のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

京都一周トレイル 稲荷山

役職定年を迎え、休みを取りやすくなった2023年 年始に1日休みを取り、11連休とすることができた。 家の掃除を終えた翌日、京都一周トレイル(東山コース)へと出かけてみた。 このコースは伏見桃山24.6kmのコースとなっているが、今日は「ふしみいなり」か…

鎌倉道 -切通し

鎌倉へ通じる道と言えば、切通し 東西北と7つの道が開かれて、古都へ通じる道として使われてきた。 古都の道にはところどころにその名残が残り、 今も人をこの道へ誘う。 街と近く、時が遠く感じる不思議な場所 色んな痕跡から、過去へと思いをはせる場所 …

鎌倉道 -やぐら

ふと目についた山側の崖の小さな道に分け入ると、 そこには崖を穿った岩棚が作られ、首のなくなっている仏さまが鎮座していた。 鎌倉の東側の山域には「やぐら」と呼ばれる、中世の墳墓が数多く残されている。 ガサゴソ、崖の下から音がする。 目をやると、…

鎌倉道 ー苔道

岩肌の植物 鎌倉を囲む山肌は崖を眺める道がとてもおく、谷間をぬうように道が続く。 そこは日陰で湿り気が多くシダ類や、ユキノシタのような 湿ったところを好む植物たちが暮らしていた。 何処からか飛んできて 仏さまにそっと寄り添ってもいる植物たちも数…

鎌倉の匂い

夜半から降り始め、昼頃まで結構な雨が降り続いたが 昼過ぎまでゲストハウスで雨が上がるのを待つ 旅は急がず、ゆるりと空模様を見ながら、風待ちをするのがよい。 あくせくと、人込みの中に出ていくより 人々の暮らしを垣間見て、その土地の匂いを感じる。 …

自然観察みちくさ散歩「扉をあけるちょっとした瞬間の事」

タマアジサイ 気になったら手を伸ばしてみよう。 そう感じたタマアジサイ 葉っぱを触ると、親父のひげのようにざらざらの葉 球のような、蕾だからタマアジサイと呼ばれるようになったと聞いて、 少し別の場所で、蕾を発見! ほんとだ。 まん丸じゃない。 ク…

自然観察みちくさ散歩「始まり」

ガイドの導入はまず、鎌倉の地質と地形の説明からだった。 この地に根ざす植物を知るにはその地形と資質が大きく影響している。 この2日間、鎌倉の取り囲む山をぐるっとめぐりすっと地形が頭に入って来て納得です。 なるほどね。 トリカブトのこと 武士のカ…

北鎌倉「たからの庭」

鎌倉にじっくりと訪れてみたかった。 ひそかにそんな思いを胸に秘めていた。 その理由の一つは「みちくさ部」という、Facebookのグループの部長が 月一回開催されている自然観察会への参加したいと思っていたこと。 もう一つは、鎌倉をぐるっと取り囲んでい…

海と人が近い町

コンビニの前に手作りの床几があった。 板が広くなかなかいい感じ、今度作ってみたいな。 場所は鎌倉、目の前には海が広がる。 どんよりと、垂れこめた海が広がる。 太平洋から寄せる波が、海へと人を誘い 多くの人が海辺へと集まってくる。 自転車で、バイ…

波静かな軍港のこと

山々に囲まれ、穏やかな海が広がる景色が広がり、 故郷の呉と、雰囲気がとても似ている。 「舞鶴」 その場所はともに、鎮守府がおかれた街。 そして肉じゃが発祥の地を争う。。 自衛隊の船が停泊し、日本を守るための日々努めていてくれる水兵さんの街 ひっ…

野仏のこと

街道沿い、行きかう人を見守る野仏に出会った。 その野仏たちはなぜだか、首が変わっていた。 その顔を覗いてみると、何事もなかったようにすまし顔だった。 横を向いたり、ちょこんと自分でそのあたりの石を拾って 急いでくっつけたりしたように。 でも、そ…

狐の嫁入り

夏休み後半 広島から名古屋への帰り道は、のんびりと3泊の行程を組んでみた。 ざっくりと次の日の計画を前の日に練りながら次の宿を探してみる。 昔もこんな感じで全国を回ったことを思い出す。 これはまたまた面白い、 阿も吽もどちらも口を開けていらっし…

尾を上げて

広島に住んでいる頃は全く気が付かなかったが 中国地方界隈の狛犬さんはとても独特な形をしている。 今にも動き出しそうに獅子は舞っている。 ※岡山県新見市千屋実「千屋神社」 尾を高く上げ、人を威嚇し今にも襲ってきそうな姿をしている。 故郷の祭りでも…

盆踊り

交通量の多い一桁国道から海沿いの道へ避けて走ると 瀬戸内の穏やかで優しい海が広がる。 子供のころは、この海がこんなに優しい海だとは感じなかった。 素朴で、愛らしい。 そんな狛犬さんがいる場所でもあった。 よう来たね。 おかえり。 なんとなく、そう…

時が混ざり合う不思議な場所のこと

ロックフィルダム 巨大な岩石を積み上げて谷を埋める。 日本初のロックフィルダムは、空に向かって大きく手を広げている。 人がこんなものを作れるのかという不思議な感覚をうける。 ダムの上流側には満々を水がたたえられ、湖底に村が沈んでいという。 電力…

明けの郡上八幡

週末の夜に家を出て、適当なところで途中で仮眠を取り 夜明け前に目的地へ向かう。 人が動き始める前の郡上八幡町に、ふらっと寄ってみた。 バタバタバタ おはようございます。 新聞配達の人とすれ違い、挨拶をする。 外灯が消える前、夜明け前から働き始め…

川上岳(かおれだけ)「初めての道」

気になっていた の登山口へは4-5kmのダートが続いていた。 前日の台風の影響か、結構あれている個所が所々ある。 こういった時ハンターカブは便利です。 若いころ乗っていたXLRとまではいかないが、ダートの踏破性もそこそこあり、 ゆっくり行けば何とかなる…

山への行きかえりの道のこと

通ってくると、よく行く山が段々と決まってくる。 それは山だけでなく、行き帰りの道も含まれている。 変化のある四季折々の森があり、生き帰りも気持ちがいい。 そして適度な距離 そう思うとこの道やっぱりいいな。 石徹白への道は、様々な植物が生い茂り …

早朝の郡上八幡

山から下りてきた帰り道 早朝の郡上八幡をぶらり訪れてみた。 郡上踊り今年はやるらしいよと、最近名古屋でも耳にすることが多い。 今年は、あちこちでこれまでのうっ憤を晴らすかのように 踊りに熱中する人々が全国にあふれるんだろうな。 川と人の暮らしが…

黄金色と新緑まじりあう

所用で大阪に帰る週末のこと。 赤坂山に行くんだけどどう? 会社の同僚から声がかかった。 そうだね。 所用は日曜日なので、ご一緒します。 天気予報通り深夜に上がった雨に輝く空気を感じながらのんびりとスロットルを開く。先週訪れた伊吹山麓を抜け、琵琶…

しまなみの道

船のエンジン音が響く中一寝入りしているうちに、岡村島から四国今治へと海渡る。 ここは瀬戸内、船が行きかう海の道です。 今治港に降りたり、このまま徳島~和歌山経由で大阪に帰るか。 しまなみ海道を通り、R2で買えるか迷いましたが、今回はしまなみ海道…

とびしまの道「すてきな島々の事」

海を渡る道、とび島の道 島と島の心をつなぎ人をつなぐ橋は、いろんな形をしていた。 呉の広報に本州と最初の島(蒲刈)をつなぐ道を無料にしてほしいという 話がよく載っている。 いろいろと整備していけばよい観光資源になると思うんだけどな。 走ってみて…

海の道「とびしまの海道」

広島の東側に呉という九つの峰に囲まれた町がある。 その呉から西側の尾道辺りまでの瀬戸内の海には、芸予諸島と呼ばれる島々が点在し 古くは村上水軍の根城となった場所でもあり また、ミカンの栽培が盛んで、小さなころにフェリーにのってミカン狩りに行っ…

帝釈峡「笑顔の遊歩道」

鬼の唐門奥でゆるりと過ごし、遊歩道の戻ってきた。 急ぐ旅で話、もう少し奥へと言ってみよう。 ワイワイ大勢で訪れると、足元の小さな命を見落としがち。 1年で1-2週間、このタイミングでしか出会えない一期一会 ほら、そこにも ほら、あそこにも みん…

帝釈峡「花の小道」

鬼の唐門から奥を覗くと、花園へと続く小道が奥へ奥へと続いていた。 帝釈峡の渓谷は平坦で観光客も多く行きかうが、登山地図にものっていない唐門の奥へと分け入るものはほとんどいない。 朝日が谷に降り注ぐ。 草花たちはそれぞれ、空を見上げお日様に向か…

帝釈峡「古代の道」

広島県北部の中国山地の片隅に帝釈峡という渓谷がある。 初めて訪れたのは小学校の修学旅行の帰り道だったか。 この地には縄文の昔、古来の人々が洞窟に住み着いていたという。 修学旅行で訪れたときは、丁度そんな遺跡が発見され発掘が続いていたころだった…

山間の景色と牛たちの事

つい最近まで、牛はとても近い距離感だった。 牛と同じ屋根の中で暮らし、台所のすぐ隣が牛の寝床だった。 また、牛が村の中から外に出ないように柵をめぐらせ、まさに人は牛たちと一緒に柵の中に暮らしていたという。 開墾に不可欠だった牛たちがあり、人々…

山間の道<朝の景色>

朝方冷え込み、寝袋のチャックを閉めた。 昼間は暑いくらいだったのに。 まだまだ、寒気と暖気が空の上で押し合いへし合いを繰り返しているだろうな。 そんな寒暖の激しい日は、草花たちに朝の露を振りかける。 天然の水まきだね。 新緑の草花たちは朝露を浴…

旅の始まり

今年のGWは9連休 故郷へと、久しぶりに名古屋~大阪~広島のロングルーリングを計画した。 ハンターカブでは高速が通れないので下道となる。 急いで帰っても仕方がないので、大阪の家に寄って一泊して、もう一泊どこかでテント泊かな。天気予報ともにらめっ…

優しい景色

山の木々は、刻々と移り変わる光に反応し色合いを変化する。 春夏秋冬で、この一瞬のが一番色が多彩になり、優しい風景だと感じる。 草花たちが次々と花広げ、あれだけ静かだった森が歌いだす。 虫も、動物も、人も 山とともに、植物とともに生きてきた。 そ…