のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

旅-ツーリング

岐阜:白川辺り

久しぶりに出かけた。 秋風が漂い始めた岐阜南部の山間部をとコトコトとカブを転がす。 おや! カモシカだよ。 久しぶりに出会ったね。 2頭かと思っていたら、3頭の群れでした。 今日は、ふらっと歩いてみようかと思ったが、 少し道に迷ったのでそのまま、…

時々の旅のこと

うろうろするのが好きです。 若いころから日本中をうろうろしている。 あっちへふらふら こっちへふらふら 日が暮れれば、どこかに寝床を求め 一晩の宿とする 時々の出会いがあり 時々のハプニングがあり それぞれの音があり それぞれの色がある 寝床は道端…

山里

丘に上がるとどこか懐かしい景色が広がっていた。 バイクを止め、水筒の中に入れてきたコーヒー取り出し一休みする。 旅するとき、先を急ぐのではなく ホッとする場所ではゆっくりと過ごすようにしている。 参道の両方が畑となっている向こうに 山寺への山門…

桜が語ること

通りがかったた谷は、枝垂れの古木が咲き誇る谷だった。 村の家々には大きな枝垂れが所々咲き誇り、遠くから 近くから春を知らせる。 人は暦をその土地土地の草木から読み解いた。 ある谷では、桜の花が咲くころが田に水を張る合図とし。 別の谷では、山の残…

途中下車

ぽっ。ぽっ。 里のぼんぼりに火が灯る。 ゴトン、ゴトン 春の山間に電車の音がこだまする。 目を向けると、名古屋から松本に向かう「特急しなの」が走り行く。 ふらりと、途中下車してみると 江戸の昔のに迷い込む。 木陰の水場にも明かりがともる。 桜は人…

野仏のこと

街道沿い、行きかう人を見守る野仏に出会った。 その野仏たちはなぜだか、首が変わっていた。 その顔を覗いてみると、何事もなかったようにすまし顔だった。 横を向いたり、ちょこんと自分でそのあたりの石を拾って 急いでくっつけたりしたように。 でも、そ…

狐の嫁入り

夏休み後半 広島から名古屋への帰り道は、のんびりと3泊の行程を組んでみた。 ざっくりと次の日の計画を前の日に練りながら次の宿を探してみる。 昔もこんな感じで全国を回ったことを思い出す。 これはまたまた面白い、 阿も吽もどちらも口を開けていらっし…

尾を上げて

広島に住んでいる頃は全く気が付かなかったが 中国地方界隈の狛犬さんはとても独特な形をしている。 今にも動き出しそうに獅子は舞っている。 ※岡山県新見市千屋実「千屋神社」 尾を高く上げ、人を威嚇し今にも襲ってきそうな姿をしている。 故郷の祭りでも…

盆踊り

交通量の多い一桁国道から海沿いの道へ避けて走ると 瀬戸内の穏やかで優しい海が広がる。 子供のころは、この海がこんなに優しい海だとは感じなかった。 素朴で、愛らしい。 そんな狛犬さんがいる場所でもあった。 よう来たね。 おかえり。 なんとなく、そう…

時が混ざり合う不思議な場所のこと

ロックフィルダム 巨大な岩石を積み上げて谷を埋める。 日本初のロックフィルダムは、空に向かって大きく手を広げている。 人がこんなものを作れるのかという不思議な感覚をうける。 ダムの上流側には満々を水がたたえられ、湖底に村が沈んでいという。 電力…

明けの郡上八幡

週末の夜に家を出て、適当なところで途中で仮眠を取り 夜明け前に目的地へ向かう。 人が動き始める前の郡上八幡町に、ふらっと寄ってみた。 バタバタバタ おはようございます。 新聞配達の人とすれ違い、挨拶をする。 外灯が消える前、夜明け前から働き始め…

川上岳(かおれだけ)「初めての道」

気になっていた の登山口へは4-5kmのダートが続いていた。 前日の台風の影響か、結構あれている個所が所々ある。 こういった時ハンターカブは便利です。 若いころ乗っていたXLRとまではいかないが、ダートの踏破性もそこそこあり、 ゆっくり行けば何とかなる…

山への行きかえりの道のこと

通ってくると、よく行く山が段々と決まってくる。 それは山だけでなく、行き帰りの道も含まれている。 変化のある四季折々の森があり、生き帰りも気持ちがいい。 そして適度な距離 そう思うとこの道やっぱりいいな。 石徹白への道は、様々な植物が生い茂り …

早朝の郡上八幡

山から下りてきた帰り道 早朝の郡上八幡をぶらり訪れてみた。 郡上踊り今年はやるらしいよと、最近名古屋でも耳にすることが多い。 今年は、あちこちでこれまでのうっ憤を晴らすかのように 踊りに熱中する人々が全国にあふれるんだろうな。 川と人の暮らしが…

黄金色と新緑まじりあう

所用で大阪に帰る週末のこと。 赤坂山に行くんだけどどう? 会社の同僚から声がかかった。 そうだね。 所用は日曜日なので、ご一緒します。 天気予報通り深夜に上がった雨に輝く空気を感じながらのんびりとスロットルを開く。先週訪れた伊吹山麓を抜け、琵琶…

しまなみの道

船のエンジン音が響く中一寝入りしているうちに、岡村島から四国今治へと海渡る。 ここは瀬戸内、船が行きかう海の道です。 今治港に降りたり、このまま徳島~和歌山経由で大阪に帰るか。 しまなみ海道を通り、R2で買えるか迷いましたが、今回はしまなみ海道…

とびしまの道「すてきな島々の事」

海を渡る道、とび島の道 島と島の心をつなぎ人をつなぐ橋は、いろんな形をしていた。 呉の広報に本州と最初の島(蒲刈)をつなぐ道を無料にしてほしいという 話がよく載っている。 いろいろと整備していけばよい観光資源になると思うんだけどな。 走ってみて…

海の道「とびしまの海道」

広島の東側に呉という九つの峰に囲まれた町がある。 その呉から西側の尾道辺りまでの瀬戸内の海には、芸予諸島と呼ばれる島々が点在し 古くは村上水軍の根城となった場所でもあり また、ミカンの栽培が盛んで、小さなころにフェリーにのってミカン狩りに行っ…

山間の景色と牛たちの事

つい最近まで、牛はとても近い距離感だった。 牛と同じ屋根の中で暮らし、台所のすぐ隣が牛の寝床だった。 また、牛が村の中から外に出ないように柵をめぐらせ、まさに人は牛たちと一緒に柵の中に暮らしていたという。 開墾に不可欠だった牛たちがあり、人々…

山間の道<朝の景色>

朝方冷え込み、寝袋のチャックを閉めた。 昼間は暑いくらいだったのに。 まだまだ、寒気と暖気が空の上で押し合いへし合いを繰り返しているだろうな。 そんな寒暖の激しい日は、草花たちに朝の露を振りかける。 天然の水まきだね。 新緑の草花たちは朝露を浴…

旅の始まり

今年のGWは9連休 故郷へと、久しぶりに名古屋~大阪~広島のロングルーリングを計画した。 ハンターカブでは高速が通れないので下道となる。 急いで帰っても仕方がないので、大阪の家に寄って一泊して、もう一泊どこかでテント泊かな。天気予報ともにらめっ…

優しい景色

山の木々は、刻々と移り変わる光に反応し色合いを変化する。 春夏秋冬で、この一瞬のが一番色が多彩になり、優しい風景だと感じる。 草花たちが次々と花広げ、あれだけ静かだった森が歌いだす。 虫も、動物も、人も 山とともに、植物とともに生きてきた。 そ…

春山の谷のこと

4月に入り、役職定年となり部下無しとなった。 なんだか、寂しいような嬉しいような感じです。 部署も変わり、本当は東京へと赴くはずだったが、東京はねー とうまく調整出来て、そのまま中部で過ごすこととなった新年度です。 今年からは全国の技術的な底…

小原の四季桜

里に入るカーブを曲がると辺りが急に明るくなった。 桜だ。 霜が降り、初雪の便りがあちこちから聞こえ始める季節に桜が咲いている。 時計の針が早まったのか、とても不思議な空間が桜の周りに漂っており その気配を感じるのか、谷にコジュケイの鳴き声がこ…

小さな茶畑のお寺さん

日の光が低くなった。 一本の木が寺の名残を残すのみとなった茶畑後に残る寺跡は 朝日を浴びて眩しく光っていた。 今は傍らに数体んお地蔵さんが人々を見守っている。 辺りはきれいに掃除がされ、気持ちよさそうに笑っていらっしゃる。 美濃白川の川面から立…

中央構造線の道を行く

駒ヶ根から九頭竜川を渡り東に延びる道を行き 中央構造線が走る断層の谷を目指し ひんやりと、朝日が差し込む九十九折の坂を楽しむ。 ゼロ磁場と呼ばれる分坑峠を通り過ぎ断層の道を南へと下っていく。 地蔵峠を越えて南下していきたかったのだけれども、 通…

彼岸の開田道 台風一過

初秋の三連休を連続して台風がやってきた。 天気予報とにらめっこ。 夜明けとともに雨が上がった国道19号を北へ北へと走りだした。 目指すは開田高原 山頂に避難小屋やテントを張れる場所がない御嶽山だけれど、五の池小屋に空きが出たようで、電話すると…

駒ヶ根YH

週末の金曜日、ソバの花とリンゴが実り始めた伊那の谷を訪れた。 目指したのは「空木(うつぎ)岳」 標高差2000mを越えるロングコースです。 せっかくなので、県民割りを利用できると聞いた駒ヶ根YHに35年ぶりに訪れることにした。 前来た時は、バイクがずら…

大河交わる場所のこと

名古屋から大阪へと向かう道 今週も、日の出とともに大阪へと向かい始めた。 右側の手前に見えるのが養老山地 その向こうに見えるのが鈴鹿の山々 ここは、3本の一級河川(木曽川、長良川、揖斐川)が合わさる場所 一級河川が並行して合わさる場所って、日本…

ゆるりの時間

名古屋から大阪へたどる道も何度目か ナビなくともたどれるようになってきた。 急ぐ道ではない。 気になる場所でアクセルを緩め、景色を楽しみゆるりと流す。 とことことたどる道は、時間もかかるが これがなんとも好きな時間 ゆっくりと帰り着く場所はいつ…