のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

旅-出張散歩

鎌倉道 -切通し

鎌倉へ通じる道と言えば、切通し 東西北と7つの道が開かれて、古都へ通じる道として使われてきた。 古都の道にはところどころにその名残が残り、 今も人をこの道へ誘う。 街と近く、時が遠く感じる不思議な場所 色んな痕跡から、過去へと思いをはせる場所 …

鎌倉道 -やぐら

ふと目についた山側の崖の小さな道に分け入ると、 そこには崖を穿った岩棚が作られ、首のなくなっている仏さまが鎮座していた。 鎌倉の東側の山域には「やぐら」と呼ばれる、中世の墳墓が数多く残されている。 ガサゴソ、崖の下から音がする。 目をやると、…

鎌倉道 ー苔道

岩肌の植物 鎌倉を囲む山肌は崖を眺める道がとてもおく、谷間をぬうように道が続く。 そこは日陰で湿り気が多くシダ類や、ユキノシタのような 湿ったところを好む植物たちが暮らしていた。 何処からか飛んできて 仏さまにそっと寄り添ってもいる植物たちも数…

鎌倉の匂い

夜半から降り始め、昼頃まで結構な雨が降り続いたが 昼過ぎまでゲストハウスで雨が上がるのを待つ 旅は急がず、ゆるりと空模様を見ながら、風待ちをするのがよい。 あくせくと、人込みの中に出ていくより 人々の暮らしを垣間見て、その土地の匂いを感じる。 …

海と人が近い町

コンビニの前に手作りの床几があった。 板が広くなかなかいい感じ、今度作ってみたいな。 場所は鎌倉、目の前には海が広がる。 どんよりと、垂れこめた海が広がる。 太平洋から寄せる波が、海へと人を誘い 多くの人が海辺へと集まってくる。 自転車で、バイ…

気ままな散歩旅

湖を離れ、東に向かう。 以前から一度見ておきたかった場所 凍った林を抜け、ススキが生い茂る丘を青空に向かって登っていく。 春に野焼きが行われる「鉄砲木の頭」と呼ばれるススキ原は、車でくれば30分ほどでその頂に出るお手軽な散歩コースだった。 こ…

朝霧立つ山中湖

日が昇ると、一斉に大気が動き始める。 湖面が沸き立ち、朝霧が舞う。 ぼぼぼぼぼ 漁に出かけるのか、漁船が沖へと出かけていく。 静かだった湖が騒がしくなっていく。 北岸の湖面にちょっとした半島があり、半島全体がキャンプ場になっていて 真っ白な霜が…

富士染まる「湖畔の夜明け」

天候 晴れ! 年が始まって最初の三連休 日本列島は4つの低気圧に囲まれたが、その中心に位置する富士山周辺は晴天に恵まれた。 Have a Nice Day 朝六時、同室に迷惑をかけないよう、静かに宿を出た。 世界各国を旅したというオーナーが営むゲストハウス「村…

山の中の湖

富士山に一番近い湖に来た。 山の中にぽっかりと大きな水をたたえる「山中湖」は、静かに波打っていた。 冬になると北国から越冬のため飛来してくるという白鳥、人なれしているようで 近くで毛づくろいをはじめた。 水をはじくフワフワの羽毛はとても暖かそ…

年初めの旅のこと

朝一番のバスに乗って旅に出た。 峠のバス停で、降りたのは一人だけ。 地図を見て、時刻表を眺めて、あとは行ってみて。 そう。 一歩、飛び出すことから旅は始まる。 この道はどこに行く。 まっさらな白い道が新年初歩きの道を案内してくれる。 大涌谷から噴…

高崎「染色植物園」

人は自然界の様々な万物から色を取り出し、調合することを知ったのはいつの事なのか。 植物から抽出した体液に糸を浸して染め上げ、焙煎という化学反応が生まれることを発見し。 千差万別に色を生み出す。 それは神の領域に足を踏み入れることと等しいのでは…

高崎にて

飯でも一緒に食わないか。 出張のついでに、一年前に家を出た子供の顔を見に高崎に足を延ばした。 高崎の町は、中山道と三国街道の分岐の町とし栄え、発展してきた。 ゲストハウスのこと 昔はユースホステルを利用して各地の旅を楽しんだものだけれども、最…

台風停滞の島田散歩

台風の通過と重なり、朝からホテルに缶詰めとなった休日 直撃で結構大変かと思い、食料も買い込んで心の準備をしていたが、昼過ぎには雨が上がったため、ホテル備え付けの自転車を借りて町をぶらっと散歩することにした。 ふらりと立ち寄った大井神社は、面…

加賀の旅「お城の景色」

金沢城のなかは、大阪城や他のお城とも何だか違った雰囲気が漂っている。 それは工芸に力を入れた国だからかもしれない。 大切なものは、この大きな蔵の中でしまわれていたという。 後で知ったのですが、この建物は「三十軒長屋」というらしいが、通常通るこ…

再訪西赤石山「下る道」

今日は、よく歩いたなあ。 日が暮れ始め一日が終わろうとしている中、心地よい疲れとともに、道を下る。 後ろ髪を引かれながら下る道は、登りとは違う顔を見せてくれ、また楽しい。 ああ、斜陽の景色は本当に美しいな。 日が昇りまた沈む。 毎日の単純な繰り…

再訪西赤石山「一人歩きのこと」

■一人歩きのこと 満足したこと。 今回は一人西赤石の山を歩きました。 楽しい仲間と歩く山もいいけれど、一人歩く道もまた楽し。 夜が明けきらない、薄暗い山道を歩き始め、お日様のありがたさを感じる。 日と影のおコントラストに目を細める。 おはよう。 …

再訪西赤石山「曙」

■曙(あけぼの) 夜がほのぼのと明け始めるころ。 物事が新しく始まろうとするとき。 天の川の流れ着く、天辺の地。 山はまさに生まれ変わろうとしている。 人という神が作り出した一つの自然。 人は破壊と言うけれどそれもまた自然の営みの一つの現象なのか…

再訪西赤石山「何度訪れても」

満開にはまだ早かった。 また次回と思って、山を後にしたが、なんとうまいこと徳島→今治と出張が入った。 これは。 山神さまがおいでおいでをしているんだよと。 勝手にこじつけるしかない。 ■何度訪れても。 何度訪れても、この地は不思議な魅力であふれて…

再訪西赤石山「祭ばやしが聞こえる」

アーオー。 ピーピーヒョロリ。 ピーヒョロリ。 目を閉じると、アオバトの声に混じって、御神楽の囃子が聞こえてきた。 つらく、苦しい労役。事故。 そして富。 人それぞれの事情でこの山に入ったのであろう。 山を切り開き、削り。 体内に入っていく。 そこ…

松山城

「城は、松山城という。城下の人工は士族をふくめて三万。その市街の中央に釜を伏せたような丘があり、丘は赤松でおおわれ、その赤松の樹間がくれに高さ十丈の石垣が天にのび、さらに瀬戸内の天を背景に山荘の天守閣がすわっている。古来、この城は四国最大…

ぐるぐる

島々に囲まれ、深い水深を持った、天然の良港「呉の港」 天然の良港であった呉は、海軍鎮守府がおかれ、軍港として発展してきた名残が今なお残る。 瀬戸内の穏やかな波を感じながらの「しまなみ」をめぐる海の旅。 朝一番のフェリーに乗ってフェリーのエンジ…

もうすぐ

ここ何処だろう。 行ってみたいな。 毎回ワクワクして渡る橋。 この橋をわたった先には、不思議な国がある。 何度も、何度も通ったこの道の旅ももうすぐ終わる。 さあ、明日で一段落。 もう一息だ。 大正楼さんにもほんと、お世話になりました。 おいしいご…

水との距離

徳島線「蔵元」 古い駅舎を降り立った駅前には、清水が湧き出る水汲み場があり、入れ替わり立ち代り地元の人達が訪れる。 徳島市内には、ここ以外にも、あちこちに清水が湧き出るところがあるそうで、今でも人々の憩いの場となっているようです。 身近な町場…

季節は巡る

あれ、展示が変わっている。 ふと目を向けた先に、いきいきとした生き物たちが溢れていた。 「木彫りアートの世界展〜森下正章 小さな生命を彫る〜」 小さなショーケースの中でひそひそ話が聞こえてきた。 「ねえねえ。だいぶ暖かくなってきたね。」 小さな…

ごちそうさま

お気に入りの宿になった、阿波の小宿「大正楼」 「日本料理と阿波の宿−創業は大正3年という老舗」の宿は、私の田舎の家と同じぐらいだいぶ古い。 窓から隙間風が入って、夜は結構寒い。 昔から布団から顔出して、きりっとした空気を味わうのが好きな私は全然…

大正楼

徳島の蔵元に「大正楼」という古宿があります。 今回の出張は連泊なので、ホテルではなく、畳の部屋に炬燵が落ちつくなと、以前から気になっていた「大正楼」に泊まることにしました。 この火鉢に、火が熾っていたのはいたのは何時のころまでか。 私の子供の…

とくしま

なぜか、気になる人形たちに出会う町「徳島」 色んな所から、微笑んでくる。 あれ、ビルの上から、デビルマンが見張ってるよ。(*^_^*) 歩いていると、思わず微笑んでしまう。 こんなのもあり!!! やっぱり、踊りの国は楽しい国。

ホテルの窓から

この夏は多忙な状態が続いている。 週末は、仕事で但馬に来ています。 徹夜作業でしたが、昼間も、ホテルに缶詰でお仕事です*1 まるで作家みたいな気分です。。。 週明けからは、徳島。 週末の天気も回復し、きれいな夕焼けをホテルの窓から堪能です。 カラ…

花の島

国生み神話の島に朝日が登る。 四国徳島に向けてひた走る早朝の高速道から見る山並みは、桜色に染まっていました。 こんなにも山々がこんもりと桜色に染まっているのは初めて見ました。 走っても走っても、桜が続く。 仕事帰りに神話の国、淡路島をゆっくり…

「京」つなぐもの

書道家の武田双雲の文字が光る、スーパーコンピュータ「京」 機会があって、理化学研究所を見学することが出来ました。 普段は一般には公開されることは皆無で、あるデータセンター。 扱うデータは機密であり、あらゆる脅威からデータを強固に守ることが求め…