のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

山-白山

朝日の下り道

室堂のお花畑の最後のハクサンフウロが見送ってくれた。 さよなら。 また来年会おうね。 草花の種は、確実に実り朝日に輝く。 透かして見るときちんと実がついている。 ぱちんと弾けて跳ねていくもの。 風に乗ってフワフワと空に登っていくもの。 空の向こう…

朝日の道

南竜が馬場のテント場に日が差し始めたころテント場を後にした。 前回は雲の中だった道を再度歩く。 今度はまた別の道のようだ。 空が広い。 出来損ないのうろこ雲か。 秋はもう少し先のようです。 行く道を見て 来た道を振り返る。 火が登るほうを見ると、 …

ゆるやかに流れる夜のこと

南竜のテント場に静かに日が沈む。 時の流れが緩やかになり、気持ちがほぐれていく。 空気が入れ替わりひんやりとしていく。 前回よりもテントは少ないかな。 2回目なので、室堂の丘が見える良い場所が大体分かっていているので その場所をチョイスしました…

夏の日差しと秋の風

標高2450mの室堂平まで登ってくると、草紅葉が始まっていた。 大白川の登山口が1250mなので高度差は1200mほど 100m高度を上げると気温は0.6度下がるので 登山口からだと12×0.6=7.2度ということか。 都市部の標高0mからだと14.4度温度が低い計算になる…

森林限界あたりの景色

夏、色とりどりに咲き乱れていたお花畑は、 次第に色あせ実を結び始めていた。 ハクサンフウロ わ、花火みたい。 思わず見とれてしまいます。 夏の生き生きとした感じもいいけれど、 ちょっと枯れ始めもなかなか素敵です。 魅力的な形をしているトリカブトも…

実りの季節

大蔵避難小屋をすぎるとダケカンバの樹林帯に入ると色好き始めたマユミが出迎えてくれた。 マユミとツリバナは似るが 実のの割れるはずに違いがあるという。 マユミは4つに割れ、ツリバナは5つに割れるという。 また、花弁も同じで小さな白い花がたくさん…

大倉尾根

片面が崩れた大倉尾根に出ると、ダケカンバの樹林帯に入る。 少しのアップダウンを繰り返しながら歩いていくと 時期に大倉の避難小屋だ。 ガレ場には、前回来た時はマダツボミだったオオヤマリンドウがほころび始めていた。 白いホオコ草はもう終わりを迎え…

ブナの森からダケカンバへと

夏の花ほど鮮やかではないけれど 何となく心惹かれる秋の花が咲き始めている。 ノブキの花が微笑みかけてくる。 ブーンと沢山の羽音が聞こえる方に目を向けると 紫色のヒキオコシに花バチ達が沢山あつまっていた。 アザミだろうか 調べてみると「オヤマボク…

晩夏

3週間ぶりだな。 今年は白山を中心に歩こうと決めていて、周辺を歩いている。 今回も南竜でテント泊を計画をして、金曜日の仕事をかたずけ 平瀬登山口の休憩小屋へと向かった。 何度か通い勝手がわかって来た森の中の登山口の小屋で仮眠を取り 夜明けととも…

続く道

天井から谷に下ると、周りはまた雲の中に入り始めた。 段々と視界が薄れてくる。 地図には「迷」マークがある。 確かに、霧に閉ざされると方向感覚を失い迷いやすいと思われる。 こういった道では注意が必要で、分岐毎に進行方向と現在位置をこまめに確認し…

大汝峰から

空が開けた。 大汝峰山頂に出ると、目の前に剣ケ峰、そして御前峰が大きくその姿を現した。 やはり足を延ばしたかいがあった。 雲も抜け、すっきりと空が広がる。 タイミング的にも申し分がない。 しばらく、この景色を堪能することにしよう。 荷を下ろし、…

空へ出る

小腹が腹すいてきたな。 ちょっと一休みして小腹を満たしていこう。 大量のアルファ米を入手したので、色々試してみているが、 今は、乾燥野菜+混ぜるシリーズが歯ごたえ、味ともにお気に入り。 一気に食べるのではなく、行動食代わりに少しづつ休憩の時に…

西の巻き道

おはようございます。 まだ人の少ない時間帯、それぞれの楽しみで遊ぶ。 晴れてきた。 振り上げ見れば気持ちの良い青空が広がる。 真正面に大汝峰がまじかに見え始めると、ハイマツの道が奥へとつながる。 さて、どちらに行こうか。 西側を巻いて北側から登…

光と風と大地

雲が開き阿弥陀様が、天から降りていらっしゃった。 弥陀ヶ原はそんな幻想的な風景がまっていた。 雲の向こうは青い青い空が広がっている。 だけどまたすぐに青い空は乳白色に染まっていく。 水彩絵の具の筆を水の中に入れてかき混ぜたよう。 弥陀ヶ原からし…

雲の中のエコーライン

南竜より東の空を望むとほのかに明るくなり始めた。 朝5時、雲の中にあっても、夜は開ける。 夜明けとともにテント場を後にする。 昨日下ってきた室堂への登り返す。 室堂への道は4本の道がある。 今回はエコーラインと名付けられた花の道を行くことにした…

南竜へ下る道

今夜のテン場へは、室堂から南へ一時間少々下っていく。 丁度、大倉山からここに登ってきたのと同じくらいの道のりです。 歩を進める稜線から東を眺めると、谷を挟んで大倉山の尾根が続く。 しばらく行くと、谷底に小屋とテントがちらほらと見え始めた。 南…

室堂平

御前峰がすぐそこに見え始めた。 「室堂」と「展望歩道」の分岐は近い。 もう一息、一服していこう。 ハイマツの通りを抜けると、雪渓が見え始めるとともに 赤とんぼが増え始めた。 夏は高山に登り秋とともに里に下ると聞く。 赤とんぼも涼しいところが好き…

大倉尾根のお花畑

大倉山の避難小屋を過ぎると、次々と花が現れ始める。 やはり、進んでいてとても楽しい花の山だね。 春の花は実を結び 夏の花は花開く 高度差により季節の端境期がほぼないといってよい 春夏秋冬 四季折々にめくるめく そんなところです。 #ハリブキ #キヌ…

夏のお花見へいく

金曜日の夜か、土曜日の朝か 出発のタイミングを悩んだ週末 山域に入っていくと、路面の状態が夜半に雨が降ったことを示していた。 朝出て正解だったかな。 風邪をこじらしたり、所用で3週間ぶりの遊山の週末は 月ごとに通っている白山を目指した。 岐阜側…

不思議なおもちゃ箱

山の木々から見える平地は手を伸ばせば届きそうに見える。 ぴょんと、ひとっ飛びで届きそうに見える。 天狗様は、こんな風に山から人の姿を覗いていたのかな。 その場所その場所でいろいろな言い伝えが残っていて 天狗の話、鬼の話、物の怪の話 いろんな話が…

空の上

空、そこは大気が混ざり合う場所 天、人は空を天と呼び見上げてきた 空を飛ぶすべがなかったころ 人は山を見上げ、天を思った。 山には獣がくらし、木々が茂り人を拒んだか 人は天を近づこうと空に登った。 空の上は祈りの場所 神様に近い場所 ランキング参…

生まれる命、絶える命

ブナの森の中に小さな水たまりがあった。 木の枝を見ると、両の掌を合わせたほどの白い塊がぶら下がっている。 モリアオガエルの卵塊です。 昔、森の中をさまよっているときに、ふと葉の上にとてもきれいな モリアオガエルに出会ったのが初めての出会いだっ…

紫陽花の道

どうしようかな。 晴れだけど湿った空気で雲が多い予感がする週末 こういった時は、森の散歩がいい。 ブナの森が広がるという、100名山「荒島山」を歩いてみることにした。 雨が降り、気温が上がり植物たちは今よ今よと大きく育ち、 道は草木に覆われてい…

振り返る

山を歩き始めて、こんなにも沢山の花が咲き乱れているのを初めて知った。 競うように咲き始める花達の姿に素直に驚き、虜になった。 若いころ、自然解説のボランディアで自然との付き合い方のヒントを沢山分けてもらった。 興味を持つことの大切さ 感じるこ…

触れて、嗅いで、感じてみる

お日様の力は偉大です。 日が昇ると急速に露が消えていきたい気が動き始めるのを 目に見えて、また肌で感じる。 急速に乾き始め、ぽかぽかと気持ちがよい稜線で一服つくことにした。 急ぐ道ではない。 のんびりいこう。 ただ感じるままに、歩く道を楽しむ。 …

シラビソ谷の夜明けのこと

気の早い鳥の声とともに夜が明ける。 森の生き物たちは早起きだ。 もうすぐ夜が明けるのが分かるのだろう 今日一番を飾るのは誰かな。 一つの声が始まる。 コーヒーを沸かしその時を待つ。 空が明るくなり始めるとその演奏会はピークを迎える。 目を閉じて谷…

白山北縦走路 オモ谷へ下る

脚長でずんぐりむっくり 後肢が発達していて、ちょこちょこと驚くほど水辺を速く走り 集団で飛翔したりする姿に人はとても興味を持ったのだろう。 千鳥模様、千鳥格子などにその名が使われてきています。 アニメのナルトに出てくる、サスケが使う術「チドリ…

北縦走路の花達

稜線の道を歩き始めると、我先にと咲き始めた花が迎えてくれた 春のイワカガミにマイズルソウ ちょっと気の早いニッコウキスゲ 一斉に咲き乱れる姿姿ですが、時々変わり者がいる。 そんな変わり種が時に変化をもたらしたりもすると聞く。 道はアップダウンを…

白山北縦走路「命動き始める頃」

暑いな。 空は青く、日差しが強い。 夏がすぐそこまでやってきているのを感じる。 厳しい冬を生き延びた蝶たちは、柔らかくおいしそうな若葉を食して大きくなり 恋の相手を、美味しい蜜を探して 森の中を飛び回っている。 生き物たちにせかされるように 植物…

白山へ参る道の事

古より信仰の対象となってきた白山は、四方八方から参ることができるが、 時間泥棒に時を盗まれた人々は、北から参ることを忘れ始めており 人とすれ違うことはまれの道になっており、どの道をたどっても、 それぞれの尾根を目指して標高差1000m前後の高度を…