のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

落日交野山

ビルの林に日が落ちていく。 交野山の大岩からは、大阪平野が一望でき、遠く四国「徳島」の山々まで見渡すことが出来ます。 訪れた者たちはみな、声もなくじっと落日を見つめ続け、ゆっくりとした時の流れを感じる一時。 ひとつ、ふたつと町の灯がともってい…

つるべ落とし

ひやりとした風が頬をなで、うたた寝から目覚める。 秋の夕暮れは早く、あっという間に日が落ちていく。 この秋の日暮れの早さをつるべ落としと言いますね。 釣瓶か、懐かしいな。 ガランガランと井戸のなかにバケツを落とし、 所々コブを作ったひもをたぐり…

DragonFly

いろいろと買いたいものが増えて困るこの頃ですが、 ゴローさんの靴もまだ先のようですので 魅惑のDragonFlyを思い切って購入しました。 「飯ごうにちょうどいいんだよ。」と河童さんがおっしゃるとおり ほんとうにピッタリです。 パッキングって、本当に試…

みどり・きいろ・枯葉色

くろんどの山にも紅葉の神が舞い降りてきました。 みどり・きいろ・そして枯葉色 いろんな色が混ざり合って展覧会のようです。 タカノツメが黄色く淡く、森の中でひときわ目立ちます。 さわさわと、風が吹くたびに、カサ・カサと音を立てながら 一枚二枚と葉…

木守柿

苗木を植えて、12年が立つ庭の柿の木。 初めての大豊作で、ホクホクだった今年の秋。 最後の一つは鳥達におすそ分けと思って、一つ残しておきました。 ふと、立ち寄った本屋さんで目に飛び込んできた一つぽつんと残った柿の写真 「木守柿」というらしい。…

森の魔術師・紅葉の不思議

私市植物園では、様々な観察会などが催されています。 今年最後の、かたの環境講座は、「森の魔術師・紅葉の不思議」。 ちょっと覗いて来ました。 ■葉っぱは何のためにあるの? それはね、日光をあび、水と二酸化炭素からでんぷんを作り大きくなるため。 す…

冬間近

キリっとした空気の中、空に浮かぶ月が青いと感じました。 爽やかな日差を受け夏色と秋色が混ざり合い、 水面に映える木々の林は風にゆれ幻影のように揺らめきます。 近くでは冬咲きのサクラが咲き始め、確実に厳しい冬が近づいてきている予感をを感じさせま…

ユリノキ

私市植物園には2つの谷にユリノキの大木があります。 夏には涼やかな木陰を作り、さんさんと降り注ぐを暑い日差しから人々を守ってくれる。 そして冬に向けて今度は、暖かな太陽が私達に届くよう、一斉に葉を落としてくれる。 そんな優しい心の持ち主です。…

楽しい予感

昨年は鳥たちが少ないと感じましたが、今年は朝から沢山の声が響いています。 久しぶりにフィールドスコープを持ち出して、散歩に出かけてみました。 やっぱり大きく見えると可愛いな。 稲刈りの終わった田んぼには、様々な鳥たちが集まってきて落ち穂などを…

見えないもの

岩穴からのぞく空はどんよりと暗い。 雨粒が岩を伝い、ぽとりぽとりとしたたり落ちてくる。 目を凝らすと岩棚の奥に不動妙王が鎮座する。 共に雨音に耳をすませると今まで聞こえてこなかった 森の声が聞こえてくるような気がする。 ゆっくりと岩陰で雨宿りを…

鰹のたたきとかたの桜

ゆっくりと湯に浸かりながら、コップ酒を楽しみながら、 友人に借りた「神様のかるて 3/夏川 草介」を読んでいた。 すると、 「知っているか、ハル。本場のたたきは、ただ火で炙るのではない。大量のワラを持ちいるのだ。 「おいしいものを食べると元気に…

銀閣寺

すごいなこれ。 庭園に入ってすぐ、池のそばにそそり立つ「向月台(こうげつだい)」 一度、訪れてみたいと思っていた場所です。 白い砂で作られた庭園は、雪の反射と同程度の反射率を持つという。 月のひかりを室内に取り込み愛でる。 あちこちに、自然をうま…

南禅寺界隈「混ざり合う」

京阪山上から蹴上げまで歩き、インクラインと呼ばれる巨大な線路を横切る。 インクラインってなんだろうと思っていたのでですが、 この巨大な線路を琵琶湖疏水の水を利用してケーブルカーと同じ原理で 巨大な貨物列車のような感じに船をのせて運んだという。…

南禅寺界隈「変化の時」

秋の京都の散策は混雑を避けて、平日早めに訪れるのが良い。 代休を利用して平日の東山「南禅寺界隈」の散策に訪れました。 天上から徐々に降りてきた紅の神は、京都東山界隈まで舞い降り 七色に輝く変化の時を迎えていました。 ここは、日本文化を築き私達…

歩きたいがのんびりしたい

このところ散歩に出かけるのは、夕方ではなく昼間が多くなりました。 それは外でご飯が食べたいから。(*^。^*) ほんと、外で食べるご飯はなんでこんなに美味しいのだろう。 いろんなスパイスが、天から降ってくるの!? 畑で採れた新鮮野菜にちょこちょこっ…

雨のスイレン池

雨の日のお気に入りは、谷間に開ける睡蓮池の東屋。 今日も一時、場所をお借りすることにしました。 小島に浮かぶ紅葉が見ごろを迎え、滴る雨の中、 真っ赤に燃える炎が情熱的に燃え上がっているようです。 池のそばにたたずむ沼杉は今まさに新しい衣に着替…

ながぐつはいて

まるで、小さい子供が新しい「ながぐつ」を手に入れて 早く履きたくてうずうずしているかのごとく雨の日が待ち遠しい。 頼もしい相棒とともに、真っ赤に色づいたウルシの門をかいくぐり 薄暗い未開のジャングルに分け入っていく。 [ 今年生まれた小さい子供…

種・たね・タネ(水辺編)

命を伝える種は、様々な戦略で子孫を繋ぐ。 その戦略は千差万別で想像するだけでもわくわくしてしまいます。 夏の間、次々と様々な表情を見せてくれた水辺の植物達は今まさに旅立ちの時を迎えていました。 風に吹かれる準備が整い、気持ちのよい秋風とともに…

秋がやって来る

毎年秋になると私市植物園の川沿いの境界の林の中に、一本の鮮やかな黄色の木が目につきます。 数日前には鮮やかな黄色でしたが、あっという間に枯葉色になっていきます。 日が低くなっていき、輝く川面に反射して紅葉とともに道行く人々の目を楽しませてく…

現実へ

楓の森を抜けると、瑞々しい谷間の道が広がっていました。 沢の流れる音が心地よく響き、足取りも軽くなります。 一滴の水滴が、プルン、キラリと触角のように光ります。 小さな命も大きな命もいまこの瞬間を一生懸命に生きている。 動くことの出来ない者た…

北稜をへて楓の森へ

北稜の先に広がる楓の森はまさに山全体が燃えている。 一息つくために腰を下ろと静かな森の中に一筋の風が吹く。 一斉に木の葉が舞い上がり、まるでダンスを踊っているようです。 青から黄色、そしてべっこう色と万華鏡のように世界が染まっていく。 くるく…

珊瑚色

鬱蒼とした芦生杉の森を抜け出し稜線に出ると、 目の前には珊瑚色に輝く柔らかな山容が広がっていました。 こんなやさしい紅葉もあるんですね。 まさに天界から神が舞い降りる準備が出来上がったよう。 山から山へ季節の神と一緒に飛び回ってみたい。 そして…

芦生杉(あしゅうすぎ)

太平洋側型と日本海型の気候がせめぎ合うこの地域には、芦生杉と呼ばれる杉がある。 日本海側の杉に属する、この杉は幹が下部から大枝に分かれるのが特徴とのこと。 枝が折れ曲がろうとも、必死で生きていくその姿は見るのもの心をとらえます。 あるものは、…

1人でやってみるということ

金糞峠を越え少し降りた奥ノ深谷上流部には、美しい渓谷が広がる。 この場所に荷を下ろすことにしました。 テントが古く、雨の中で張るのは少し心配でしたが、天気は回復に向かいそうで一安心 今日の晩飯はキムチ鍋。 便利なものがあるものですね。 ごはんも…

母なる水瓶に見守られ

琵琶湖の西側に連なる比良山系最高峰「武奈ヶ岳」 「今日は一日しぐれだな」 「冬型の天気だし、仕方がないな」と駅員の方達が山を見上げて世間話をしている。 比良山系は、日本海側と太平表側の気候の境目にある場所で独特の植生が育つという。 そんな植生…

栃の木の下で

桜山の奥に栃の木を見つけた。 不思議なことに、今まで何度も通った場所なのにまったく気がつかなかった。 そうか、少し奥まったところにあり、夏の間は藪蚊も多いのであまり近寄らない場所だ。 そこは今、気持ちのよさそうなお昼寝場所になっていました。 …

雨の森、雨の音

■雨の森で過ごす 森に入ると、ぱっと雨の音かわります。 それはもう、びっくするほどの違いです。 いろんな音を聞きながらの雨宿りも楽しいものです。 一杯やりながら本を読んだししてごろごろ数時間を過ごす幸せ。 ふと目を覚ますと、雲が切れ青空がのぞい…