のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

山-鈴鹿

不思議な場所

登り口から小一時間で峠が見えてくる。 あそこで一休みしますか。 峠で一休みして先へ進む。 不思議なところでしょう。 1時間登ってきた山奥に、広い扇状地が広がる。 この山域は、炭焼きが盛んであちこちに窯跡があったり この道をまっすぐいくと、鉱山跡…

お久しぶりです

雲一つない青空が広がった休日 かねてから一緒に行こうと言われていた先輩とともに お互いの中間地点の山の裾野の駐車場で待ち合わせした。 久しぶりですね。 定年されて家でのんびりしていたが、再度最近働き始められたという。 体の動くうちは働くのがいい…

山上の台地の風景

空を見上げると、空を横切っていた。 季節が変われば空の風景も変わる。 空の模様が変化する。 空の色が変わり 風の音が変わる。 季節を求めて抗おうと、色はしだいに失われ眠りの準備に入っていく。 ゆっくり、ゆっくり 確実に冬は近づく。

空の大地へ上がる

時のたつのも忘れ、シマリスたちと戯れて楽しい時を過ごしていたが 空を見上げると青空が広がり始めていた。 今日は、シマリスのところでのんびりしようかなと思っていたけれど、 気持ちの良い光に誘われて、御池岳とボタンブチの方に足を延ばしてみることに…

御池山のシマリスたち

カサ、カサカサ 小さな枯れ葉の音のした方に目をやると、 素早く動く小さな個体が視界に入ってきた。 あ、いたいた 日本でシマリスと言えば北海道のエゾリスが在来種ということだけど、 移入されたものが野生化して、本州では現在、岐阜・新潟・山梨で定着し…

ドングリの森へ

湿ったっ空気が北に入り込み、飛騨地方は予報がどうも怪しく 太平洋側は比較的穏やかな週末となった。 そういえば、この時期の御池岳はシマリスが戯れていると依然聞いたことがある。 シマリスに会いにというのもいいかもしれない。 コグルミ沢の登山口の横…

森の静かな朝のこと

夢のような夜が明けた。 今回借りた場所は、先人が炭を焼いたであろう場所 人が去り何十年たったであろうが、今もちらほらとその名残が残る。 森が明るくなると同時に、小鳥たちの朝の歌声が響き始めるのを聞きながら 火をおこし一杯のコーヒーを頂く。 うま…

大切な時間

夏を思わせる青の中に、朱がゆっくりと染み出してきた。 色の変化 季節の変化 変わる季節の匂いを嗅ぎながら渓谷沿いの散歩道を奥へ奥への進んでいく。 根の平峠から先は緩やかな平坦地が広がり、あちこちでテントが張れる場所が広がる。 どこにしようかな。…

千種の道

大きな杉の木だ 千草街道と呼ばれたこの道は、古くから伊勢と近江を隔てる鈴鹿山脈を越える重要な街道の一つで、炭焼きの跡や鉱山跡など人の暮らしの痕跡があちこちに残っている。 おや、なめこがある。 びっしりと秋のごちそうが並び始めていた。 人が多く…

季節の匂い

お月見をと思っていたが、天候は足早に変化しそうな空模様に迷いながらの三連休 比較的晴れ間が多そうな予報の南方面ということで、鈴鹿の森に行き先を決めた。 去年の初雪のころから1年ぶりかな。 久しぶりに近くの森でゆるりと楽しむことにして、ハンター…

小雪の御池山 天空の大地

山頂直下、真っ青な空が白い枝の先に広がっていた。 御池の山頂に向かわず分岐を左に折れ、ボタンブチを目指し白い森に入る。 御池岳山頂付近はテーブルランドと呼ばれ、広大なカルストの大地が山上に広がる場所 森を抜けた。 なんという景色だろう。 目の前…

小雪の御池山 足跡探し

嵐が去った朝、囀り始めた森の小鳥の声に催促され、テントから顔を出すと、 青空が広がっていた。 いい朝だ。 よし、予定通り沢を詰めていって、御池岳に登ることにしよう。 天から日が降りてくる。 谷あいの風景だ。 山頂から眺めると日は登るものだが、谷…

小雪の御池山 お気に入りの過ごし方

白瀬峠を下り真の谷に下ってきた。 この先は地図では破線の道となりこのルートを通る人は少ない。 御池岳直下東側の谷は、上空を飛び交う強い風は届かず、ひっそりとしていた。 テント場には伏流した水も流れており、とても良い場所だ。 水があるのはとても…

小雪の御池山 小雪(しょうせつ)

◆小雪(しょうせつ) 木枯らし一番の知らせが届き、北風が山から山を飛び越えていく。 北国では里でも初雪の便りが届き始め、本格的な冬が季節の戸を叩く。 小さな雪が大きな雪に。 日ごと雪ごとに季節は進む。 小雪とはそんな季節 森は眠りにつこうとしてい…

小雪の御池山 コグルミ谷

御池岳への登山口に通じるR306は例年12.月初旬~3月下旬冬季通行止めとなる。 国道管理事務所に電話してみると、今年は12月中頃だと思われるが正確には決まっておらず、現在は問題なく通行できるとのことで、師走最初の遊山は冬季の下見もかねて御池山へ決め…

霜月最後のイブネ 下り道

日が高くなるにつれ、枝の先から零れ落ちていく。 ぽたぽたとしづくになって雨になる。 まだ、十分に冷え切っていないのか下る道は落ち葉の布団が現れ始めていた。 日向と影とを繰り返しながら、足元に気を使いながら道を下る。 標高1000m少しの鈴鹿の山々…

霜月最後のイブネ 不思議な場所

はるか彼方に伊勢の海がきらめく。 日の神様がおわす海がきらめく。 イブネ そこはどこまでも続く空への大地だった。 風が駆け抜け、何物をも拒む空の大地 そんな場所がどこまでも続いていた。 凍てつく氷の大地は、日の光も寄せ付けない。 太陽と氷がせめぎ…

霜月最後のイブネ 一本杉立つ峠道

凛とした立ち姿一本杉が見えてきた。 手持ちの古い登山ガイドの写真を見ると、一本の槍にはまだ枝が残っているが、その姿は骨だけとなっていた。 杉峠に立ち数百年の時を見守り、多くの人の行き来を見てきたであろう一本の大杉は静かに眠りにつこうとしてい…

霜月最後のイブネ 森に暮らす者たち

サクサクと言う小さな足音が聞こえる。 テントのすぐそばまで地数いてきた。 なんだろうじっと耳をすます。 音が止まった、こちらの気配に気が付いたか、音はそこで消えた。 沢の音だけが聞こえる パラパラと氷の塊がテントに当たる音 時折強い風が吹く。 風…

霜月最後のイブネ 天幕を張る

今年の初雪を楽しむ。 何もかもを覆いつくしていく白い粉 美しくも生には厳しい世界がこれから始まる。 木々は頭を垂れて天にお辞儀をする。 これより先は、真摯に物事と向き合うことが大切だと言っているかのように。 春夏秋冬 新緑から深緑 紅葉から枯葉色…

霜月最後のイブネ 雲の中へ

霜月最後の週末は寒気が迫りあちこちで、冠雪の予報が出ていた。 北の恵那山当たりに向かうか、西の鈴鹿にするかと迷ったが 北は雷を伴って荒れることがあるという。 また、バイクで移動をメインにしているため、降雪は辛い。 地図とにらめっこして、鈴鹿の…

優しい時間

雲との境目 段々と霧が薄くなってくる。 誰もいない道を楽しみながらゆっくり、ゆっくり下界へと降りていく。 朝の空気はひんやりと気持ちがよい。 朝日とともに、朝食に出かける鳥たちの声が谷あいにこだまする。 ケケケケケ アカゲラのつがいが楽しそうに…

霊仙山「山の匂いが変わる時」

昼間は登山客でにぎわったであろう人気の山域も、登山口で準備をしているときにすれ違ったグループで最後だったようで、山には静寂が戻ろうとしていた。 太陽が次第に西に沈み、空気が冷えてくると、森の気配が変わる。 山で暮らす者たちの気配が濃厚になる…

山笑う

山笑う 日本大歳時記(講談社版)には「出典は中国宋代のころの禅宗の画家郭煕『春山淡冶たんやにして笑ふが如く』にあるという。『冬山惨淡として眠るが如し』に対比される形容で、絶妙の喩たとえである。褐色の生うぶ毛げに蔽おおわれたような早春の山々の…

竜ヶ岳「風のこと」

急坂を上りきると、眼下に伊勢湾が広り、南に向けて鈴鹿山脈が延々と続く景色が目に飛び込んできた。 そして、立つ場所は竜ヶ岳につづく道は、なだらかな笹原が続く。 やっぱり稜線は強風が吹き荒れている。 出来れば、新緑のころ一泊してみたい場所、「セキ…

竜ヶ岳「石榑峠のこと」

春嵐が通り過ぎた翌日は、晴天だが風が強い。 こんな日は、低山の森の中がいいんだろうけれど、もう一つ行ってみたい所があった。 ■いなべの山々 鈴鹿北部の「いなべ」界隈は、右から左に向かって藤原岳、銚子岳、静ケ岳、竜ヶ岳と続く。 ■竜ヶ岳(1099.5m)…

空を見上げる

今年に入って通い詰めている鈴鹿の北部山域 雪が解け、春がどんどん近づいてきた。 寒さに凍えていた木の芽が、お日様に照らされてほころんでくると 人の気持ちもほころんで、笑い声が聞こえてくる。 山を歩くようになって、季節の移り変わりをとても強く感…

藤原岳「孫田尾根の道」

藤原岳に登るのは、表道(大貝戸道)と裏道(聖宝寺道) が一般的で、これまでは電車の便の良い表道をこれまで登っていたが、この日は孫田尾根を歩く。 大貝戸道の大体二倍と距離は長いが、自然林が多く人も少ない。 地図でも点線の道で、看板にも難路とある…

藤原岳「雪解ける」

花の百名山「藤原岳」の春がやってきた。 一年で一番賑やかになるという。 おや。 登山道の岩の間から、ひょっこり顔を出したのは、「ヒロハノアマナ」 葉が広く、中央に白い線があり、苞(ほう)が3つある。 球根は甘く、食用にもなるという。 今いる場所…

藤原岳界隈「雪解け始める」

春が駆け足でやってくる。 一週間の間に雪はこんなにも減るものなんだ。 馬酔木(あせび)のつぼみもほころび始めていた。 もう春だよ。 そろそろ目覚めの季節だよ。 冬枯れの林は、淡い黄色の花火で目覚め始める。 そんな山の声に呼応するように、目覚めの…