」と言うほど香りが強いとのことですが、そのままでは香りはなく
二三日乾燥すると、桜餅の葉のようなに芳香を放つとのこと。
香り袋やお風呂に入れたりする素敵ですね。
今度試してみようかな。

なんとなくコウヤボウキの花が集まったような感じ。
谷間の川沿いにひっそりと咲いていました。

秋の七草「撫子」

この辺りでは余り見ません。。
河原撫子とも呼ばれますので、河原のほうに生えているのでしょうか?
8月の終わりに伊吹山登った時に出会ったのと、伊賀上野の植物園で出会うこと
が出来ました。

「愛児を失った親が、その子の愛した花を形見に撫でた」のが名前の由来だとこ
か。そんなことを思ってしまうと、ちょっと悲しい感じの名前ですね。
藤袴と同じように、この花も少なくなってきているように感じます。
葛のように元気いっぱいにのびのび育つ子もいれば、肩身が狭くなりだんだんと
少なくなっているようです。
平安の昔から親しまれた物たちも、何百年、何千年と生き残っていくのは本当に
厳しいことなのですね。