のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

春の御嶽開田道 風と光の森のこと

差し込む光を大きな手を広げて受け止める、とげとげの葉っぱ

雨の雫に触れると、透き通る花を持つサンカヨウだ。

優しい光が差し込む、シラビソやトウヒの森は独特の生態系を作っている。

小さな鈴をつけた、タケシマランは光を浴びてチリン、チリンと軽やかな音を奏でていた。

光と音のコラボレーション。

ふわりふわりと、小鳥の綿毛が舞い降りる。

空を見上げるても誰もいない。

風と光の忘れ物

混ざり合い、溶け合いながら命のカケラをポトン・ポトンと

さりげなく落としていく。

やさしさがあふれる、風と光の置き土産

ゆっくりと歩くとそんな風景が見えてくる。

速度を落とすと時の流れが緩やかになり、たくさんのものが見えてくる。

マムシグサの仲間たちが井戸端会議をしていたよ。

こんにちわと声をかけると、振り返って辞儀をしてくれた。

ゆっくり歩くと、友達がたくさんできる。

声をかけると、友達の輪が大きく広がる。

風と光の森は、友達の森だった。

◇ユモトマムシグサ

◇カミコウチテンアンショウ