■三椏(みつまた)
ジンチョウゲ科ミツマタ属
糸井渓谷の渓流沿は三椏の群落が花盛り。
不思議な魅力を持つ黄色い色彩が好き。
初めて見た群落に思わず息を呑む。
花言葉は、3つに分かれた枝を両親と子に例え「肉親の絆」とのこと。
楮(こうぞ)、雁皮(がんぴ)などと共に樹皮は優良な和紙の原料として知られ、
日本文化には無くてはならない植物でもあります。
■三・三・三のしくみ
さん・さん・さん・・・と分かれていく法則は本当に不思議。
でも、調べてみるとちゃんと仕組みがあるらしい。
じっくりと姿を眺めてみると、3つの枝先にはそれぞれ花が咲いている。
花が咲いた枝からは脇芽(側芽)が伸びて枝と成ります。
多くの木は、その脇芽(側芽)が1つだけが伸びていくとのこと。
しかし、ミツマタ、ジンチョウゲ、アカメガシワなどは花が咲いた後の脇芽(側
芽)が3つ出来。そしてその3つともが伸びていく。
その結果、翌年も3つ。その翌年も3つと、三・三・三という姿になるという。
ただし、背はそんなに大きく慣れなく、横へと広がっていく。
そんな性質を持つ早春の花は、人知れず、渓谷の風に揺れていました。