のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

花冷え

各地で桜の開花がニュースになり始めた頃、但馬の国は満開の梅が咲き誇り、
2週間ほど時を遡った淡い景色が広がっていました。
数日間続いた温かい日も寒気が南下して一気に冷え込み、冷たい雨が降ったりやんだりです。

■花冷え
季節の主役が代わり、桜が咲き始める頃、冬の女王が最後の息を振りかけると一気に冬の空に舞い戻る。
冷たい雨が時折天から舞い降り、季節の分かれ目を感じさせてくれる。

2月中旬の気温になるとニュースでは流れているが、暖かさに慣れ始めた体は思ったより寒さを感じない。
山桜が咲きタムシバが、枯れ木色の山中に春を告げる”はざま”季節

色とりどりの明かりが山麓の山々を灯り始め、冬の心を少しづつ溶かしてくれる。

長い厳しい雪国では、春が圧縮されてやってきているような気がします。
少しだけ短い但馬地方の春は、とても幻想的に広がっていました。

流れ行く円山川の中洲では、柳の若葉がやわらかな萌黄色に染まり始めていました。
本格的な春の訪れはもう少しです。