2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧
鈴鹿山脈の北端、伊吹山と向かい合うようにそびえる場所に、花の山があるという。今日はどこかで一泊しようと準備をしてきた。横道にそれ、林道に入りゆっくりと向かうことにしたら、なんと道のあちこちにたくさんの山野草が咲き乱れる。 山は鹿で下草がほと…
今の季節、カブで走るのがとても楽しい。 一般道しか走れないけれど、ちょこちょこと立ち止まるのが苦にならない。 春の山は夢の中 ふらふらと迷い込むのにカブは最高の友達 奥へ奥へと、誘われるままに迷い込む。 それは自動遠心クラッチのおかげが大きい。…
引き返す時間の目安を決めて稜線歩いてみることにした。 いつも新幹線で東京に向かうときに、大井川を越えて北側に富士山をふさぐように立ちふさがる愛鷹山の峰々は、今から約40万年前から約10万年前に活発に活動した火山帯であったという。 火口があっ…
週明からの仕事の前入りの週末のこと。 富士山を眺める山を歩いた。 雪の訪れが遅かったこの冬、前回訪れた時には雪化粧をしていなかった。 やはり富士山は雪化粧しているほうが絵になります。 沼津アルプスから眺めた富士の前方の愛鷹連峰(あしたかれんぽ…
キラキラとと眩しい光に、目を細めて見上げると純白の花が咲き乱れていた。 今年も、ウワミズザクラが咲き始めた。 ブラシのような花は小さな花の集合体 一つ一つを見ると、ちゃんと桜の花の形をしていて、山桜が咲き終わるころに花開く。 古の昔、この材に…
留学へと旅立つ前に、ちょっとおしゃれをして植物園に出かけました。 でっかいねー 大空に向かってく高く高く伸びていく大きな木を見上げた。 お日様がきらめき、生命があちこちから生まれだす。期待と不安が入り混じる、春はそんな季節。 一本一本は、小さ…
たどたどしい鶯の鳴き声が山里にこだまする。 鶯にも方言があるという。 昔は、鶯をとらえて寺につるし、籠には幕を張り共鳴させて鳴き交わしを楽しんだと聞く。 春の谷は、鳥の声があちこちにこだまする。 そっと目を閉じて耳を澄ませ、湖面を渡る風の音に…
木々は日の光を浴び、ほろほろと衣を脱ぎ捨てる。 生命の不思議に感嘆する。 橋梁の上から、谷あいを覗くと、山桜のじゅうたんが広がっていた。 見上げると質素な山桜も、鳥の目線で見るとこんなにも華やかなんだ。 日の光を浴びきらきらと光っている。 トン…
地図とにらめっこして道を探り、どんな風景だろうと想像する。 気になったらふらりと足を止め、匂いを感じ風を感じる。 そんなバイク旅の楽しさを思い出す。 天気が約束された週末のこと、名古屋から大阪への道を走る。 名古屋の市内を抜けると、養老山地の…
山里の杉林の少し薄暗い、ネコノメソウとヤマエンゴサクが並んで咲いていた。 真ん中が黄色く変化するのでネコノメソウと思っていたが、実が猫の目のように、横長に薄っすらとあき、真ん中に〇い実が出来、猫の目にそっくりだというそうだ。また、そのころに…
山笑う 日本大歳時記(講談社版)には「出典は中国宋代のころの禅宗の画家郭煕『春山淡冶たんやにして笑ふが如く』にあるという。『冬山惨淡として眠るが如し』に対比される形容で、絶妙の喩たとえである。褐色の生うぶ毛げに蔽おおわれたような早春の山々の…
見上げる山は、雲の中だった。 伊吹山の東側、笹又コースと呼ぶ道を歩いてみようかと来てみたが、天候はあまり思わしくないので、少し手前のさざれ石公園にバイクを置いて、山里を中心に散策してみることにした。 絶景ですね。農家の方が、家族であぜ道に座…
国歌に歌われる「さざれ石」とはどのようなものなのか。 始めて知ったのは、 ダム湖に沈みゆく岐阜県の徳山村が舞台になった、「ふるさと」という映画がテレビで放送され、どんな場所なのか興味をもって翌日バイクでツーリングに向かった時に関ケ原から徳山…
バキバキと何かの音がした。 振り返ると巨大な爪をむき出しにしたやつがいた。 やつの足元を見ると、むくむくと何かが鎌首をもたげ始めた。 森の竜だ。 わ! 森の竜はみるみると空に向かって大きく広がり、ぱっとはじけてそこら中に飛び散った。 飛び散った…