雨は夜半に上がり、星空が垣間見えたが、
目を閉じといると、風が強まり始め、空の上では強風が吹き荒れているのが感じられた。
やはり、谷間を寝床に選んでよかった。
そんなことを考えてうつらうつらしていると、
朝方に再びぽつぽつと雨音が聞こえ始めた。
めっきり朝寝坊になったお日様が雨の華夏でもゆっくりと森を明るくしてくれる。
テントのジッパーをあけて外を覗いてみると
一凛の狂い咲きの花が咲いていた。
雨音がしなくなったタイミングで、急いでテントをたたむことを決めて
支度をする。
雨が降っている場合は、テント以外のものはテント内でザックに入れてしまい
テントのみをさっとザックの外側のポケットに入れるようにしている。
準備ができて、ラジオを聴きながらしばらくまつと、雨音がやんだ。
山上を見上げると、雲に覆われていた。
さあ、下ろうか。