夜半に降った雨露が林床の葉にあたる朝日に光る。
心配していた雨も何とか持ちそうだ。
2014年のあの噴火から9年目、年号は平成だった。
この夏、やっと剣ヶ峰への規制が解除された御嶽へと足を向けた。
転勤して毎年、五ノ池小屋泊で、御嶽山に通うようになり、お気に入りの道も出来てきた。
今回も開田道を歩きたかったが、天気不安定のため距離の短い濁河温泉からの道を選ぶことにした。
濁河温泉は標高1800mの高地にあり、国内で2か所しかない高地トレーニングセンターが近くにあり、アスリートが時々トレーニングしているのを見かける。
そんな高地に広がるツガ、トウヒの森は苔に覆われた溶岩の台地に広がる森は独特の景観を見せてくれる。
とりあえず、小屋まで行って雲行きを見ながらかなと
ゆっくりながらもペースを崩さずに標高を上げていく。
おや、凄いな。
アザミの花に、沢山のガガンボが集まっていた。
調べてみると、秋にアザミによく集まっているのが見られるという。
宝石のようにキラキラ光る実は「ツバメオモト」の実のようです。
春に白山で花を見たので、なんとなく葉っぱで分かるようになってきました。
タケシマランは目立たない、小さな花に似合わずとても目立つ
大きく透き通った赤い実を実らせる。
秋の森はまさに宝石箱のようです。
白山で見た、「オオヒョウタンボク」がここにもある。
同じ山域を3年ほど通ってきて段々とその植生と友達になってきた気がします。
春にはこんな形の花で秋にはとてもきれいな実がなるね。
この辺りの標高だとこの子に会えそうかな。
そんな楽しみも、山歩きの楽しみだったりします。