のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

山間の道<朝の景色>

朝方冷え込み、寝袋のチャックを閉めた。

昼間は暑いくらいだったのに。

まだまだ、寒気と暖気が空の上で押し合いへし合いを繰り返しているだろうな。

そんな寒暖の激しい日は、草花たちに朝の露を振りかける。

天然の水まきだね。

新緑の草花たちは朝露を浴びて生き生きとしている。

最近の研究では草花たちは、言葉をしゃべったりすることが分かってきたらしい。

自分が聞こえないからと言って、相手が何も言っていないとは限らない。

ただ、気が付かないだけかもしれない。

それは、草花たちの声だけでなく、何でも一緒

だだ一心に耳を傾けて初めて聞こえてくるもんなんだろうな。

さあ、出発しよう。

日の出とともにセルを回して出発する。

今日はどんな風景に出会えるのか。

ドキドキする瞬間です。

川沿いから、平地に出ると朝霧が谷から吹き出ていた。

ちょうど今、田植えに夏野菜の植え付けの季節。

自然の変化をうまく利用して、作付けが始まる。

はやく、朝一番のもぎたて野菜にかぶりつきたいな。

よだれが出てきた。

旨いんですよね。

ねえ、お地蔵さん。

谷あいの小さな小学校前の川ぞいに、小さなこいのぼりがたくさん泳いでいた。

村の人たちに大切に思われているのが手にとるようにわかります。

今日は、平日で学校がある日

家々から、おじいちゃんや、おばあちゃんが送り迎えのバス停まで付き添いにでて手を振っている光景があちこちで見受けられた。

ここは同じ二ホンなのに、時計の針がゆっくりと刻まれている気がします。

時を止めて後ろを振り向き周りを見回す。

大切な時間が流れている。

ねえ、狛犬さんの魔法ですか?

ありがとう。