2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧
稜線の急な道を黙々と上る、前宮の道は修業の道だった。 ふと前を見ると立ち枯れの大きな桧がそびえていた。 枯れてもまだ大地に根を張る姿に、命の余韻を感じた。 何年生きたのだろう。 そして枯れて何年この姿をとどめるのだろう。 この山のヌシのような檜…
週末の天気予報は冬型の気圧配置で。。。 みたいな感じで注意喚起が流れていたが、朝起きてみると窓から見える恵那山は晴れていた。 北の方面はこれからバイクで向かうのが厳しい季節に入っていく。 よし、以前から行ってみたかった恵那山の前宮コースを歩い…
雨は上がり、次第に空が開けてきた。 やはり平地は晴れいる。 山が雲を受け止め雨をためる。 川になり流れ海に下る。 日本の地形とはそういうものだと、山を歩き始めて体感できた。 葉が落ちた枝先には、冬芽が芽を出していた。 これからの季節、冬芽や葉跡…
雨は夜半に上がり、星空が垣間見えたが、 目を閉じといると、風が強まり始め、空の上では強風が吹き荒れているのが感じられた。 やはり、谷間を寝床に選んでよかった。 そんなことを考えてうつらうつらしていると、 朝方に再びぽつぽつと雨音が聞こえ始めた…
紅葉していれば、この桂のたもとで、甘い香りとともに一夜をともにしたいと 思っていたが、今年も一足遅かったようです。 寄り集まり大きく枝を伸ばす桂の木は、水辺が好き。 ハート形の葉っぱといい、この樹形といいとても好きな木の一つです。 まだ時間は…
山のお祭りも通り過ぎ、つい先週まで今年はいつ寒くなるんだろうと 思っていた週末、いきなり寒気が訪れるという。 三方を山に囲まれた濃尾平野は晴れだけれど、北は荒れ模様 どうしようかなと悩んで、比較的天気の良さそうな三重の鈴鹿山脈を訪れる計画を立…
変化の風景がとても好き。 晴れの山では出会えない出会いがあります。 霞が消えたり現れたり 霞の向こうには色づき始めた木々が広がる。 飛んでいきたいような高度感 お手軽で素敵な山です。 森に入ると音が変わる。 さわさわと風が吹くと、受け止めてくれて…
標高を上げていくと、雲の中に入るころ、森は黄色く染まり始めた。 雨の可能性もあるが、この霞の景色は晴れでは出会えない。 さあ、森を抜けてカレンフェルトと呼ばれる霊仙山の特徴的な 地形に出るが、ここからが急とになることを、事前に下見をしている T…
秋の霊仙山へ行くという会社の山の同好会メンバー 大阪メンバーと名古屋メンバー合同で集まるという。 本来ならこの季節は、泊りがけでどこかに出かけようと思っていたので 保留にしていたが、日曜日に仕事が入ったので、前日に合流を打診してみた。 いいで…
笹原の高原を行く。 中央アルプス南端、恵那山の北側の峰に続く道は、笹原を行く高原の道が続きます。 窪地に生えるダケカンバはすでに落葉していた。 まるで、海原のように、東から照り付ける朝日に、照らされた笹原が風になびく。 立ち止まって、しばしこ…
富士見台高原から南沢山への稜線縦走の道を行く。 谷に下り、下った分再度上がる。 ちょうど、森と笹原の境目にあるのだろう、下ると森に入り、上ると笹原の眺望が開ける。 そんな景色を楽しみながらの道が続く。 舞い降りたばかりの葉っぱに、霜が白い薄化…
季節の変わり目は素敵な贈り物がやってくる。 それは、道の傍らに咲く小さな草の枯れ姿であったり、 横たわった枯草に降りた霜だったり。 冷え込んだ初秋の、高原の朝のこと 池には薄い氷が張り、ところどころの地面には霜柱も立っていた。 きりりと冷えこん…
山では日の出前1時間に起きて、湯を沸かし 一杯のコーヒーを飲み、食事を作り 日の出とともに出発するようにしているが、 今日はちょっとゆっくりでもよいか。 白み始めた空を眺めに小屋の外にでる。 時計の表示されている日の出の時刻は過ぎたがまだ日は上…
カンパーイ 一人で登ることが多い最近は、ほぼお酒は持参しなくなった。 たまには乾杯もいいものです。 冷え込んできましたね。 日が陰ると一気に気温が下がる。 今年の初鍋です。寒くなるとはやり鍋がいいですね。 地元のスーパーで買い出しした野菜をざっ…
見上げると、霧に曇る山腹は空から舞い降りる錦のカーテンが閉じ始めていた。 いい感じですね。 服だけは温かいのを持ってきてください。 あとの装備は私のをお貸ししますから。 1年前に登山を始め、ぽつぽつと歩いている会社の先輩が 仕事の応援に駆けつけ…