山里の杉林の少し薄暗い、ネコノメソウとヤマエンゴサクが並んで咲いていた。
真ん中が黄色く変化するのでネコノメソウと思っていたが、実が猫の目のように、横長に薄っすらとあき、真ん中に〇い実が出来、猫の目にそっくりだというそうだ。
また、そのころに見てみたいな。
少し山に入ってみよう。
山村の一番奥が、伊吹山へのとりつきとなる。
降りてきた方に声をかけると、上はガスで風も強かったという。
やはり今日は森の中を少し散策するのがよさそうだ。
伊吹の山は、南から登るメジャーな道と、東の登る笹又の道がある。
笹又の道は、雪が解け伊吹山ドライブウェイが開通すると、山頂への道が閉ざされるため、北への尾根を行くしかなくなるとともに、アクセスも不便なため、訪れる人は少ない。
小雨が上がった道は、春の花がこうべを垂れていた。
この付近は、もう少し暖かくなると花が多くみられる場所だという。
人知れずひっそりと咲き、命をつなぐ者たちの、ささやかな晴れ着姿を見るのは楽しい。
また来るね。