のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

旅-但馬散歩

氷ノ山「下りの道」

お腹も大満足 さあ、ゆっくり気をつけて降りようか。 雲が切れ初め、気持ちがよい光が差し込み始めるとともに、気温もぐんぐんと上がり始めた。 まるで、春山ですね。 春を感じさせる、白い道の両側は、枯れ草色の草や木が顔をだしていた。 今年の冬は、雪の…

氷ノ山「お昼時」

振り返ると、稜線に雪の道 なかなか大変でしたね。 あの辺で、お昼にしましょうか。 今日は、簡単にラーメンにしました。 野菜と、肉団子持ってきたよ。 お腹空いたし、ラーメンの出汁で出来たら先につまもうよ。 ですね。 多すぎじゃないとおもった野菜だけ…

氷ノ山「装備のことと師匠のアドバイス」

週末、Tommyさんと氷ノ山を訪れた。 氷ノ山は兵庫で一番高い山で、雪深い地域で、冬は霧氷が美しいことで有名です。 寒波到来で喜んだ週初め 反転して小春日和が続いた週の半ば、どんな装備をチョイスすべきか。 んー、やっぱり雪山だし、下は冬用のパンツで…

氷ノ山「感じる心」

ここ1ヶ月の間に、関東地方では台風19号に続き、次々風害・水害が続いている。 隆起と浸食を繰り返し手作られてきたこの国は、森を守り寄り添って生きていた。 自然は厳しくもあり、優しくもあり。 ただそこにある。 どんな営みも、宇宙の大きな現象の一つに…

氷ノ山「キノコの思い出」

森は紅色の着物の上から、白いベールで包まれていた。 季節の変わり目は、雨が多い 台風が一週間おきに近づき、雨を降らせて去って行く。 おや、キノコだなんだか、キノコに沢山会える予感がするね。 山間にすむ人々は、親から子へ、子から孫へと、いつ頃ど…

氷ノ山「わくわくの始まるとき」

数年前に、仕事でよく通った但馬地方 通い慣れた懐かしい道を通り、鳥取県と兵庫県の県境に位置する山「氷ノ山」を訪れた。 登山口の木々は、薄く色づき始めていた。山頂のあたりは、紅葉の見頃かもしれないな。 天気予報では、今日は晴れ。 でも、前日の雨…

切り株

林道沿いに切り株が一つ。 なんだか気になって近づいてみた。 朽ち果て、もうすぐ森と一体になろうとしている切り株 頭のてっぺんには、シダやコケがおしゃれなぼうしを作ってる。 風に揺れ、光に照らされ輝く切り株 小さな切り株の帽子の中は 小さな森があ…

糸井の大桂2015夏

但馬地方への出張。 ゆっくりと散歩をしたいがために、出来るだけ早朝家を出ることにしている。 以前は、通り道にある竹田城の姿を見るのが楽しみだったが、最近有名になりすぎたため遠慮している。 最近のお気に入りは、糸井渓谷に鎮座する大桂に出会うこと…

ふらりと立ち寄ったある夜の「植村直己冒険館」 一枚の手紙に引き付けられた。 - 私は何かを新しく発見したわけでもない。 何かを新しくわれわれの社会へ持ち帰るわけでもない。 私の行為は、私の身体に何らかの痕跡を残し、私の心に辛かった、 またときに、…

ほたる

暗闇にすーと光る一本の光の筋 はかなく、せつない光が灯る。 ふけば消えそうな灯火が、一つまた一つと光り出す。 ほたる。 なんて不思議な生き物なんだ。 いっさい熱を発しない。まばゆいばかりの光を放ついきもの。 人がいくら考えてもまねることが出来な…

夕闇に沈む古城「春の竹田城」

見上げると、日が古城立つ山に暮れていき 春桜の喧騒が過ぎ去り、静けさを取り戻した山にゆっくりと闇が近づく。 木々の奥から、夜の鳥の声が淋しげに谷に響き渡る。 夕闇に染まる遅咲きの山桜が、私を待っていてくれていた。 ありがとう。

心震える時−糸井の大桂

この輝く瞬間に会いたかった。 樹齢2000年を超えるといわれる大桂は、今年も新しい命の声を生み出していた。 キラキラ輝く、若葉の歌声。 大空に向かって、ぐーんと背伸びをして深呼吸。 どこまでもどこまでも飛んでいく。 糸井渓谷の最深部の谷で、大桂…

凍り始め

秋の糸井の大桂に出会いに出かけた。 大桂の紅葉に少し期待していたが、やはり但馬地方は平野部より1か月は季節が早い。 この秋一番の冷え込みの今日。 滴る水も凍り始めていた。 大桂の紅葉は、すでに過ぎ去り。 幹も凍り始めていた。 きいろに染まり、あ…

糸井の大桂「初秋」

糸井渓谷の最深部に鎮座する、糸井の大桂はそろそろ衣替えの時期かなと、少し寄り道をしてみました。 国道を離れて渓谷に向かう道では、稲刈りがすっかり終わり、木々は少しずつ冬への準備を初めていました。 道が二車線から言っ車線に変わり、山が両側に迫…

お米

私市では花盛りの稲も、但馬地方では、実りの準備が着々と進んでいるよう。 日本中。 それぞれの、土地。 それぞれの、やり方でおいしいお米が育っている。 ことしもおいしい、お米がたんと、育ちますように。 靄のなかから稲が黄金色に光り、実りの秋を予感…

少しだけ早起きすると

中国自動車道を分岐し、舞鶴道のトンネルをいつか通り抜けると、そろそろ日が開け始める時間になった。 バックミラー越しに、空が朱色に染まり始め、霧と光の競演が広がっていく。 山々囲まれた盆地という地形の為なのか、季節に関わりなく早朝の但馬の道は…

道端のお社

田舎の道を走ると、お社が道々に残っている。 昔はこういったお社が、辻々に沢山あったのでしょう。 人々の生活とともに大切にされてきたお社も、少しづつ忘れ去られていくのもまた時の流れかもしれませんが。 大切なものを忘れてしまうのではないかと思いま…

夏の竹田城「雷雲」

深夜の仕事を終えて、帰宅途中の和田山IC付近では、夜霧の予感が漂っていた。 そうくれば、仮眠の場所は竹田城しかないでしょう。 駐車場に車を止め、うつらうつらしていると、ボンネットを叩く雨音が聞こえ始めた。 外はまだ暗い。 どんな風景との出会いが…

但馬高原植物園「精一杯」

植物には、虫たちが集まる。 植物が虫を呼んでいるから。 様々な虫たちが、植物に生かされている。 でも、みんなそんなことは考えてもいない。 一生懸命、今を生きる。 自分の出来ることを精一杯する。 そうやって、みんな生きている。 小さなレンズを通して…

但馬高原植物園「瀞川平(とろかわだいら)」

冬の間は、深い雪に閉ざされ、閉園してしまう植物園が但馬地方にある。 一度訪れてみたかった、但馬高原植物園に3連休の徹夜仕事の合間に訪れることが出来ました。 園内には、梅雨の終わりをなごり惜しむかのように、数多くのアジサイたちが、色とりどりに…

和池の大桂「生命力」

しかし、なんという生命力なのだろう。 主幹は朽ち果て、生まれたひこばえもまた、風雪に倒された事だろう。 傷つけられ、なぎ倒された幹からまた、生まれ出る子供たち。。 こんこんと湧き出る、清らかな水は、まるで桂の体内から生まれ出てくる清い水。 水…

和池の大桂「光の中へ」

まるで異次元の世界に紛れ込んだよう。 訪れるみなが、圧倒的な存在感に引き込まれる。 桂の古木とともに流れる時間を感じたくて、もう何時間ここに留まっているのか。 時。光。風。温度。湿度。 様々な変化が組み合わさり、桂の古木を包み込む。 生まれ出る…

但馬散歩「夏がくる」

大桂を育んできた、豊かな渓谷の名は、「糸井渓谷」という。 大桂を源流として流れだした水は、あちこちの沢が集まり、円山川に注ぎ、日本海に下る。 美しい谷には、様々な小鳥たちを詩を歌いながら、しきりに飛んでいる虫を捕まえていました。 忙しいね。(^…

但馬散歩「糸井の大桂」

糸井渓谷の最奥部に鎮座する桂の雄株 古くから神木として人々に奉られて来た、桂の古木に初めて出会ったのは、三叉が咲き誇る、肌寒い3月末のこと。 赤く固く閉じた蕾が印象的だった。 季節は夏。 糸井の渓谷は、カジカガエルの涼しげな声がこだまし、オオ…

仙桜

仙桜(センザクラ)と名付けられて、樽味の大桜は、桑畑の跡地にひっそりと佇んでいました。 今は、放置された桑畑。 そして、お蚕さんを育てた蚕蔵。 かつては、汗水流しながら、この大桜を見上げたのでしょう。 いろんな物語を見てきた、樹齢は千年にもな…

桜の国

日の国は桜の国。 みんな桜が大好きです。 南国からあふれ出た春の光が、少しずつ広がっていき、かけ上っていき、日本中が柔らかな光であふれかえります。 最近、あちこちを駆け回る日々が続いていますが、まるでタイムマシンに乗って過去や未来をのぞいてい…

三・三・三のしくみ

■三椏(みつまた) ジンチョウゲ科ミツマタ属 糸井渓谷の渓流沿は三椏の群落が花盛り。 不思議な魅力を持つ黄色い色彩が好き。 初めて見た群落に思わず息を呑む。 花言葉は、3つに分かれた枝を両親と子に例え「肉親の絆」とのこと。 楮(こうぞ)、雁皮(が…

花冷え

各地で桜の開花がニュースになり始めた頃、但馬の国は満開の梅が咲き誇り、 2週間ほど時を遡った淡い景色が広がっていました。 数日間続いた温かい日も寒気が南下して一気に冷え込み、冷たい雨が降ったりやんだりです。 ■花冷え 季節の主役が代わり、桜が咲…

神鍋散歩「散歩の後で」

楽しい渓谷散策の後は、神鍋の湯「ゆとろぎ」でくつろぐことができます。 2日連続でおじゃましましたが、男性、女性のお風呂が日替わりで変わっているようです。 平日のゆとろぎはスキーのお客様もまばらで、ゆっくりと湯に浸かることができました。 和室も…

春を待つ

神鍋高原「稲葉川」はこの日、この冬一番と呼ばれる寒気の接近で吹雪のまっただ中でした。 今にも動き始めそうな重厚な蔦。 まるで、ファンタジーの物語に出てくる森の長老のようです。 前回カワガラスを見かけたあたりに目を凝らすと、降りしきる雪の中、じ…