のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

彼岸の開田道 台風一過

初秋の三連休を連続して台風がやってきた。 天気予報とにらめっこ。 夜明けとともに雨が上がった国道19号を北へ北へと走りだした。 目指すは開田高原 山頂に避難小屋やテントを張れる場所がない御嶽山だけれど、五の池小屋に空きが出たようで、電話すると…

目を凝らすということ

霧の森の中 ここにいるよと、大きな声で主張しているキノコがいた。 秋の森は森の中はキノコがたくさん。 あっちのも、こっちにもキノコがたくさん。 一つ見つけると次々と見つかる。 キノコ目になってくる。 目って不思議だよ。 見ようと思うと、どんどん見…

本日は晴天なり

晴天の下、空木岳の山頂に舞い降りた。 北へと続く尾根道の向こうに続く木曽駒ケ岳の左には、乗鞍岳、御嶽山と北アルプスの南側の山塊がよく見える。 この尾根をたどる縦走はまた今度計画してみよう。 それぞれの峰には小屋が立ち訪れるものを優しく、厳しく…

雲の向こう

日の出とともに小屋を出た。 見下ろす伊那の谷は雲の底にある。 東には南アルプスの山並みが南北に遠くまで広がっている。 あの山は何だろか。 地図と見比べて山座同定 今度はあっちに行ってみたいな。 小鳥のつがいがハイマツの茂みから朝日に向かって飛び…

十五夜の空木平

ゆっくりと楽しみながらたどり着いた場所所は、空木平と呼ばれる場所 低木となった樹林帯から沢を渡った先にぽっかりとその小屋は姿を現した。 ここは、空木平と呼ばれるカールの底 今日は十五夜 空木平の空には、まんまるの満月がこうこうと辺りをてらす。 …

池山尾根ルート

空木岳へは東西から登る道と南北に貫く縦走路があり四方から訪れることが出来る。 今回は東側のふもとの菅ノ台から登り始める「池山尾根ルート」をたどった。 このルートはほぼ森林の中を通り、眺望はあまりないが、豊かな植生が楽しめる道のようだ。 季節は…

一歩一歩

地図で見る空木岳への道のりは長い 午後からは天気が崩れてくる予報だが、前夜YHで飲みすぎて少し出遅れた。 北側に延びる木曽駒ケ岳に向かうロープウェイはさぞ混んでいることだろう。 人混みが苦手な私は、マイナーな道が好き おや、おはよう。 ヒキ君が出…

雲上はまた今度

雨音で目が覚めた。 天気予報は回復に向かっていると伝えていたが、遅れているようだ。 どうするかな。 また来ればよいか。 煙る景色を楽しみながらゆっくりと下ることを決めた。 こんにちは、上はどうでした? 今シーズンは岐阜側のこの道が通れるのは今日…

荷物を置いて

季節の変わり目か、空模様はめまぐるしく変わる日が続いている。 空を見上げ、今回はゆるり遊山に徹することに切り替える。 白山の岐阜県側の登山道の中腹にある、大倉山山頂の避難小屋に荷物をデポ 様子を見ながら行けるところまで行ってみよう。 雨音が弱…

プリズム

母親が嬉しそうにガラスの三角柱を空にかざしていた。 それなあに。 これはね、プリズム お日様の光を見るための魔法の道具なのよ。 お日様にかざすと、光が虹の帯に変化した。 目を近づけて中を見る。 物が虹色に輝いている。 日本では7色と呼ばれる虹の色…

どく

猛毒で知られるトリカブト その凛とした立ち姿は何度見ても、背筋がピンと伸びる気がする。 アイヌではトリカブトの根から抽出した毒を使い狩猟に用いたという。 その肉を食するときは、加熱すると毒が分解し食することが出来るまでに弱まることを知っていた…

季節変わり

処暑(しょしょ) 暑さ止み季節の空気が入れ替わる季節 天にほど近い空の上は雲の中にあった。 天の上の花の山 初めてここに足を踏み入れた時のことを今でも忘れることが出来ない。 人知れず咲き誇る天の花々 天から降り注ぐ雫と 草花から染み出た絵の具をく…

美味しいやつ

あ! 美味しいやつ! つまんで、口にぽいっと放り込むと、甘酸っぱい果汁が口いっぱいに広がる。 ちょっと硬めの種の触感を楽しむ。 早春に花開いた者たちは、早くも実を結び始めていた。 森の動物たちのために、そして自分たちが子孫を残すために。 様々な…

白い花

梅雨真っ盛りの山の道は、白い花が目立っていた。 季節ごとに色とりどりの花が作画、季節によって花の色が変化するようような気がする。 温度、関わる虫たち。 風や太陽、水の量 色んなものかかわり、取捨選択されてのことわりなのだろう。 純白の花は蝶には…

混ざり合い

ゆっくりと、感じながらの山歩き 能郷白山頂上までいくのは時間的に難しそうだな。 曇り空のもと、湯を沸かし軽く休憩をとる。 今日はここまでにしておこう。 能郷白山には東側の峠からもたどれる道がある。 今度はあちらを歩いてみることにしてみよう。 同…

香りの声

滋養の雫を掌いっぱいに受けとめて大地潤う 雨上がりの匂いがする。 世界は匂いの世界で満ちていて、 匂いの言葉で話をしているという。 様々な香りの言葉に気づくと、 今まで気づかなかったことに気づくことが出来る。 音では気づかなかった事柄を感じるこ…

急な坂道

奥美濃の能郷白山へと足を向けてみた。 意外と近く素敵な場所だった。 登山口まで少し歩くようだが、今回は能郷谷からたどってみる。 沢を越える登山口からは、急登がつづくいた。 一歩一歩足を出す。 急な坂はいろいろなものが目の前に見える 地面が近くな…

まほろば

国のまほろば こころの故郷はどこにある ぽつぽつと 何かを思い出すように 何かを探す。 奥へ奥へと何かを探す。 どこまで行けば見つかるのか。 何を探しているのかは自分ではわからないが。 分からないけど、そこにある。 ふわりふわり空からひとひらの雫が…

春の御嶽開田道 ゆるり楽しむ

さて、今日はどこまで行こうかな。 今日は最初から頂上まで行くつもりはない。 苔の森を抜け、左側の稜線に出る。 そこからは緩やかな坂が続く道。 どこか良さそうなところで昼にして、少しゆっくりしてから下ろうと考えていた。 出来れば小屋跡まで行ってみ…

春の御嶽開田道 風と光の森のこと

差し込む光を大きな手を広げて受け止める、とげとげの葉っぱ 雨の雫に触れると、透き通る花を持つサンカヨウだ。 優しい光が差し込む、シラビソやトウヒの森は独特の生態系を作っている。 小さな鈴をつけた、タケシマランは光を浴びてチリン、チリンと軽やか…

春の御嶽開田道 静かな苔むす森

初めて訪れたときは、温泉「やまゆり荘」を目指していけばよかったのだけれど、あっちへ行ったりこっちへ行ったりと、この登山口が分からず苦労したな。 名古屋からカブで4時間 車のように車中泊が簡単にできない。 金曜日の夜出発して、何度かテントを張っ…

小屋泊まりの三ノ峰 道

道って何だろう。 人が歩くと道 けものがく道 チョウチョが通る道 他の人には見えない道だけど 想いがある人にはその道が見えるのかな。 なぜなんだろう。 視点を変えると違う道が見えるのかな。 いろんな道を見てみたい。 右に左に、上に下に、360度 三…

小屋泊まりの三ノ峰 虫と戯れる

あ! 初めて目にするその姿 でも分かるよ。 イワカガミに蜜を求めるギフチョウがとまっていた。 カンアオイの葉の裏に光る卵をそっと産み付けるために早春に生まれ 一年を黒い蛹となり眠りにつく。 早春目を覚まし、カタクリやイワカガミなどの紫色の花に集…

小屋泊まりの三ノ峰 こつこつと

一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰そして別山へと続く南白山山域 一日でたどり着けない広い山域の主要な分岐点には避難小屋が点在し 人々を守ってくれるとともに、夜を過ごす大切な場所となる。 どこまでも続く道を歩いてみたい。 この一歩は無駄にはならない。 少しで…

小屋泊まりの三ノ峰 西の谷から

帰ってきた。 どこか郷愁を誘うこの場所からの眺め。 輝く白峰に憧れた日を思い出す。 今週は、こいつと何処へ行こうか。 朝方まで悩んだが、先週訪れた石徹白の村から谷一つ西側から三ノ峰を目指すことにした。 最後の端を渡ると、先週東から眺めていた願教…

小雪の御池山 天空の大地

山頂直下、真っ青な空が白い枝の先に広がっていた。 御池の山頂に向かわず分岐を左に折れ、ボタンブチを目指し白い森に入る。 御池岳山頂付近はテーブルランドと呼ばれ、広大なカルストの大地が山上に広がる場所 森を抜けた。 なんという景色だろう。 目の前…

小雪の御池山 足跡探し

嵐が去った朝、囀り始めた森の小鳥の声に催促され、テントから顔を出すと、 青空が広がっていた。 いい朝だ。 よし、予定通り沢を詰めていって、御池岳に登ることにしよう。 天から日が降りてくる。 谷あいの風景だ。 山頂から眺めると日は登るものだが、谷…

小雪の御池山 お気に入りの過ごし方

白瀬峠を下り真の谷に下ってきた。 この先は地図では破線の道となりこのルートを通る人は少ない。 御池岳直下東側の谷は、上空を飛び交う強い風は届かず、ひっそりとしていた。 テント場には伏流した水も流れており、とても良い場所だ。 水があるのはとても…

小雪の御池山 小雪(しょうせつ)

◆小雪(しょうせつ) 木枯らし一番の知らせが届き、北風が山から山を飛び越えていく。 北国では里でも初雪の便りが届き始め、本格的な冬が季節の戸を叩く。 小さな雪が大きな雪に。 日ごと雪ごとに季節は進む。 小雪とはそんな季節 森は眠りにつこうとしてい…

小雪の御池山 コグルミ谷

御池岳への登山口に通じるR306は例年12.月初旬~3月下旬冬季通行止めとなる。 国道管理事務所に電話してみると、今年は12月中頃だと思われるが正確には決まっておらず、現在は問題なく通行できるとのことで、師走最初の遊山は冬季の下見もかねて御池山へ決め…