朝一番のバスに乗って旅に出た。
峠のバス停で、降りたのは一人だけ。
地図を見て、時刻表を眺めて、あとは行ってみて。
そう。
一歩、飛び出すことから旅は始まる。
この道はどこに行く。
まっさらな白い道が新年初歩きの道を案内してくれる。
大涌谷から噴煙が上がっている。
ここは、「まーさかりかーついだ金太郎さん♪」の歌で有名な「箱根の金時山」
メジャーな山で人も沢山かと思ったのですが、どうもこのルートはマイナールートのようで、静かな朝の道を楽しむことが出来た。
芦ノ湖が見える。
思い出してきた。
高校の修学旅行で来た以来のような気がする。
外輪船に乗って、箱根の関所を見学したような記憶があります。
金時山は、箱根外輪山の一部だけれど、火山の河口があり粘性が強い溶岩のため、周りの石が風雨に削られ、こんもりと盛り上がった急峻の山容になったという。
頂上直下の急峻な道を進み山頂に出ると、快晴の空に富士山がくっきりと浮かび
左には愛鷹連峰が連なって見える。
どうしようかな。
このまま外輪山に足を延ばして宿をとるか。
街の様子を眺めて決めようと思っていたが、思ったより観光地みたいだし
どう歩けばよいかもちゃんと調べていないしな。
おお、つげの木かな。
立派だな。
気候が変わると植生も変わる。
分かってはいるけれど、面白い。
見て触れて体験して
通ってみて、楽しむ。
そんな一年を今年も楽しみたい。