のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

雨の日のサンカヨウ

雨の日でないと出会えない瞬間がある。 普段は純白の花弁を纏うサンカヨウは雨水を受け止め透明の衣へと変化していく。 そんな瞬間に出会うことが出来た。 先日訪れた御嶽山でその独特のとげとげの葉が気になって調べて 透明に変化するというサンカヨウとい…

雨模様の日の虫たちのこと

山を歩きながら花を見るのも好きだけど、花に集まる虫たちを眺めるのも好き。 小さな虫たちが、どうやって自分の好みの花を探し、卵を産み付ける植物を選んでいるのだろう。 昆虫の目は人間と違って紫外線を感知して見えるというが、どうにも想像が出来ない…

栂池自然園

梅雨末期、寒気が入り込み昼前後は雷雨の予報だった。 見上げる山は雲の中、天候を探りながら散策できる場所を考えて、目指す場所は「栂池自然園」に決めた。 最寄りの「白馬大池」の駅で汽車を下りたが、こちらからのバスほとんどないようだ。 歩いていくか…

根っこを大切に

松本で大糸線に乗り換え、黒部立山アルペンルート長野県側の起点となる「信濃大町」で途中下車した。 時間はお昼、駅でソバを食べ、今日の宿を予約し荷物をデポ。 ちょうど駅前にレンタサイクルがあったので周辺を散策することにした。 借りたのは電動アシス…

思い出の種

汽車に乗って日本海へと抜ける旅に出た。 木曽谷から松本と経由して白馬、小谷を通り糸魚川へと抜ける計画。 空と相談しながら行き先を考えてみようと、泊まる宿も決めずに出発した。 静けさ漂う、早朝の始発電車に乗り込み北へと向かう。 北へ北へと進んで…

今は昔

鳩吹山は、蛇行しながら流れ下る木曽川に立ちふさがるようにそびえる。 この山を歩くと、雨が降り、水が流れることにより浸食を繰り返し、長い長い時間をかけて、硬いチャートの岩盤の柔らかな部分を浸食ししながら作られた川であることが手に取るようにわか…

静かにびっくり楽しいな

トンボを見ると そっと近づいてみたくなる。 そっと、そっと、指を回しながら近づいてみる。 ぐるぐるぐるぐる回しながら。 キラキラ輝く虫が気になる。 そっとちかずいて、挨拶してみる。 こんにちわと挨拶してみる。 ふらふら長い脚のザトウムシ 目が見え…

産着の中ん赤ん坊

街中では枯れてしまった十薬の花が、山沿いの渓谷沿いで花期を迎えていた。 十薬の花のつぼみが花開く姿は、小さな赤ん坊を包み込んでいるようでとても好き。 優しく産着で包まれた赤ん坊が、すやすやと寝ている。 気持ちよさそうな表情が何とも言えない。 …

リスク

プルプルとしてウスノキの赤い実がきらきらと光っていた。 一粒失敬して口にほおりこむ。 ちょっと酸っぱいが懐かしいグミのような味が広がった。 オカトラノオが咲き始め、夏の始まりを告げていた。 梅雨も末期 今年も、豪雨による被害がニュースをにぎわし…

あっちへこっちへ

落ち葉からひょっこりイチヤクソウ顔を出していた。 その名の通り、全草が薬に利用でき、花期に乾燥させた生薬を ロクテイソウ(鹿蹄草) るというとのこと。 先日訪れた場所で出会った、ベニバナイチヤクソウも同様の効用があるとのことで、菌類と共生し暮…

同化する

石をくりぬいた階段がある。 動力もなかった昔に、これだけのものを作り上げる忍耐 継続する力、信じる力は、ものすごい力を持っている。 室町の昔から、下界を見守ってきた社の主は森につつまれ、社は山と同化しようとしていた。 センチコガネは、キラキラ…

仏様微笑む山

雨予報だった週末、雨は夜半に降りやんだ。 日の出とともに起きだし、伊那の谷の南部、「飯田」から見上げる「風越山」を訪ねてみた。 妻籠宿で東に進路を変え、木曽谷から伊那の谷へと木曽山脈を越える道をとる。 登山口付近には、ホタルブクロが風に揺れて…

いちご離れ

新聞に「いちご離れ」という記事が載っていた。 今の季節に村人が山にはいると、たわわに実った野いちごを、子熊が夢中で食べているのを後ろに見ながら、母熊はそっとその場を離れていくという。 子供にとっては、振り向くと今まで安心して頼っていた親が突…

アクセス良い納古山

週末の天気予報 土曜日の昼から雨が降り、日曜日は雷雨に注意 半日で気軽に行ける場所として、気になっていた納古山に出かけることにした。 木曽川沿いに流れるR41号線沿を通るときに見上げる、切り立った山容で、低山でありながら360度の展望が望める山…

滝の道

岩場を下り、回り込むとごうごうと流れる滝が現れた。 渓谷を下る二ノ谷への下山ルートは険しかった。 地図のコメントを見ると、二ノ谷コースで登り三の谷へと下れとある。 今回は、逆のルート。 でも、午前中の三の谷で出会いは思い出に残り、今回は逆回り…

稜線の風景

稜線のコメツガ?の梢はまだ開いていなかった。 高山では春の密度が濃いと感じます。 雪がとけると同時に気温がぐんぐん上がり、短い期間に一期に多くの命が目覚めるためかもしれません。 高原状の稜線は、山頂に向かって快適に伸びていく。 右手には中央ア…

岩稜と高原の稜線を山頂に向かう道

森を抜け稜線に出ると真夏を思わせるような空が広がっていた。 遠くを眺めると、雲が沸き上がってきている。 これからは、雷さんにも注意しないといけないな。 小秀山は、稜線上に巨岩が露出していて、調べてみると「阿寺断層によって形成された山」とある。…

目覚めの森

目覚めの森は、あちらこちらで素敵な光景を見せてくれる。 赤ちゃんが母親におわれ、こくり、こくりと夢の時と今を行ったり来たりしていた。 冷や! 葉やんまで降り続いた雨の余韻が残る林床。 白い幽霊がぽつりと落ちてきた雫に首をすぼめる。 なんだか空が…

森の音を聞いてみよう

しばらく続く、つづら折れの急登がつづいた。 「カナカナカナ」「カナカナカナ」薄暗い林にヒグラシの鳴き声がこだまする。 遠くからカエルの声が合わさり、時折、小鳥が歌を奏でる。 まるで森の演奏会に来たようだ。 ちょっと一休みして、森の演奏会を聴く…

登山口

御嶽山の懐の心地よい小屋で人夜を明かした翌週は雨 土曜日の夜まで降り続いた雨は日曜日の未明には上がると思われる。 地図とにらめっこ、あまり遠くまでの日帰りは難しい。 早朝に出発すれば、それなりに足を延ばせるテストをしてみようかなということで、…

御嶽山「下り道」

久しぶりの御嶽山 久しぶりの小屋泊まりは、心温まる道だった。 緊急事態宣言の中、酒類の提供も自粛され 宿泊人数も大幅に絞っておられるという。 人と接触をほぼなくそうと、食料を持ち、テント泊まりで行動することがほとんどだけれど、平日なら人も少な…

御嶽山「竜の目」

早朝、小屋の窓から外を見ると、ガスがかかりぱらぱらと小雨が窓にあたっていた。 窓からのぞくとガスは薄く、東のほうはうっすらと明るい。 ドアを静かに開け、外に出る。 御嶽山の竜はまだ寝ているようだ。 ぱらぱらと小雨の降る中、 中央アルプスの峰々が…

御嶽山「時を大切にする小屋のこと」

五の池小屋 空に小屋があると、本当に助かる。 周辺の状態を確認できたり、緊急時の避難先になったり、周辺山域の登山道の整備をしていただいていたり、想像を超える恩地を訪れる私たちに与えてくれているのだと感じる。 そして何より、行動の自由度が大きく…

御嶽山「空へ」

ハイマツ帯に出た。 目の前に山塊が大きな手を広げてくるものを包み込む。 千切雲が風になびき、ベールをかけておしゃれを手伝う。 一歩一歩足を前に出すほどに、天に近づく。 稜線出ると、そこに五の池と呼ばれる池があった。 そばには、今夜お世話になる山…

御嶽山「雲の上」

振り返ると、雲の上にいた。森林限界が近づいてきようだ。 森林限界は、「あれ!?」というように突然やってくる。Wikiによると、「気温や降雪量、湿度、照度などの植物育成の環境条件が変化することで生じ・・・とある。 確かに、道沿いに所々残雪が現れ始…

御嶽山「目で見て感じる楽しみ」

行く道は、あちこちに春の花が咲いて私の興味を引き付ける。 鳥が鳴くと、小型の単眼鏡で覗いてみる。 谷あいの沢の音、吹き上がる風 すべてが春を喜んでいる。 冬、大量に降り積もった雪は天然のダムとなり流れ下る。 太陽に温められ、次第に水温を上げてい…

御嶽山「祈りの森」

少し遅い平日の登山口は、私のほかに誰もいなかった。 いらっしゃい。 声のするほうを見ると、 イチヨウランの親子が、よくきたねと微笑んでくれていた。 標高1800mの濁河温泉登山口 近くには、アスリートたちがトレーニング励む、高地トレーニングセン…

御嶽山「溶岩流を遡る」

御嶽に行ってみよう。 振休が取れた平日の金曜日 「あいていますか?」御嶽の山小屋に電話をしてみた。 名古屋から、御嶽まで約160km 休憩がてらに、小坂の駅を覗いてみると、ここが御嶽の登山口の駅とある。 道路が整備されていない一昔前は、電車を乗…

久しぶりの裏山

久しぶりに地元に帰った。 都会の田舎のこと辺りは、時々道路にお絵描きをする子供たちもいて、なんだかほんわかしてしまう。 前日に雨が降り、増水した月の輪の滝を横目に緑のシャワーに入っていった。 やはり、裏山散歩は早朝に歩くのが楽しい。 裏山を歩…

第二十五候「 蟷螂生(かまきりしょうず)」ー精いっぱい生きているー

その冬の降雪を占うといわれる蟷螂の卵も、いつの間にか緑に覆われ見当たらなく頃、小さな命が森に放たれる。 草の茂みをかき分けると、いろんな生き物が精いっぱい生きている。 がんばれ! もう少しで届くぞ。 カマキリやカタツムリだけじゃない。 上へ上へ…