冷え込んだ週末、家からのぞく恵那山は白く見えていた。
そうだ、恵那山の北側の南沢山に行ってみよう。
冬になりバイクで上がれなくなる前に。
そう思い立ちハンターカブとともに神坂峠へと駆け上がった。
さあ行くぞっと思ったとき、なんと後輪がぺったんこ。
あーこのタイミングか。
その後の顛末はまた別の機会に。。
日が落ちると辺りには露が降り始め、あたりの草がぬれ始めた。
なんとか修理を終わらせて、月夜の道を避難小屋へと向かった。
今日は無理だったけど、夜中に霧がでれば明日も霧氷が楽しめるかも知れない。
期待しながら、避難小屋へと向かうことにした。
避難小屋を借り、ゆっくりとした時を楽しむ。
ご飯を炊き、ちょっとした汁物を作る。
時折外に輝く星を眺める。
それだけの事。
日の出とともに、小屋を出てみる。
雲は来なかった。
夜の風に昨日見た霧氷は飛ばされていた。
それも一期一会。
また今度かな。
パンクの修理が一夜明けたらどうなっているかも気になるし、少しだけあるいて早めに戻ることにしよう。
そう思い立ち、富士見台高原を越え南沢山を眺める稜線を少し歩くことにした。
早朝の稜線歩き。
誰もいない静かな道がどこまでも続く。
遠く遠くへと続いていく。