のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

山-40.御嶽山周辺

彼岸の開田道 下り道

さあ下ろう。 鳥たちとのゆっくりと戯れることもできたし、今回もよい遊山だった。 淡く輝く季節の変化を楽しみながら ゆるゆると下っていく。 登りと下りでは、目線が違い 同じ道でも、新たな気づきがあったりする。 森の中に、まるい湿原がある。 どんなと…

彼岸の開田道 合掌

あの噴火から8年 あの時も、こんな晴天だったという。 手を合わせるため、二の池まで上がった。 今、山頂の剣ヶ峰までの通行止めも解除されていて、多くの人が訪れているようだが、 どうも、山頂までは足が向かない。 ここで祈ることにしよう。 ■下る道 快…

彼岸の開田道 あたたかさ

南の空が、花火が打ちあがるように、ぱ・ぱっと時折輝く 雷だ 穿孔は強烈で、間際なく続く やがて東の空がうっすらと明るくなりはじめると、闇が解け始めた。 景色は次第に形を取り戻しはじめ、昼の姿に戻り始める。 昼と夜 昔から物語で紡がれてきた様々な…

彼岸の開田道 雲の海

五ノ池小屋が見えてきた。 最後の斜面をトラバースする。 稜線に出ると、はるかに雲海がどこまでも続いていた。 どこまでも続く雲の海 まさに、海そのものだ。 台風がおいていった湿った空気の置き土産 海の向こうに浮かぶ島は、白山だろう。 大海にゆっくり…

彼岸の開田道 時の変わり目

延々と続いた苔の森が突然に、ゴロゴロとした沢をたどる道に変化するころ 時折薄く雲がかかり始めた。 高山は急速に季節が進み始め、枯れ始めたアザミの花に、ミツバチが必至で頭を突っ込んで、残り少ない食べ物をかき集めていた。 あと、1-2週間もたてば…

彼岸の開田道 秋の匂い

彼岸の週末 毎週のように台風がやってきて、大気をかき混ぜ季節は進み 森の木々は変化を始める。 今年の紅葉はまだ少し早そうだが、実は色づきはじめ 森には秋の匂いが漂い始めていた。 甘い秋の匂いが、涼やかな空気とまじりあい匂い建つ。 春・夏・秋・冬 …

彼岸の開田道 かんざし

きらきらと、光に輝く宝石がある。 なによりも美しい宝石が輝く。 一瞬の出会い。 今日、この時、この瞬間でないと出会うことはないであろう一瞬の出会い。 ひとこまの瞬間に出会えた瞬間、心に電流が走る。 一度体験すると、まるで麻薬のような感覚。 また…

彼岸の開田道 うろうろ

ヒカリゴケないかなー このあたりにヒカリゴケがあると聞いたんだけどな。 岩の割れ目を気にしながらゆっくりと歩くが、どうも見つからないが 雨上がりの苔の森は、生命力に満ち溢れ見ていてとても楽しい。 この苔が保水してくれてこの森が維持されているの…

彼岸の開田道 大地の時間

何万年ものそのまた昔 地中の奥深くから押し出された溶岩は大空に向かって吹き出し 冷やされ岩の大地が広がった。 そこに、一粒の種がどこからか飛んできた。 一粒、二粒、三粒 やがて種は子供を産み、 そのまた子供も子供を産み どんどんと増えていった。 …

彼岸の開田道 台風一過

初秋の三連休を連続して台風がやってきた。 天気予報とにらめっこ。 夜明けとともに雨が上がった国道19号を北へ北へと走りだした。 目指すは開田高原 山頂に避難小屋やテントを張れる場所がない御嶽山だけれど、五の池小屋に空きが出たようで、電話すると…

春の御嶽開田道 ゆるり楽しむ

さて、今日はどこまで行こうかな。 今日は最初から頂上まで行くつもりはない。 苔の森を抜け、左側の稜線に出る。 そこからは緩やかな坂が続く道。 どこか良さそうなところで昼にして、少しゆっくりしてから下ろうと考えていた。 出来れば小屋跡まで行ってみ…

春の御嶽開田道 風と光の森のこと

差し込む光を大きな手を広げて受け止める、とげとげの葉っぱ 雨の雫に触れると、透き通る花を持つサンカヨウだ。 優しい光が差し込む、シラビソやトウヒの森は独特の生態系を作っている。 小さな鈴をつけた、タケシマランは光を浴びてチリン、チリンと軽やか…

春の御嶽開田道 静かな苔むす森

初めて訪れたときは、温泉「やまゆり荘」を目指していけばよかったのだけれど、あっちへ行ったりこっちへ行ったりと、この登山口が分からず苦労したな。 名古屋からカブで4時間 車のように車中泊が簡単にできない。 金曜日の夜出発して、何度かテントを張っ…

秋の小秀山「下り道」

天が灰色に染まり始め雲が沸き始めた。 天候が変化してきた。 10月に入っても暑い日が続いていたが、この天気の崩れとともに一気に冷え込むと予想され、山の秋は終盤に向かう。 お日様が隠れると、色とりどりだった森は急速に色を失っていった。 色とはお…

秋の小秀山「感謝の道」

滝の注ぎ口に一株の白い花が咲いていた。 その花びらから滴った水が、あつまり水しぶきとなって谷を下る。 傍らには赤く色づき始めたナナカマドが季節の変化に戸惑ったように風に揺れていた。 渓谷に遅い光が差し始め、飛び行く前の綿毛を揺らす。 この株は…

秋の小秀山「渓谷の朝」

川沿いの公園の片隅に一夜の宿を借り、夜明けとともにテントを畳みハンターのセルを回す。 秋から冬への変化を探しに、御嶽山系阿寺山地にそびえる小秀山を訪ねた。 標高約900mにある登山口の早乙女渓谷キャンプ場は9月末で営業を終えていた。 ひっそりと…

錦秋の御嶽開田道「またくるね」

女人道から行者小屋への道は、沢山の行者さんが御嶽さんへと通われる道は、よく整備されれていて、とても歩きやすい。 ありがたいことです。 下り始めてほどなくして行者小屋 まだ時間もあるし、名物の「力餅」を頂いていこう。 「ぜんざい、きなこどちらに…

錦秋の御嶽開田道「荒々しく美しい神の山」

2014年の、あの噴火の秋から今年で7年を迎えた。紅葉のしかも一番人の多いい時と時間のめぐりあわせ なるようにしかならないといつも思いながら、今の一瞬を悔いがないように 過ごしているかと、考えてしまいます。 午後になり空気が温められ、雲が上が…

錦秋の御嶽開田道「秋から冬への通り道」

7合目の避難小屋跡を過ぎると、次第に樹高が低くなってきた。 足元に白い実があちこちに広がり始める。 つまんでみると意外に柔らかい。 ちょっと口に含んでみた。 以外にも甘い。 でも後味がへんだなと吐き出した。 ◆白玉の木【ツツジ科】 別名:シロモノ …

錦秋の御嶽開田道「光の道」

標高1500m前後の開田の登山口からしばらくは、苔で覆われた森が続いていた。 ゆっくりと静寂の森を楽しみながら足を進める。 森を抜け稜線に出、左右に明るい空が広がり始めると、森が明るくなり林床の様子が変わってきた。 森はどこまでも続く。 開田道は…

錦秋の御嶽開田道「森の奥へ」

早めに仕事を切り上げ都会の喧騒から抜け出した。 日が暮れた国道の温度計の表示は、いつしか20℃を下回り始めた。 開田の登山口から数キロの地点で適当な場をを見つけて寝床を作り、暖かなシュラフに潜り込んで耳を澄ませた。 冷え込んだ初秋の高原の朝 目…

俯瞰する

全体としてみると、同じような色合いに紛れて分からないけれど、拡大していくと、それぞれの顔が見えてくる。 林立する木立も一つとして同じものはない。 見上げると、ちらほらと色づき始めた気の早い葉っぱがあった。 とんがった岩があった。 足元には 広く…

火口の底「四の池」

なだらかに登った継子岳山頂を通過し、継子岳火口へと下る道は見た目よりも急斜面だった。舞い降りるように、火口へと下っていくようでなかなか気持ちがいい。 火口へと降りてみると、そこには沢があり、湿原が広がっていた。なんという不思議なところなんだ…

継子岳への道

森林限界を超えて半時間ほど空へと上がっていくと、稜線に建つ五の池小屋に到着する。小屋の方が言われていたのですが、数年前の台風で崩れてしまったというテラス前回は気が付かなかったのですが、色の違う石の場所が崩れた場所なのでしょう。上手いこと組…

森を抜ける

雨上がりの静かな森を楽しみながら高度を上げていく。大体において、1回目よりも周りの状況が分かっているほうが距離が短く感じる。 人の感覚って不思議なものだ。 前回気が付かなかったものに気づき、変化を感じる。 ◆ 森林限界森林限界の標識を過ぎると森…

夏休みの御嶽山「夜明けとともに」

緊急事態宣言が再発令されたコロナ禍の夏休みは雨で始まった。雨の谷間で御嶽山か恵那山へと出かけようと天気の回復具合を確認しながら計画を練り、御嶽を選択し雨が止むのを待って家を出た。 下呂方面の雨雲の様子を見ながら通過したのが幸いして、雨には合…

君思う

苔むした岩に、一足早い色づいた葉っぱがひらりと落ちてきた。季節は日一日と進み、振り返っても戻ってこない。 この道を曲がった先には、何が待っているのか。怖いながらも、見てみたいと思ってしまう。 たぶん、昨日とは違った道が見えるだろう。勇気を出…

小秀山「ゆっくりと」

兜岩を上り切り空が開けると、そこは高原状になっていた。高原の向こうに山頂に立つ避難小屋が見える。天気さえよければあそこに一泊して、ゆっくりしていってもよいかと思っていたが、明日は雨予報、残念だな。 山に入った時は、なるべく気持ちにゆとりを持…

小秀山「谷から空へ」

光の谷を後にし先に進むことにした。涼しい渓流を離れ、ここからは険しい尾根沿いの道を進みぐんぐん高度を上げていく。谷を抜け、向かい側の尾根が見えた。あちら側もなかなか急峻な山容です。 兜岩と言われる大きな岩塊がそびえたつ。ここを上りきると、景…

光の国

下から見上げた男滝の左側を巻いて、一気に滝の上部に出る。さあ、次はどんな風景が現れるのか。ワクワクしながら前に前にと足を踏み出す。 そこは光の国だった。水が作った深い谷に覆われ、遅れてていた朝日が差し込み始めた。美しい。光は人を引き付ける強…