のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

山-中央アルプス

横河山 お腹いっぱい

さあ、飯にしよう。 最近は軽く済ますことが多いけど、今日はのんびり予定なので ラーメン作るわと、言っておいた。 出張続きだったので、冷蔵庫の中には白菜ぐらいしかなかったので あとは、登山口へと向かう地元のお店で、ナメコとトッピングを仕入れてみ…

横川山 古道を行くこと

南沢山に霧氷を見に行こうか。 会社の同僚と誘い合わせて「恵那山」北側の神坂峠へと向かったが 冬季通行止めのゲートをくぐったすぐ先からの道は凍っていた。 この道(林道霧ヶ原線)は12/16から冬季通行止めになる予定だが、 2週間前に降った雪が残ってい…

恵那 幸せ時

チェーンスパイクを装着して下る。 良い感じに食い込み安心感が増す。 キンキンに冷えた空気に指先が冷える。 次第に日が登り、森に日が入り始めゆっくりと ゆっくりと、気温が上がっていく。 この中で生きている動物は、この時をこの瞬間をとても楽しみに待…

恵那 鼓動を感じるとき

先客は3人のグループで静岡の方から来られたとのこと。 室内にテントを張られて、準備をされていた。 私も、張らせていただきます。 冬場は、小屋の中でもテントを張ると布地一枚ですが、暖かいのです。 薪どうされたのですか? 今日はここでゆっくりしよう…

恵那の道 日暮れる

恵那の山は、お椀を伏せたようななだらかな山容で、山頂まで森が広がっていて、 笹原を抜け、霧氷の樹林帯に入っていく。 この道を歩いた人の感想を見たりすると、激坂が続き、眺望が望めない地味な道という 記録が多いが、静かな道がたおやかに続く良い道の…

恵那祈りの道

稜線の急な道を黙々と上る、前宮の道は修業の道だった。 ふと前を見ると立ち枯れの大きな桧がそびえていた。 枯れてもまだ大地に根を張る姿に、命の余韻を感じた。 何年生きたのだろう。 そして枯れて何年この姿をとどめるのだろう。 この山のヌシのような檜…

恵那山 前宮の道を行く

週末の天気予報は冬型の気圧配置で。。。 みたいな感じで注意喚起が流れていたが、朝起きてみると窓から見える恵那山は晴れていた。 北の方面はこれからバイクで向かうのが厳しい季節に入っていく。 よし、以前から行ってみたかった恵那山の前宮コースを歩い…

雪とふとん

笹原の高原を行く。 中央アルプス南端、恵那山の北側の峰に続く道は、笹原を行く高原の道が続きます。 窪地に生えるダケカンバはすでに落葉していた。 まるで、海原のように、東から照り付ける朝日に、照らされた笹原が風になびく。 立ち止まって、しばしこ…

高原の稜線を行く

富士見台高原から南沢山への稜線縦走の道を行く。 谷に下り、下った分再度上がる。 ちょうど、森と笹原の境目にあるのだろう、下ると森に入り、上ると笹原の眺望が開ける。 そんな景色を楽しみながらの道が続く。 舞い降りたばかりの葉っぱに、霜が白い薄化…

季節の変わり目

季節の変わり目は素敵な贈り物がやってくる。 それは、道の傍らに咲く小さな草の枯れ姿であったり、 横たわった枯草に降りた霜だったり。 冷え込んだ初秋の、高原の朝のこと 池には薄い氷が張り、ところどころの地面には霜柱も立っていた。 きりりと冷えこん…

斜陽

山では日の出前1時間に起きて、湯を沸かし 一杯のコーヒーを飲み、食事を作り 日の出とともに出発するようにしているが、 今日はちょっとゆっくりでもよいか。 白み始めた空を眺めに小屋の外にでる。 時計の表示されている日の出の時刻は過ぎたがまだ日は上…

避難小屋の夜の過ごし方

カンパーイ 一人で登ることが多い最近は、ほぼお酒は持参しなくなった。 たまには乾杯もいいものです。 冷え込んできましたね。 日が陰ると一気に気温が下がる。 今年の初鍋です。寒くなるとはやり鍋がいいですね。 地元のスーパーで買い出しした野菜をざっ…

秋は空から春は里から

見上げると、霧に曇る山腹は空から舞い降りる錦のカーテンが閉じ始めていた。 いい感じですね。 服だけは温かいのを持ってきてください。 あとの装備は私のをお貸ししますから。 1年前に登山を始め、ぽつぽつと歩いている会社の先輩が 仕事の応援に駆けつけ…

お月様と暦のこと

薄雲がかかり始めた空の向こうに、月が登り始めた。 もうすぐ満月のようです。 満月の夜のお月様は本当に明るくあたりを照らすが、 お日様が登っていらっしゃるときのお月様は、とても控えめ。 陰に日向に私たちを見守ってくれているお月様は、なんだかお母…

空と眺望

見上げる空が広い。 仰ぎ見る空は青かった。 見上げる恵那山は帽子をかぶっていた。 お椀をひっくり返したようなその姿は、名古屋市内の家の窓からもよく見えて 毎朝、今日はどんな姿かなと、つい拝んでしまいます。 しかし今日は良い天気で、360度の展望が…

稜線の道

季節の混ぜあう初冬の稜線の道が続く 東側の斜面は、高く上った日に照らされてすっかり乾いてきた。 この北側の斜面はナギと呼ばれ、崩壊が続いている場所が複数ある。 台地は寒暖、水、地の揺れなど様々な要因で崩れていき、 崩壊と隆起を繰り返して常に変…

小雪迎える

本格的な寒さはまだ先だけど、少しづつ季節が変わり始め 名古屋市内の自宅から望む山々にも、白いものがちらほらと見え始めた。 小雪に入り季節の駒が一つ転がったようだ。 恵那山に行ってみようか。 中津川から東に入り、神坂峠まで上り詰める。 峠にカブを…

目を凝らすということ

霧の森の中 ここにいるよと、大きな声で主張しているキノコがいた。 秋の森は森の中はキノコがたくさん。 あっちのも、こっちにもキノコがたくさん。 一つ見つけると次々と見つかる。 キノコ目になってくる。 目って不思議だよ。 見ようと思うと、どんどん見…

本日は晴天なり

晴天の下、空木岳の山頂に舞い降りた。 北へと続く尾根道の向こうに続く木曽駒ケ岳の左には、乗鞍岳、御嶽山と北アルプスの南側の山塊がよく見える。 この尾根をたどる縦走はまた今度計画してみよう。 それぞれの峰には小屋が立ち訪れるものを優しく、厳しく…

雲の向こう

日の出とともに小屋を出た。 見下ろす伊那の谷は雲の底にある。 東には南アルプスの山並みが南北に遠くまで広がっている。 あの山は何だろか。 地図と見比べて山座同定 今度はあっちに行ってみたいな。 小鳥のつがいがハイマツの茂みから朝日に向かって飛び…

十五夜の空木平

ゆっくりと楽しみながらたどり着いた場所所は、空木平と呼ばれる場所 低木となった樹林帯から沢を渡った先にぽっかりとその小屋は姿を現した。 ここは、空木平と呼ばれるカールの底 今日は十五夜 空木平の空には、まんまるの満月がこうこうと辺りをてらす。 …

池山尾根ルート

空木岳へは東西から登る道と南北に貫く縦走路があり四方から訪れることが出来る。 今回は東側のふもとの菅ノ台から登り始める「池山尾根ルート」をたどった。 このルートはほぼ森林の中を通り、眺望はあまりないが、豊かな植生が楽しめる道のようだ。 季節は…

一歩一歩

地図で見る空木岳への道のりは長い 午後からは天気が崩れてくる予報だが、前夜YHで飲みすぎて少し出遅れた。 北側に延びる木曽駒ケ岳に向かうロープウェイはさぞ混んでいることだろう。 人混みが苦手な私は、マイナーな道が好き おや、おはよう。 ヒキ君が出…

野を歩きながら

4月のバタバタもひと段落 お弁当でももって、野山に出かけてみようと バイクのセルを回し、青空に向かって走り出した。 平地の桜は散り始めたが、山間部の桜は今が満開 山を見上げるとこんなにも桜があったのかと思うほど。 ソメイヨシノばかりが植えられて…

富士見台高原 道は続く

暦の地始凍(ちはじめてこおる)時期に、ちょうど今年の初氷に出会うことが出来た。 高原にできた小さな水たまりは、カエルなど小さな生き物たちとにぎやかな夏を過ごし 眠りにつこうとしていた。 これからゆっくりと、雪に覆われていく。 北側の斜面の霧氷…

富士見台高原 ちょっとしたハプニング

冷え込んだ週末、家からのぞく恵那山は白く見えていた。 そうだ、恵那山の北側の南沢山に行ってみよう。 冬になりバイクで上がれなくなる前に。 そう思い立ちハンターカブとともに神坂峠へと駆け上がった。 さあ行くぞっと思ったとき、なんと後輪がぺったん…

恵那山:野山のこと

久しぶりに繰り出した野は、秋の花色があちこちにあふれていた。 春夏秋冬 四季折々の花が咲く。 野には、人知れず花が咲く。 葉っぱ 葉っぱにはいろいろな形がある。 人、動物生き物にはそれぞれの顔があるように、いろんな形がある。 空を見上げる枝にもい…

恵那山:木漏れ日の稜線

恵那へと北上する道は稲刈りが始まり 畦の草刈りが行われ、すっきりとしてとても気持ちがよい。 神坂峠の標高は1595m このあたりでは、ちょうどこの標高で木々がまばらになるなるようだ。 秋の花 一匹の小さなハチが残り少なくなった花から花へと忙し気に飛…

恵那山:神坂峠より

名古市内の自宅からもよく見える、恵那山に出かけてみた。 昨年晩秋に訪れてから、近くて遠かった神坂峠から歩く神坂ルートを選んだ。 神坂峠は日本書紀にも記されているといい、古代、東西を結ぶ要所だったという。 国道を離れ神坂峠までのアプローチに寄り…

下る

急いで山を離れることはない。 山で一泊して翌朝、皆が登ってくるのとすれ違いに、帰路につくゆっくりとした行程にすることが、私のペースにとてもあっていると感じている。 今回は、登山口の山小屋を独り占めし、夜を過ごした。 目が覚めると朝日が差し込む…