のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

のんびりそして忙しい

若葉の梢に朱色の虫こぶ この虫こぶって、アブラムシなどがつくと 草木の防衛本能なのか、細胞の異常反応でこんなコブが出来るという。 花粉症みたいですね。 この季節、花粉症でつらいんだよねという 同僚と久しぶりに野山を歩く いつもは早い彼だけど、ち…

山里

丘に上がるとどこか懐かしい景色が広がっていた。 バイクを止め、水筒の中に入れてきたコーヒー取り出し一休みする。 旅するとき、先を急ぐのではなく ホッとする場所ではゆっくりと過ごすようにしている。 参道の両方が畑となっている向こうに 山寺への山門…

桜が語ること

通りがかったた谷は、枝垂れの古木が咲き誇る谷だった。 村の家々には大きな枝垂れが所々咲き誇り、遠くから 近くから春を知らせる。 人は暦をその土地土地の草木から読み解いた。 ある谷では、桜の花が咲くころが田に水を張る合図とし。 別の谷では、山の残…

途中下車

ぽっ。ぽっ。 里のぼんぼりに火が灯る。 ゴトン、ゴトン 春の山間に電車の音がこだまする。 目を向けると、名古屋から松本に向かう「特急しなの」が走り行く。 ふらりと、途中下車してみると 江戸の昔のに迷い込む。 木陰の水場にも明かりがともる。 桜は人…

色を紡ぐ

どくん、どくん 山が、森が動き始めた。 ゆっくり血液が流れ うっすらと肌を染め始める。 一つ一つの枝先から溢れだした小さな命は それぞれの個性的な色をもって生れ出る。 淡い草木の糸が体内から吹き出し 一本一本集めて糸を紡ぎ織り上げていく。 山奥で…

土の筆

筆のような「土筆」が一本ありました。 朝露にそっと浸して筆を持つ なんて書きましょう。 ランキング参加中写真詩ブログ、集え!

浮き立つ季節

空に向かって立ち登る。 大きく大きく背伸びする。 枝先では、小さな葉を出すと同時に 花も咲かしせわしない。 いつの間にこんな準備をしていたのかな。 足早に移り行く季節に心が浮き立つ。 そんな気持ちが大気から伝わってくる。 そんな気持ちを分けてくれ…

おはよう

大気が緩み 雪が解け地緩む 人は山野に繰り出し 笑い声がこだまする。 小鳥が歌い始め 花達も踊りだす。 空を見上げて大きく背伸びする。 あー よくねたな。 おはよう。