のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

山-猿板仲間

氷ノ山「下りの道」

お腹も大満足 さあ、ゆっくり気をつけて降りようか。 雲が切れ初め、気持ちがよい光が差し込み始めるとともに、気温もぐんぐんと上がり始めた。 まるで、春山ですね。 春を感じさせる、白い道の両側は、枯れ草色の草や木が顔をだしていた。 今年の冬は、雪の…

氷ノ山「お昼時」

振り返ると、稜線に雪の道 なかなか大変でしたね。 あの辺で、お昼にしましょうか。 今日は、簡単にラーメンにしました。 野菜と、肉団子持ってきたよ。 お腹空いたし、ラーメンの出汁で出来たら先につまもうよ。 ですね。 多すぎじゃないとおもった野菜だけ…

氷ノ山「装備のことと師匠のアドバイス」

週末、Tommyさんと氷ノ山を訪れた。 氷ノ山は兵庫で一番高い山で、雪深い地域で、冬は霧氷が美しいことで有名です。 寒波到来で喜んだ週初め 反転して小春日和が続いた週の半ば、どんな装備をチョイスすべきか。 んー、やっぱり雪山だし、下は冬用のパンツで…

雪の剣山「山頂の風景」

山頂の気温はマイナス5℃だった。 風が強いので、シェルを来て、山頂に行ってみよう。 山小屋が立つ岩陰から空へ飛び出すと、いきなり強風が吹き付け、 美しいだけではないぞと、厳しい声で叫んでいた。 一歩、岩陰からでると、遮るものが泣く、北からの強風…

雪の剣山「見上げる」

光を追って空へ出ると、天に向かって銀色に輝く森が目の前に広がり 光と静寂の共演がそこにあった。 あの上には天国があるのではないか。 思わずそんなことが頭に浮かんだ。 目指すは、空に浮かぶ天空の山小屋だ。 さあ、天に一番近い場所に分け入ろう。 剣…

雪の剣山「さあ行くよ」

帰ってきたよ。 剣神社の狛犬さんが、にっこり笑って迎えてくれた。 剣神社にお参りして、道中の安全と素敵な出会いをお願いする。 よろしくおねがいします。 さあ出発だ。 幸を求めて、剣神社に仲間たちが集った。 雪が少ない今年の冬だけど、キリッとした…

西熊の森の新年会「ありがとう」

満足です! 今回もありがとう。 西熊の森の新年会は、森の不思議と魅力を再発見させてくれる一日となりました。 またくるね。 振り返ると、雨雲は流れ去り 新年を祝うかのように、青空が広がり始めていた。 時折、逃げ遅れた雲が体を包み流れていく。 また来…

西熊の森の新年会「森の懐へ向かう時」

西熊の森の入り口は、歩きやすい林道から始まる。 四国は森の国、林業の国 森の奥へ奥へと、人は分け入り山と関わっており、そのおすそ分けを頂いている。 地からもうもうと白煙を上げる森は、私達を歓迎しているのか、遠ざけようとしているのかどちらなんだ…

高見山「好奇心の赴くままに」

年末年始の連休最終日、日本海側は天候が怪しそうなので、南方面を選択し 霧氷で有名な奈良県の高見山を訪れた。 数日前に雪が降ったようで、 切り株には少し残雪が残っている。 単独峰である高見山は、稜線まで階段状の道が修行のように続くが、稜線に出る…

雪待遊山「見える景色」

霧氷ってきれいですね。 この日の霧氷は、とても小さくかわいい日が登るにつれて、儚く消えていく。 頂上にある、大岩のテラスでいつも通っている森を眺めてみようか。 秋の満月の夜に一夜を過ごしたのは、あの辺りだよ。 鷹って、こんな感じで森を見ている…

雪待遊山「二度目の白髪山」

白髪山は2回目 以前来たときは、貴重なホワイトアウトが体験できた白髪山 そして、頂上で一気に視界が晴れ、劇的な瞬間を体験できた。 さて、今回は! 急勾配を空に向かって飛び出していくように、ぐんぐん上がる。 ジャンプすると、隣の山まで飛んでいけそ…

雪待遊山「雪が少ないということ」

街に暮らしていると、今年は暖かくて助かるね。 スキー場に行っても、雪がふらないのでスキーができないなといった 小さな視点でしか今まで、思いが至らなかった。 でも、水の流れ、森の変化を自分の目で見て感じて、河童さんといろんな話をして 雪の役割っ…

雪待遊山「暖かな日差し」

一年の締めくくりに、大切な友人の元を尋ねた。 そうか。 もう7年も立つのですね。 四季折々に訪れ、いろんな場所を一緒に歩いてきました。 気も使わないし、なんとなく、落ち着くんですよね。 そんなお付き合いを大切にしたい。 雪、振らなかったようです…

ケヤキザコ遊山「しあわせな時間」

森の夜明けは、鳥の声から始まる。 月が西に沈み、うっすらと空が明るくなり始めると、森にはまず鳥の声が谷に響く。 灰をかき分けて残り炭に、少しの小枝を集め火をつける。 小さな音ととともに、簡単に火がおこる。 まずは、朝のコーヒーをいっぱいいただ…

ケヤキザコ遊山「焚火」

さあ、薪は沢山あるぞ。 森での一夜には焚き火が欠かせない。 ちっちゃいころは風呂焚き当番でねー 風呂の焚き口が遊び場だった。 薪を割ったり、大きな釘を探しては真っ赤に焼いて金槌でたたいて刃物を作ったり。 楽しい思い出がいっぱいです。 まず、お湯…

ケヤキザコ遊山「今宵の寝床」

お天道様が空の真上にさしかかる頃には、白髪山山頂がガスで覆われ始めていた。 はやり、今晩は森の中で一夜を過ごすのが正解のようです。 テント場は、ここと決めず、その時の天候に合わせて選択する。それも、この山域を知り尽くしているからできること。 …

ケヤキザコ遊山「森が近い国」

四国に来るといつも思う。ここは林業の国、なんだなと。 山地の奥の奥。そのまた奥に、道は延び、人々の暮らしの痕跡がある。切り出した木々を里へ運ぶために道を開いた。 今、このように比較的簡単に森と戯れることができるのも、道のおかげ。いつもの場所…

ケヤキザコ遊山「森の目印」

奥物部の森は、ここから河童さんたちとのお付き合いが始まった。 初めて訪れたのは、2012年春だから、もう7年も前なんだ。 あれからこの森を訪れたのは何回目かな。 もう片手はこしたと思う。 あの窪地がヌル谷で、その横が門番の大ツガ あの稜線で満天…

ケヤキザコ遊山「河童予報」

春に続いて、今年2回目の土佐訪問は、すこし甘えさせていただいて 前日の夜間入り。 のろさん、稜線はやめた方が良さそうだよ。四国の山域、特に西熊山域の天気はほぼ予想できるといい、いつもぴったりで、びっくりする河童天気予報は、現地での経験と天気図…

はじめての遊山「空の上で過ごすとき」

お昼時に空の上に荷を下ろし、あとはゆっくと過ぎゆく時に身を任せる。ゆったりとした時間 空の上では、下界でとは違う時が流れる。 いくよ、瑞穂に声を掛ける。静まりかえった山小屋をそっと抜け出す。 見上げると空には満天の星空が広がっていた。空の上に…

はじめて遊山「空へ登る」

空が近くなってきた。白い地肌に太古の海の記憶が、きざまれる。 ここは昔海の中だったという。深い深い海底から長い年月をかけて空へ空へと伸びきた。 海の主が大きな剣を持って、天の主に渡そうとしたのかもしれない。 さあ、もう少しで天の頂だよ。 天の…

はじめて遊山「時の流れをみつめること」

春は里から山頂に、秋は山頂から里へと、行ったり来たり。 季節は下から上に、日一日と這い上がる。100m上がれば一日過去を見てる。 ここで見た光景は、もう少し上で同じ景色が見れるんだ。 山を歩くようになって、次々と変化する、季節を感じる楽しさを…

はじめて遊山「はじめの一歩」

今度の週末、バイト入れてないよ。どっかいこうよと、娘からのお誘い。河童さん、急ですが娘と二人も大丈夫ですか?そんなやりとりから、娘のはじめの一歩は四国「剣山」と決まりました。 ちゃんと登れるかな。なんだか心配そうな事をいっているが、私たちの…

春の奥物部の森「不思議な場所で」

私の山歩きは、森を感じて楽しむことがすきなことから始まりました。今日はどこでお昼にしようか。それに合わせて いつも素敵な場所をチョイスしていただける河童さんです。 そうだ、今日は不思議な場所にご案内しますよ。以前、この森で野宿をしながら話を…

春の奥物部の森「美味しそうだけど危ないよ」

これはハシリドコロって、有毒なので気をつけてね。誤って食すと、錯乱して走り出し、根がヤマイモ科のトコロという植物に似ているのでハリリドコロと呼ぶらしい。ちなみに、ハシリドコロはナス科です。花もいかにもナス科ですね。夏には枯れて地下に潜り、…

春の奥物部の森

いつもの場所に車を置き、奥物部の森へと歩き始めた。いつも思うのだけど、四国は本当に林業の国だなと思います。とてもアクセスが良く、高知市内からここまで2時間ほどで森の奥深くまで分け入ることができる。 しかし、人の力はすごいな。こんな急斜面に道…

解ける心

春の遊山のお誘いをいただいた。半年ぶりの物部の森は、冬の名残と春の匂いを感じる風が吹いていた。 あー大きく背伸びをする。 これこれ、そうとは気がつかなかったけれど、知らず知らずのうちに心もすこし堅くなっていたのかな。 大きく深呼吸をして、気持…

瓶ヶ森「空の上」

週初めの仕事に引っ掛けて、再訪した四国の山はもえていた。どこ行きますか?瓶ヶ森(かめがもり)はどうですか? はい。まだ訪れたことないです。ぜひにお願いします。何度も訪ねた四国ですが、東側半分が主に歩き。西側の石鎚山系にはまだ殆ど歩いたことが…

ゆるゆる遊山「またくるね」

ヌル谷の今は、飢えた鹿によって草はほとんど育っていません。私が初めてこの場所を訪れて6年、見た目には、まだこの景色は変わりません。 でも、たぶん少しづつ変わってきているのだと思います。 ゆっくりと朝ごはんを食べ、のんびりと付近を散歩した。気…

ゆるゆる遊山「目」

目がいっぱい 2×5=10の目で見るといろんな発見がある。 いろんな視点がある。 何かにとらわれた時、一人の目だと目線を変えることができない。 隣にだれかいると、ふとした時にそんな見方もあるんだと、はっとすることがある。 一人の山歩きも好きだけ…