滝の注ぎ口に一株の白い花が咲いていた。 その花びらから滴った水が、あつまり水しぶきとなって谷を下る。 傍らには赤く色づき始めたナナカマドが季節の変化に戸惑ったように風に揺れていた。 渓谷に遅い光が差し始め、飛び行く前の綿毛を揺らす。 この株は…
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