のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

山上の台地の風景

空を見上げると、空を横切っていた。 季節が変われば空の風景も変わる。 空の模様が変化する。 空の色が変わり 風の音が変わる。 季節を求めて抗おうと、色はしだいに失われ眠りの準備に入っていく。 ゆっくり、ゆっくり 確実に冬は近づく。

空の大地へ上がる

時のたつのも忘れ、シマリスたちと戯れて楽しい時を過ごしていたが 空を見上げると青空が広がり始めていた。 今日は、シマリスのところでのんびりしようかなと思っていたけれど、 気持ちの良い光に誘われて、御池岳とボタンブチの方に足を延ばしてみることに…

御池山のシマリスたち

カサ、カサカサ 小さな枯れ葉の音のした方に目をやると、 素早く動く小さな個体が視界に入ってきた。 あ、いたいた 日本でシマリスと言えば北海道のエゾリスが在来種ということだけど、 移入されたものが野生化して、本州では現在、岐阜・新潟・山梨で定着し…

ドングリの森へ

湿ったっ空気が北に入り込み、飛騨地方は予報がどうも怪しく 太平洋側は比較的穏やかな週末となった。 そういえば、この時期の御池岳はシマリスが戯れていると依然聞いたことがある。 シマリスに会いにというのもいいかもしれない。 コグルミ沢の登山口の横…

日が短くなりました

駐車場から2-3時間で山頂に立てるお手軽な白草山 今朝の出発は、ゆっくりだったので、いつもは閉まっている道の駅が開いているので除くと、朴葉寿司があったのでひとパック頂いてきた。 1パックに3種類入っていて、少しづつ味わいが変化を楽しめる。 酢…

変化の季節

カンカン 山は森の生き物の境界 足を踏み入れる前に挨拶をする。 秋の便りが空から届き始め すこしづつ、森が秋色に染まり始める。 そんな季節の最前線 森の生き物たちもそんな季節を敏感に感じ取り 冬ごもりを急ぎ始める。 この日、季節がぐっと後戻りして…

林道のこと

森へ入って糧を得る。 そういう営みを長く続けてきたはずだ。 道を切り開き、山へと分け入り木を伐りだす。 さまざまな技術がそこには必要で、長らく伝えてこられたのだと思います。 峰から峰にワイヤーロープを張り、重い木材をは吊り下げて運び出す。 すご…

山国の風景

日本は山国だなー ポコポコと山と谷が延々と続いている。 かつて戦国の武将たちが山谷を駆け巡ったであろう、奥美濃の山々がどこまでと続く。 喧騒の街を離れ、奥へと奥へと足を踏み入れるほど濃くなってくるものがある。 自然の匂い、動物の気配 鳥の声、風…

ハチに刺されたこと

今回、下りで回り道をして以前から訪れてみたかった「鈴鹿の上高地」と名付けられた場所へとそれた道に足を向けたのだが、河原を渡るのに足を踏み下ろすと同時に、右肩にチクリと痛みを覚えた。 あれ、と思う間もなく、耳元に羽音が聞こえ、 臀部にも痛みが…

森の静かな朝のこと

夢のような夜が明けた。 今回借りた場所は、先人が炭を焼いたであろう場所 人が去り何十年たったであろうが、今もちらほらとその名残が残る。 森が明るくなると同時に、小鳥たちの朝の歌声が響き始めるのを聞きながら 火をおこし一杯のコーヒーを頂く。 うま…

大切な時間

夏を思わせる青の中に、朱がゆっくりと染み出してきた。 色の変化 季節の変化 変わる季節の匂いを嗅ぎながら渓谷沿いの散歩道を奥へ奥への進んでいく。 根の平峠から先は緩やかな平坦地が広がり、あちこちでテントが張れる場所が広がる。 どこにしようかな。…

千種の道

大きな杉の木だ 千草街道と呼ばれたこの道は、古くから伊勢と近江を隔てる鈴鹿山脈を越える重要な街道の一つで、炭焼きの跡や鉱山跡など人の暮らしの痕跡があちこちに残っている。 おや、なめこがある。 びっしりと秋のごちそうが並び始めていた。 人が多く…

季節の匂い

お月見をと思っていたが、天候は足早に変化しそうな空模様に迷いながらの三連休 比較的晴れ間が多そうな予報の南方面ということで、鈴鹿の森に行き先を決めた。 去年の初雪のころから1年ぶりかな。 久しぶりに近くの森でゆるりと楽しむことにして、ハンター…

どんぐりかいぎ

実りの秋は、動物たちへの大切な贈り物 冬に向けて生き抜くための大切な食べ物 大日岳への尾根道は木の実の道だった。 風が吹き、バラバラとドングリが飛び跳ねて転がっていく。 なみなみの葉っぱは、ミズナラのようだ。 子供の頃に住んでいた家の脇に、大き…

彼岸の開田道 下り道

さあ下ろう。 鳥たちとのゆっくりと戯れることもできたし、今回もよい遊山だった。 淡く輝く季節の変化を楽しみながら ゆるゆると下っていく。 登りと下りでは、目線が違い 同じ道でも、新たな気づきがあったりする。 森の中に、まるい湿原がある。 どんなと…

彼岸の開田道 合掌

あの噴火から8年 あの時も、こんな晴天だったという。 手を合わせるため、二の池まで上がった。 今、山頂の剣ヶ峰までの通行止めも解除されていて、多くの人が訪れているようだが、 どうも、山頂までは足が向かない。 ここで祈ることにしよう。 ■下る道 快…

彼岸の開田道 あたたかさ

南の空が、花火が打ちあがるように、ぱ・ぱっと時折輝く 雷だ 穿孔は強烈で、間際なく続く やがて東の空がうっすらと明るくなりはじめると、闇が解け始めた。 景色は次第に形を取り戻しはじめ、昼の姿に戻り始める。 昼と夜 昔から物語で紡がれてきた様々な…

彼岸の開田道 雲の海

五ノ池小屋が見えてきた。 最後の斜面をトラバースする。 稜線に出ると、はるかに雲海がどこまでも続いていた。 どこまでも続く雲の海 まさに、海そのものだ。 台風がおいていった湿った空気の置き土産 海の向こうに浮かぶ島は、白山だろう。 大海にゆっくり…

彼岸の開田道 時の変わり目

延々と続いた苔の森が突然に、ゴロゴロとした沢をたどる道に変化するころ 時折薄く雲がかかり始めた。 高山は急速に季節が進み始め、枯れ始めたアザミの花に、ミツバチが必至で頭を突っ込んで、残り少ない食べ物をかき集めていた。 あと、1-2週間もたてば…

彼岸の開田道 秋の匂い

彼岸の週末 毎週のように台風がやってきて、大気をかき混ぜ季節は進み 森の木々は変化を始める。 今年の紅葉はまだ少し早そうだが、実は色づきはじめ 森には秋の匂いが漂い始めていた。 甘い秋の匂いが、涼やかな空気とまじりあい匂い建つ。 春・夏・秋・冬 …