南の空が、花火が打ちあがるように、ぱ・ぱっと時折輝く
雷だ
穿孔は強烈で、間際なく続く
やがて東の空がうっすらと明るくなりはじめると、闇が解け始めた。
景色は次第に形を取り戻しはじめ、昼の姿に戻り始める。
昼と夜
昔から物語で紡がれてきた様々な話が実感として湧いてくる。
小さなころは闇をが怖かった。
何かが闇の奥に潜んでいてこちらを見ている。
人は闇に恐れを抱き、様々ものを感じ、光を待ち焦がれていた。
長かった夜が明ける。
今日も無事にお日様が光を届けてくれる。
ゆっくりと色を、音を、暖かさを届けてくれる。
ありがたい。
自然にそう思えてくる。
今日も無事に過ごせますように。