のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

山-美濃

節分の氷瀑散歩

小秀山の夫婦滝は冬には全面凍結する氷瀑となると聞いていたが 登山口までは雪道となるため、バイクではなかなかいけないなと 思っていたが、道路状況を確認してみると、今週辺りたぶん行けそうだ。 乙女渓谷の遊歩道の道は、2週間前に降った雪がかすかに残…

端境期の伊吹山

伊吹山に行きませんか? 最近登山を始めた先輩二人+1の3名で、伊吹の山へと向かうことにした。 当日は昼からは雨予報 「一人の場合だと絶対行かない天気ですが、どうしますか?」 「行きたい」という連絡を受け、まあ、雨もシトシトの雨のようですし、 まあ…

下りながら

遥か彼方の雪山を眺めながらゆっくりした食事を楽しみ、下り始める。 今まで、地層と言えば火山活動などによってできた物だと思っていたけれど、このチャートの縞々の岩が、はるか昔の小さな小さな放散虫達が積み重なったものとは本当に信じられません。 時…

せめぎ合う景色

酒蔵から見上げた崖を登っりつめると、飛騨川と大地がせめぎあって流れる景色が広がっていた。 面白いなあー 中部界隈を歩き始めて2年がたつ。 今まで気が付かなかった景色に気付く。 そして、かつて界隈を奪い合い、せめぎ合った戦国武将の痕跡が漂う地を…

大寒の鏡開き

大寒に入った週末、飛騨川沿いの納古山南側の川辺登山口前の駐車場につくと、目の前にある創業160年を迎える平和錦酒造さんで、丁度鏡開きの新酒まつりが開催されていました。 お兄ちゃん食べていき。 酒粕に醤油を炭火で縫ってあぶったもんだよ。 こんな食…

素敵な予感

おや、この道いいかも。 高賀山の西側は、谷から湧き出た豊かな水と森が広がっていた。 それに人もほとんど通らない。 掘り出し物の森を見つけたかも。 太陽の光が気持ちよく森に注がれ、 心地よい水音が森に響く。 渡りの小鳥のこえが風の音に合わせて歌を…

高賀山「円空が修業した山」

岐阜方面は帰りの道が混雑するのであまり足を延ばしてこなかったが 紅葉もそろそろ1000m前後まで下りてきた頃かと思い 円空も修業したという岐阜の山「高賀山」に足を延ばしてみた。 中腹の高賀神社の横を通り過ぎ、公園として整備されている駐車場から登り…

穏やかな一日の事

岐阜の下呂温泉と、長野県大滝村の間に位置する阿寺山地 今は日帰り温泉だけになっている、乗政温泉の一軒宿の軒先には 沢山の干し柿が吊るされていた。 きりりと冷える朝の空気が、干し柿を甘くし 木々を色づかせていく。 気持ちがいいな。 のんびり歩きは…

風任せ

落葉とともにもう冬籠の準備ができている。 ムラサキシキブは恥じらい気にうつむいていた。 そっと膝まづいてみると、草むらは様々な色の変化を見せてくれていた。 何色というのだろう。 不思議な色だ。 なんだか落ち着く色だ。 色って面白いな。 色っていろ…

秋色の美術館

秋色の美術館が開館した。 筆を手に取り、思い思いの色が森のキャンバスに塗られていき 山いっぱいに広がっていく。 紅葉 なんて不思議な化学変化なんだろう。 植物の体内で静かに、そして急速に変化する冬への準備 誰かがスイッチを押したように一斉に変化…

日が短くなりました

駐車場から2-3時間で山頂に立てるお手軽な白草山 今朝の出発は、ゆっくりだったので、いつもは閉まっている道の駅が開いているので除くと、朴葉寿司があったのでひとパック頂いてきた。 1パックに3種類入っていて、少しづつ味わいが変化を楽しめる。 酢…

変化の季節

カンカン 山は森の生き物の境界 足を踏み入れる前に挨拶をする。 秋の便りが空から届き始め すこしづつ、森が秋色に染まり始める。 そんな季節の最前線 森の生き物たちもそんな季節を敏感に感じ取り 冬ごもりを急ぎ始める。 この日、季節がぐっと後戻りして…

林道のこと

森へ入って糧を得る。 そういう営みを長く続けてきたはずだ。 道を切り開き、山へと分け入り木を伐りだす。 さまざまな技術がそこには必要で、長らく伝えてこられたのだと思います。 峰から峰にワイヤーロープを張り、重い木材をは吊り下げて運び出す。 すご…

山国の風景

日本は山国だなー ポコポコと山と谷が延々と続いている。 かつて戦国の武将たちが山谷を駆け巡ったであろう、奥美濃の山々がどこまでと続く。 喧騒の街を離れ、奥へと奥へと足を踏み入れるほど濃くなってくるものがある。 自然の匂い、動物の気配 鳥の声、風…

どんぐりかいぎ

実りの秋は、動物たちへの大切な贈り物 冬に向けて生き抜くための大切な食べ物 大日岳への尾根道は木の実の道だった。 風が吹き、バラバラとドングリが飛び跳ねて転がっていく。 なみなみの葉っぱは、ミズナラのようだ。 子供の頃に住んでいた家の脇に、大き…

美味しいやつ

あ! 美味しいやつ! つまんで、口にぽいっと放り込むと、甘酸っぱい果汁が口いっぱいに広がる。 ちょっと硬めの種の触感を楽しむ。 早春に花開いた者たちは、早くも実を結び始めていた。 森の動物たちのために、そして自分たちが子孫を残すために。 様々な…

白い花

梅雨真っ盛りの山の道は、白い花が目立っていた。 季節ごとに色とりどりの花が作画、季節によって花の色が変化するようような気がする。 温度、関わる虫たち。 風や太陽、水の量 色んなものかかわり、取捨選択されてのことわりなのだろう。 純白の花は蝶には…

混ざり合い

ゆっくりと、感じながらの山歩き 能郷白山頂上までいくのは時間的に難しそうだな。 曇り空のもと、湯を沸かし軽く休憩をとる。 今日はここまでにしておこう。 能郷白山には東側の峠からもたどれる道がある。 今度はあちらを歩いてみることにしてみよう。 同…

香りの声

滋養の雫を掌いっぱいに受けとめて大地潤う 雨上がりの匂いがする。 世界は匂いの世界で満ちていて、 匂いの言葉で話をしているという。 様々な香りの言葉に気づくと、 今まで気づかなかったことに気づくことが出来る。 音では気づかなかった事柄を感じるこ…

急な坂道

奥美濃の能郷白山へと足を向けてみた。 意外と近く素敵な場所だった。 登山口まで少し歩くようだが、今回は能郷谷からたどってみる。 沢を越える登山口からは、急登がつづくいた。 一歩一歩足を出す。 急な坂はいろいろなものが目の前に見える 地面が近くな…

まほろば

国のまほろば こころの故郷はどこにある ぽつぽつと 何かを思い出すように 何かを探す。 奥へ奥へと何かを探す。 どこまで行けば見つかるのか。 何を探しているのかは自分ではわからないが。 分からないけど、そこにある。 ふわりふわり空からひとひらの雫が…

二ツ森山「つい微笑んでしまうとき」

この季節、野山を歩いていると、見るからに弱弱しい飛び方なのに、何千キロも旅をするという蝶に出会う。 旅をする蝶アサギマダラだ。 アサギマダラが旅する蝶だと始めて気が付いた人は誰なんだろう。 自然界は驚きでいっぱいだ。 小さい視野だけで物事を見…

二ツ森山「めぐること」

長い長い移ろいを見つめてきた老木はその寿命を全うしていた。 そのあとには、今後様々な次代の命のもととなるであろう。 地球は回る。 宇宙も回る。 命も回る。 水も回る。 輪廻、因果応報という言葉が森に入ると実感としてすっと心に響く。 エネルギーは一…

二ツ森山:川のぼる

静かな山を歩こうと、初秋の近場の山を歩こうと選んだのは コブが二つと特徴的な二ツ森山 確か春に来た時も緊急事態宣言かだったけど、ほとんど誰にも会わなかったな。 農作物は神様からの頂き物 雨・風・水・気温・鳥獣た虫たちとのバランスを願い 命をつな…

今は昔

鳩吹山は、蛇行しながら流れ下る木曽川に立ちふさがるようにそびえる。 この山を歩くと、雨が降り、水が流れることにより浸食を繰り返し、長い長い時間をかけて、硬いチャートの岩盤の柔らかな部分を浸食ししながら作られた川であることが手に取るようにわか…

二ツ森山「林床の景色」

とうとう名古屋にも緊急事態宣言が発令された週末 人気の少なそうな静かな山ともくろみ、東濃の二ツ森山へと向かった。 森の上に、二つの峰がポコポコとそびえ、頂上部から展望が素晴らしい山とある。 峠の登山口は、手入れた植林の森から始まった。 笹枯れ…