のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

2022-01-01から1年間の記事一覧

いただきます

食事の前に手を合わせて「いただきます」 命を頂く祈りをことはむ「いただきます」という言葉を唱える国は珍しいという。 海の向こうの国での食事の前の祈りは、頂く食べ物にではなく、神や周りの人へいまから食べますよといった意味の声かけが多いと伝えて…

空に感謝するとき

今週のお題「ビフォーアフター」 何かを始める前、始めた後 何かを始めようと思うことは、新たな気持ちになりワクワクする。 一つ一つを忘れないうちに手帳に書き留める 他愛もないこと、出来るとも思えないこと。 いろいろな思いが日々浮かんでは消えていく…

里山の植物園

旧知の仲間たちとの忘年会に2週続けて大阪へ帰った週末 お互いの喜び、悲しみ、苦しみを乗り越えながら 時を刻んでいることを語り合えることを大切に思うひと時を過ごすことが出来ました。 定期的に寒気が流れ込み、足早に冬がやってくる それでも、関西の…

こんな町に住んでみたい

時間を見つけて京都の南、藤ノ森界隈の路地に迷い込んでみた。 知らない土地に吸い込まれるように、感覚に任せて路地を歩く。 追い越したおばあさんが入っていった方を見ると、お正月を迎える飾りつけの葉ボタンや、野菜を分けているようでした。 ふと見ると…

初冬の野山

ああ、八つ手の花が咲き始めた。 冬の訪れととともに、咲く花がある。 小さな花に、ハエやハチが群がっている。 暖かくいろんな花が咲いているときは競争が激しく 目もくれない冬の花たちは、花の数が少なくなる時期だからのメリットもあるのかもしれない。 …

裏山散歩のこと

家から歩いてすぐに里山があるという立地は、やはりとても心地よい。 所用で単身赴任先からか帰宅した翌朝 ふらりと様子を見に出かけた。 様々な生き物が行きかうことで、複雑な植物相が入り混じり目を楽しませてくれる。 高山から降りてきた紅葉が里にも下…

想いを記録すると

今週のお題「日記の書き方」 日記とはなんだろう。 漢字をばらすと日々の記録となるのかな。 最近では、Life trackerとかいい自動的に行動を記録してくれるツールとかも あるけれど、あのようなツール類は日記とは言わないのではないだろうか。 日記といのは…

一人旅のこと

旅のだいご味は一人旅か、それとも友と行くべきか。 そんなことを昔語り合ったことがあるのを思い出した。 一人旅だと、その時々の出会いを楽しめ その土地を深く知ることが出来る。 そして、なにより自由がある。 友と行く度は、楽しみを共有することが出来…

お月様と暦のこと

薄雲がかかり始めた空の向こうに、月が登り始めた。 もうすぐ満月のようです。 満月の夜のお月様は本当に明るくあたりを照らすが、 お日様が登っていらっしゃるときのお月様は、とても控えめ。 陰に日向に私たちを見守ってくれているお月様は、なんだかお母…

空と眺望

見上げる空が広い。 仰ぎ見る空は青かった。 見上げる恵那山は帽子をかぶっていた。 お椀をひっくり返したようなその姿は、名古屋市内の家の窓からもよく見えて 毎朝、今日はどんな姿かなと、つい拝んでしまいます。 しかし今日は良い天気で、360度の展望が…

稜線の道

季節の混ぜあう初冬の稜線の道が続く 東側の斜面は、高く上った日に照らされてすっかり乾いてきた。 この北側の斜面はナギと呼ばれ、崩壊が続いている場所が複数ある。 台地は寒暖、水、地の揺れなど様々な要因で崩れていき、 崩壊と隆起を繰り返して常に変…

小雪迎える

本格的な寒さはまだ先だけど、少しづつ季節が変わり始め 名古屋市内の自宅から望む山々にも、白いものがちらほらと見え始めた。 小雪に入り季節の駒が一つ転がったようだ。 恵那山に行ってみようか。 中津川から東に入り、神坂峠まで上り詰める。 峠にカブを…

小原の四季桜

里に入るカーブを曲がると辺りが急に明るくなった。 桜だ。 霜が降り、初雪の便りがあちこちから聞こえ始める季節に桜が咲いている。 時計の針が早まったのか、とても不思議な空間が桜の周りに漂っており その気配を感じるのか、谷にコジュケイの鳴き声がこ…

雨上がり

夜半に降り始めた雨がいつの間にか止み 窓を開けると、キラキラと朝日が降り注いでいた。 雨の湿気をいっぱいに吸い込んだ大気から絞り出された水がにじみでているのか お城は煙に曇っていた。 名古屋のお城の周りには、カラタチの垣根が続いており ここを通…

不思議な場所

登り口から小一時間で峠が見えてくる。 あそこで一休みしますか。 峠で一休みして先へ進む。 不思議なところでしょう。 1時間登ってきた山奥に、広い扇状地が広がる。 この山域は、炭焼きが盛んであちこちに窯跡があったり この道をまっすぐいくと、鉱山跡…

お久しぶりです

雲一つない青空が広がった休日 かねてから一緒に行こうと言われていた先輩とともに お互いの中間地点の山の裾野の駐車場で待ち合わせした。 久しぶりですね。 定年されて家でのんびりしていたが、再度最近働き始められたという。 体の動くうちは働くのがいい…

素敵な予感

おや、この道いいかも。 高賀山の西側は、谷から湧き出た豊かな水と森が広がっていた。 それに人もほとんど通らない。 掘り出し物の森を見つけたかも。 太陽の光が気持ちよく森に注がれ、 心地よい水音が森に響く。 渡りの小鳥のこえが風の音に合わせて歌を…

早めのチェック

山頂からの西側急斜面は風が強いのか、木々の葉はすでにほとんど落ちていた。 こちらの道は、メジャールートではないようで、時々道が不明瞭になり GPSを確認しながら注意して進む。 事前に地図を確認し、地形を想像して頭に入れておき おかしいと思うところ…

高賀山「円空が修業した山」

岐阜方面は帰りの道が混雑するのであまり足を延ばしてこなかったが 紅葉もそろそろ1000m前後まで下りてきた頃かと思い 円空も修業したという岐阜の山「高賀山」に足を延ばしてみた。 中腹の高賀神社の横を通り過ぎ、公園として整備されている駐車場から登り…

明け六つ

日の出とともに、ハンターのセルを回す。 心地よい振動が始まる。 明治の頃、新暦に変わって暗いうちに起きるのになかなか慣れなかったと聞く。 その昔は、日の出を「明け六つ」とよび、日の出に合わせて時を変えていたという。 ■明け六つ 日の出から日の入…

子守歌を聞きながら

季節の移り変わりの美しさの中で、 小さな生き物たちの命が終わる。 ちょっとした偶然 そしてもって生まれたであろう運 世代をつなぐ役割を果たし、命はつなげたのか。 誰かに守られて、導かれたのか。 この場所のどこかに いまは、ぐっすりと眠りについてい…

近くの里山のこと

愛知北部の岐阜県との県境に小高い山塊がある。 鳩吹山はその東の端に位置し 木曽側と高速道路のようなR41の車の川がこの山塊を縫うように走っている。 このチャートは、海底の粘土層が積み重なったものだという。 地質は独特の景観を生み出し、大地の不思議…

穏やかな一日の事

岐阜の下呂温泉と、長野県大滝村の間に位置する阿寺山地 今は日帰り温泉だけになっている、乗政温泉の一軒宿の軒先には 沢山の干し柿が吊るされていた。 きりりと冷える朝の空気が、干し柿を甘くし 木々を色づかせていく。 気持ちがいいな。 のんびり歩きは…

風任せ

落葉とともにもう冬籠の準備ができている。 ムラサキシキブは恥じらい気にうつむいていた。 そっと膝まづいてみると、草むらは様々な色の変化を見せてくれていた。 何色というのだろう。 不思議な色だ。 なんだか落ち着く色だ。 色って面白いな。 色っていろ…

秋色の美術館

秋色の美術館が開館した。 筆を手に取り、思い思いの色が森のキャンバスに塗られていき 山いっぱいに広がっていく。 紅葉 なんて不思議な化学変化なんだろう。 植物の体内で静かに、そして急速に変化する冬への準備 誰かがスイッチを押したように一斉に変化…

小さな茶畑のお寺さん

日の光が低くなった。 一本の木が寺の名残を残すのみとなった茶畑後に残る寺跡は 朝日を浴びて眩しく光っていた。 今は傍らに数体んお地蔵さんが人々を見守っている。 辺りはきれいに掃除がされ、気持ちよさそうに笑っていらっしゃる。 美濃白川の川面から立…

中央構造線の道を行く

駒ヶ根から九頭竜川を渡り東に延びる道を行き 中央構造線が走る断層の谷を目指し ひんやりと、朝日が差し込む九十九折の坂を楽しむ。 ゼロ磁場と呼ばれる分坑峠を通り過ぎ断層の道を南へと下っていく。 地蔵峠を越えて南下していきたかったのだけれども、 通…

残り香

つい一昔前まで、人と祈りはとても身近だったが いつの頃からか、ひとつ、またひとつと何かが忘れ去れていった。 崩れかけた階段が伸び、空の向こうに鳥居が見える。 あの向こうはどうなっているのだろう。 自然に飲み込まれ、波打った石段を登ってみる。 ま…

九頭竜を遡る

東を南アルプスの山塊に 西を中央アルプスの峰々に挟まれた地には竜が住むという 人はその川の名を天竜川と呼び敬ってきた。 竜の川に沿って北上し、駒ヶ根YHのダッチオープンとキノコの宴会に誘われて 久しぶりにツーリングを楽しむことにした週末 左右に広…

山上の台地の風景

空を見上げると、空を横切っていた。 季節が変われば空の風景も変わる。 空の模様が変化する。 空の色が変わり 風の音が変わる。 季節を求めて抗おうと、色はしだいに失われ眠りの準備に入っていく。 ゆっくり、ゆっくり 確実に冬は近づく。