恵那の山は、お椀を伏せたようななだらかな山容で、山頂まで森が広がっていて、
笹原を抜け、霧氷の樹林帯に入っていく。
この道を歩いた人の感想を見たりすると、激坂が続き、眺望が望めない地味な道という
記録が多いが、静かな道がたおやかに続く良い道のように思う。
2週間前の寒気で降り積もった残り雪が現れ始め
西に傾き始めた日の光に照らされた霧氷がキラキラと輝き始める。
秋の太陽はつるべ落としという
刻々と日が沈み始めていく。
綺麗だなと思う間もなく、刻々と日が落ちていく。
日が陰り、大気がひんやりと冷えていく。
風が冷えてきた、シェルを羽織り、手袋を厚手に変更し、ヘッドライトを取り出しておく。
日が沈み
東の空を見ると、月が浮かんでいた。
山に登ると空に近づき、宇宙にすこし近づく感じがします。
よかった、なんとか暗くなる前に小屋につくことが出来た。
あれ、先客がいるようだ。
お邪魔しまーす。