のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

彼岸の開田道 台風一過

初秋の三連休を連続して台風がやってきた。 天気予報とにらめっこ。 夜明けとともに雨が上がった国道19号を北へ北へと走りだした。 目指すは開田高原 山頂に避難小屋やテントを張れる場所がない御嶽山だけれど、五の池小屋に空きが出たようで、電話すると…

藁ぶきの家

ごめんください。 誰かいますか。 ごめんください。 何処から現れたのか、植物園の中に忽然と巨大な藁ぶき屋根の家が現れた。 懐かしいな。 子供のころ譲り受けた、畑の家は藁ぶき屋根の農家の家だった。 田植えや稲刈りの時に、家族総出で泊まり込んだ藁ぶ…

東山動植物園

小さなころ、動物学者に憧れていた。 大草原、大湿原、大海原で生き生きと暮らす様々な動物たちを身近に見てみたかった。 以前から、一度訪れてみようと思っていた東山動植物園 大型台風が駆け巡る3連休に訪ねてみることにした。 東山動植物園は、動物園と…

目を凝らすということ

霧の森の中 ここにいるよと、大きな声で主張しているキノコがいた。 秋の森は森の中はキノコがたくさん。 あっちのも、こっちにもキノコがたくさん。 一つ見つけると次々と見つかる。 キノコ目になってくる。 目って不思議だよ。 見ようと思うと、どんどん見…

本日は晴天なり

晴天の下、空木岳の山頂に舞い降りた。 北へと続く尾根道の向こうに続く木曽駒ケ岳の左には、乗鞍岳、御嶽山と北アルプスの南側の山塊がよく見える。 この尾根をたどる縦走はまた今度計画してみよう。 それぞれの峰には小屋が立ち訪れるものを優しく、厳しく…

雲の向こう

日の出とともに小屋を出た。 見下ろす伊那の谷は雲の底にある。 東には南アルプスの山並みが南北に遠くまで広がっている。 あの山は何だろか。 地図と見比べて山座同定 今度はあっちに行ってみたいな。 小鳥のつがいがハイマツの茂みから朝日に向かって飛び…

十五夜の空木平

ゆっくりと楽しみながらたどり着いた場所所は、空木平と呼ばれる場所 低木となった樹林帯から沢を渡った先にぽっかりとその小屋は姿を現した。 ここは、空木平と呼ばれるカールの底 今日は十五夜 空木平の空には、まんまるの満月がこうこうと辺りをてらす。 …

池山尾根ルート

空木岳へは東西から登る道と南北に貫く縦走路があり四方から訪れることが出来る。 今回は東側のふもとの菅ノ台から登り始める「池山尾根ルート」をたどった。 このルートはほぼ森林の中を通り、眺望はあまりないが、豊かな植生が楽しめる道のようだ。 季節は…

一歩一歩

地図で見る空木岳への道のりは長い 午後からは天気が崩れてくる予報だが、前夜YHで飲みすぎて少し出遅れた。 北側に延びる木曽駒ケ岳に向かうロープウェイはさぞ混んでいることだろう。 人混みが苦手な私は、マイナーな道が好き おや、おはよう。 ヒキ君が出…

駒ヶ根YH

週末の金曜日、ソバの花とリンゴが実り始めた伊那の谷を訪れた。 目指したのは「空木(うつぎ)岳」 標高差2000mを越えるロングコースです。 せっかくなので、県民割りを利用できると聞いた駒ヶ根YHに35年ぶりに訪れることにした。 前来た時は、バイクがずら…

雲上はまた今度

雨音で目が覚めた。 天気予報は回復に向かっていると伝えていたが、遅れているようだ。 どうするかな。 また来ればよいか。 煙る景色を楽しみながらゆっくりと下ることを決めた。 こんにちは、上はどうでした? 今シーズンは岐阜側のこの道が通れるのは今日…

増えていく楽しみ

とげとげしい葉っぱの奥に、はっとする赤い実が隠れている。 ハリブキだ。 ウコギ科ハリブキ属の木本で、木の仲間とのこと。 ゆっくりと注意していると、いろんな宝石が目に飛び込んでくる。 瑞々しい赤色をつけているのはタケシマラン このあたりの山域もだ…

腰据える

小屋の屋根を打つ雨音が小さくなり、やがて窓から差し込む光が柔らかく光りだした。 歩いてすぐの大倉山山頂横の稜線に行ってみることにした。 谷向こう 別山から三ノ峰、銚子ケ岳へと連なる白山禅定道は吹き上げる気流が くっきりと見て取れた。 時間はたっ…

荷物を置いて

季節の変わり目か、空模様はめまぐるしく変わる日が続いている。 空を見上げ、今回はゆるり遊山に徹することに切り替える。 白山の岐阜県側の登山道の中腹にある、大倉山山頂の避難小屋に荷物をデポ 様子を見ながら行けるところまで行ってみよう。 雨音が弱…

プリズム

母親が嬉しそうにガラスの三角柱を空にかざしていた。 それなあに。 これはね、プリズム お日様の光を見るための魔法の道具なのよ。 お日様にかざすと、光が虹の帯に変化した。 目を近づけて中を見る。 物が虹色に輝いている。 日本では7色と呼ばれる虹の色…

どく

猛毒で知られるトリカブト その凛とした立ち姿は何度見ても、背筋がピンと伸びる気がする。 アイヌではトリカブトの根から抽出した毒を使い狩猟に用いたという。 その肉を食するときは、加熱すると毒が分解し食することが出来るまでに弱まることを知っていた…

季節変わり

処暑(しょしょ) 暑さ止み季節の空気が入れ替わる季節 天にほど近い空の上は雲の中にあった。 天の上の花の山 初めてここに足を踏み入れた時のことを今でも忘れることが出来ない。 人知れず咲き誇る天の花々 天から降り注ぐ雫と 草花から染み出た絵の具をく…

蒙霧升降(ふかききりまとう)

立秋も末候に至り、雨上がりの朝は涼しい風が窓から吹き込んできた。 日が昇るとまだまだ残暑厳しい日が続く。 朝晩の寒暖の差が激しくなるほどに大気に含まれる水分が押しだされ深い霧となり、この時期特に霧が深くなる。 暦は本当によく考えられていると感…

寒蝉鳴(ひぐらしなく)

いつの間にか鳴き始めたセミの声が日常になり始めたかに感じた頃 ひっそりヒグラシが鳴き始める。 夏、セミたちは大地から抜けだし、希望に向かって向かって飛び出していく。 出会いを求めて危険の中へ。 そして、精いっぱい声の続く限り鳴き続ける。 生きる…

KOKUN

植物たちは、香りで話をしているという。 上橋菜穂子さんの新作「香君(KOKUN)」を読み終えた。 動くことのできないものたちは、香りで友を呼び話をする。 また、傷つけられると助けを呼ぶ お互いにすべての生き物はつながっている。 一人歩いていると、ふっ…

涼風至(すずかぜいたる)

長く永遠にも思えた子供のころの夏休み お盆を過ぎると、なんだか少し寂しい心持になったのを覚えている。 むっとする暑さの中に、ふっと涼しさを感じる風が吹く。 あれっと、空を見上げてみるが お日様からは、さんさんと強い日差しが降り注ぐ お日様をいっ…

夏休みの一日のこと

雲沸き毎日夕立が訪れしばしの涼をもたらしてくれる。 今年の夏休みは、試験勉強なんだ。 久しぶりの仲間と集まってそうつたえると、 なんか、いつあっても試験って言ってない?って。。 要領の悪い私はコツコツと人一倍の準備をしないと心配性 せっかく受験…

大河交わる場所のこと

名古屋から大阪へと向かう道 今週も、日の出とともに大阪へと向かい始めた。 右側の手前に見えるのが養老山地 その向こうに見えるのが鈴鹿の山々 ここは、3本の一級河川(木曽川、長良川、揖斐川)が合わさる場所 一級河川が並行して合わさる場所って、日本…

名阪の道

海の向こうへ就職が決まった娘に会いに、西へ西へとハンターを転がす。 何度も通った道は、大分と走りなれてきた。 石榑トンネルを抜け、人気のない河原でカジカの声を聞きながら読書を楽しむ。 日野に入ると田畑がお日様に輝く景色が続く。 琵琶湖のほとり…

美味しいやつ

あ! 美味しいやつ! つまんで、口にぽいっと放り込むと、甘酸っぱい果汁が口いっぱいに広がる。 ちょっと硬めの種の触感を楽しむ。 早春に花開いた者たちは、早くも実を結び始めていた。 森の動物たちのために、そして自分たちが子孫を残すために。 様々な…

白い花

梅雨真っ盛りの山の道は、白い花が目立っていた。 季節ごとに色とりどりの花が作画、季節によって花の色が変化するようような気がする。 温度、関わる虫たち。 風や太陽、水の量 色んなものかかわり、取捨選択されてのことわりなのだろう。 純白の花は蝶には…

混ざり合い

ゆっくりと、感じながらの山歩き 能郷白山頂上までいくのは時間的に難しそうだな。 曇り空のもと、湯を沸かし軽く休憩をとる。 今日はここまでにしておこう。 能郷白山には東側の峠からもたどれる道がある。 今度はあちらを歩いてみることにしてみよう。 同…

香りの声

滋養の雫を掌いっぱいに受けとめて大地潤う 雨上がりの匂いがする。 世界は匂いの世界で満ちていて、 匂いの言葉で話をしているという。 様々な香りの言葉に気づくと、 今まで気づかなかったことに気づくことが出来る。 音では気づかなかった事柄を感じるこ…

急な坂道

奥美濃の能郷白山へと足を向けてみた。 意外と近く素敵な場所だった。 登山口まで少し歩くようだが、今回は能郷谷からたどってみる。 沢を越える登山口からは、急登がつづくいた。 一歩一歩足を出す。 急な坂はいろいろなものが目の前に見える 地面が近くな…

まほろば

国のまほろば こころの故郷はどこにある ぽつぽつと 何かを思い出すように 何かを探す。 奥へ奥へと何かを探す。 どこまで行けば見つかるのか。 何を探しているのかは自分ではわからないが。 分からないけど、そこにある。 ふわりふわり空からひとひらの雫が…