のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

山-北アルプス

雨降りの思い出

降ってきたーよー 人や虫や動物たちが雨宿りの場所を探してせわしない中、 草花は生き生きと喜びの声を上げている。 そらからこぼれた点のしずくにを体いっぱいに受け止め、ごくごくと水を飲む。 大切な水だから一粒も無駄にはできないよ。 そう言っているよ…

楽しみ広がる

雷雨によりゴンドラは運休となり、一時間ほど待つことなった。待合室においてあった、花だよりを見ながら、散策してきた花たちとにらめっこする。急がない旅だ。こういったひと時も嫌いではないというか、結構好きだ。 エイレンソウに、シラネアオイ、キヌガ…

栂池自然園のこと

栂池自然園は標高1900m~2000mに位置し、日本有数の高層湿原で、しかもゴンドラリフトで簡単に行けるとても貴重な場所だった。 この場所には数百種類ともいわれる高山植物の宝庫で雪解けから様々な姿を見せてくれる。 園内は広大で一周5.5kmの遊歩道と木道が…

雨の日のサンカヨウ

雨の日でないと出会えない瞬間がある。 普段は純白の花弁を纏うサンカヨウは雨水を受け止め透明の衣へと変化していく。 そんな瞬間に出会うことが出来た。 先日訪れた御嶽山でその独特のとげとげの葉が気になって調べて 透明に変化するというサンカヨウとい…

雨模様の日の虫たちのこと

山を歩きながら花を見るのも好きだけど、花に集まる虫たちを眺めるのも好き。 小さな虫たちが、どうやって自分の好みの花を探し、卵を産み付ける植物を選んでいるのだろう。 昆虫の目は人間と違って紫外線を感知して見えるというが、どうにも想像が出来ない…

栂池自然園

梅雨末期、寒気が入り込み昼前後は雷雨の予報だった。 見上げる山は雲の中、天候を探りながら散策できる場所を考えて、目指す場所は「栂池自然園」に決めた。 最寄りの「白馬大池」の駅で汽車を下りたが、こちらからのバスほとんどないようだ。 歩いていくか…

黒部「花の道」

まだ残雪の残る高山は、遅い春を迎えていた。 次々と咲き誇る、草花に小さな小さな虫たちが忙しそうに集まっていた。 昼間の太陽に温められ、いっぱいに水分を含んだ空気が、よるの冷たい冷気に笹されて、地表で結露し朝露となり、小さな妖精たちは嬉しそう…

黒部「月夜の雷鳥沢」

今回は、出張に絡めてのパッキングを考え、必要最低限、そしてコンパクトを一番に考えてストックシェルターをチョイスし食材もシンプルなものを試してみた。 時と場合で装備を変える。 いろいろ試して、試行錯誤してみるのがまた楽しい。 簡単な夕食を終えた…

黒部「山の時間」

滑り込みで 弥陀ヶ原の最終バスに乗り込み、初めての立山「室堂」は、ひっそりと静まり返っていた。 冷たい湧き水でのどを潤し、今晩の宿に向かうことにする。 あたりを包む、しっとりと、そしてひんやりとした空気を大きく吸い込み。 大きな池には、凛々し…

黒部の湿原「弥陀ヶ原湿原」

雲を抜けると、湿地帯に入った。 ちょうど2000m前後の亜高山帯に位置する、高層湿原が広がる。 もう梅雨明けかな。 空の雲と、台地が同じ目線の台地には、夏を思わせる雲が沸き立ちはじめていた。 高地であるがゆえ、微生物の分解が進まず独特の植物が生…

黒部の森「森を抜ける」

標高が上がるにつれて、過去へさかのぼっているかのように、実を結んでいた草花が花開き始めてきた。 標高が高くなるにつれ、100m空に近づくにつれ、約0.6~0.7℃気温が下がっていくことが知られている。 立山駅が475m 美女平が977m そして…

黒部の森「感じること」

人は森に畏怖の念を感じていた。 確かに、なぜか森にはいると、ぞくぞくっと何かに見られているよに感じることがある。 なぜか、森にはいると五感が敏感になる。 風の音、木々が触れ合い、鳥が枝から枝に駆け回りながら近づいてくる。 かくれんぼしている虫…

黒部の森「美女平」ゆっくり歩くと

時折、ゴトゴトと聞こえてくる、ケーブルカーの音がたまに聞こえてくる中、歩き始めて1.5時間ほど、美女平駅のアナウンスが聞こえてきた。 次々に発着する、シャトルバスを横目にそのまま、「美女平遊歩コース」へと進む。 せっかく整備してあるエリアなの…

黒部の森「材木坂」

梅雨空を見上げながら今回もお預けかなと思っていたが、南の方から梅雨明けが報じられ初め、長引いた梅雨もとうとう終わりが近づいたようだ。 北陸地方は、富山、石川、福井と3県のうちどこかで雨が降っていたら梅雨明け宣言はでないと、ニュースで行ってい…