のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

美味しいやつ

あ! 美味しいやつ! つまんで、口にぽいっと放り込むと、甘酸っぱい果汁が口いっぱいに広がる。 ちょっと硬めの種の触感を楽しむ。 早春に花開いた者たちは、早くも実を結び始めていた。 森の動物たちのために、そして自分たちが子孫を残すために。 様々な…

白い花

梅雨真っ盛りの山の道は、白い花が目立っていた。 季節ごとに色とりどりの花が作画、季節によって花の色が変化するようような気がする。 温度、関わる虫たち。 風や太陽、水の量 色んなものかかわり、取捨選択されてのことわりなのだろう。 純白の花は蝶には…

混ざり合い

ゆっくりと、感じながらの山歩き 能郷白山頂上までいくのは時間的に難しそうだな。 曇り空のもと、湯を沸かし軽く休憩をとる。 今日はここまでにしておこう。 能郷白山には東側の峠からもたどれる道がある。 今度はあちらを歩いてみることにしてみよう。 同…

香りの声

滋養の雫を掌いっぱいに受けとめて大地潤う 雨上がりの匂いがする。 世界は匂いの世界で満ちていて、 匂いの言葉で話をしているという。 様々な香りの言葉に気づくと、 今まで気づかなかったことに気づくことが出来る。 音では気づかなかった事柄を感じるこ…

急な坂道

奥美濃の能郷白山へと足を向けてみた。 意外と近く素敵な場所だった。 登山口まで少し歩くようだが、今回は能郷谷からたどってみる。 沢を越える登山口からは、急登がつづくいた。 一歩一歩足を出す。 急な坂はいろいろなものが目の前に見える 地面が近くな…

まほろば

国のまほろば こころの故郷はどこにある ぽつぽつと 何かを思い出すように 何かを探す。 奥へ奥へと何かを探す。 どこまで行けば見つかるのか。 何を探しているのかは自分ではわからないが。 分からないけど、そこにある。 ふわりふわり空からひとひらの雫が…

ゆるりの時間

名古屋から大阪へたどる道も何度目か ナビなくともたどれるようになってきた。 急ぐ道ではない。 気になる場所でアクセルを緩め、景色を楽しみゆるりと流す。 とことことたどる道は、時間もかかるが これがなんとも好きな時間 ゆっくりと帰り着く場所はいつ…

案山子さん

案山子さん案山子さん 今日も見守りご苦労さま 細い通り道に案山子さんたちと、村の人は仲良く暮らしている いつも通ると、分かってはいるんだけどつい、顔ほころんみ笑顔になり アクセルも緩やかになる。 今日も一生懸命ご苦労様 ねえお母さん ちょっと一休…

紫陽花

曇り空には紫陽花が似合う。 いつも晴ればかりではないよね。 求めない。 求めないと、いろいろ変わってくる。 求められると、うれしいこともあるけれど、 対価を求められると、つらくなる。 変えることが出来るのは、自分だけ。 どちらを選ぶ?

好きなこと

御嶽を見上げる開田の村では、村人が集まり草刈りや無人販売所の手直しなど 共同作業を行われていた。 ひとりひとりの力はちいさく、出来ることは限られるけれど ふたり、さんにん、よにん と増えると倍々に出来ることが増えてくる。 木を切り倒し、岩をどけ…

春の御嶽開田道 ゆるり楽しむ

さて、今日はどこまで行こうかな。 今日は最初から頂上まで行くつもりはない。 苔の森を抜け、左側の稜線に出る。 そこからは緩やかな坂が続く道。 どこか良さそうなところで昼にして、少しゆっくりしてから下ろうと考えていた。 出来れば小屋跡まで行ってみ…

春の御嶽開田道 風と光の森のこと

差し込む光を大きな手を広げて受け止める、とげとげの葉っぱ 雨の雫に触れると、透き通る花を持つサンカヨウだ。 優しい光が差し込む、シラビソやトウヒの森は独特の生態系を作っている。 小さな鈴をつけた、タケシマランは光を浴びてチリン、チリンと軽やか…

春の御嶽開田道 静かな苔むす森

初めて訪れたときは、温泉「やまゆり荘」を目指していけばよかったのだけれど、あっちへ行ったりこっちへ行ったりと、この登山口が分からず苦労したな。 名古屋からカブで4時間 車のように車中泊が簡単にできない。 金曜日の夜出発して、何度かテントを張っ…

小屋泊まりの三ノ峰 道

道って何だろう。 人が歩くと道 けものがく道 チョウチョが通る道 他の人には見えない道だけど 想いがある人にはその道が見えるのかな。 なぜなんだろう。 視点を変えると違う道が見えるのかな。 いろんな道を見てみたい。 右に左に、上に下に、360度 三…

小屋泊まりの三ノ峰 風薫る

ゆっくりと眠りから覚める雪解けの森は 命の光を放ち始める おはよう。 春だよ。 森の中では小さな草花たちが、産声を上げ始めた。 ◇ツバメオモト(ユリ科) ◇イワナシ(ツツジ科) たくさん。 たくさん。 動き始めた。 マルバマンサク(マンサク科) ムラサ…

小屋泊まりの三ノ峰 虫と戯れる

あ! 初めて目にするその姿 でも分かるよ。 イワカガミに蜜を求めるギフチョウがとまっていた。 カンアオイの葉の裏に光る卵をそっと産み付けるために早春に生まれ 一年を黒い蛹となり眠りにつく。 早春目を覚まし、カタクリやイワカガミなどの紫色の花に集…

小屋泊まりの三ノ峰 こつこつと

一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰そして別山へと続く南白山山域 一日でたどり着けない広い山域の主要な分岐点には避難小屋が点在し 人々を守ってくれるとともに、夜を過ごす大切な場所となる。 どこまでも続く道を歩いてみたい。 この一歩は無駄にはならない。 少しで…