のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

高尾山 小原宿

高尾山の山頂をスルーして西へと足を向ける

多くの人が歩く道は幅も広く、整備され歩きやすい。

開店の準備に忙しそうにされている茶屋の椅子の数も

びっくりするほど多かった。

さあ、下ろう。

城山茶屋を南に折れ、下る道は

暖かそうな頭巾をかぶっておられるお地蔵さんが

要所要所で道案内いただく道でした。

有難うございます。

薄紅色をしたコウヤボウキのボンボンがまだ残っていた。

冬枯れの道もまた良いものです。

車が多く走る音が聞こえてきた。

梢の向こうに見える道路は、中央高速道路のようです。

こんな山の中を通っているんだ。

相模湖近くの小原宿まで下ったころ、小雨が降り始めた。

もう少し持ってくれればよかったんだけど。

電車の時間までまだ少し時間があるね。

雨降り始めましたね。

小原宿本陣の軒下でどうしようかなと思案していると、

案内の方が、どうぞ見ていってくださいと案内していただいた。

何でご覧になってこられたのですか?

たまたま通りがかりまして。。

聞くと、神奈川県下に28あった本陣で現存している唯一の本陣とのこと。

参勤交代の時に殿様が泊る本陣

通りで立派なつくりです。

竈の部分は土間になっていました。

そうそう、小さなころの家はこんな感じだったな。

火を扱い、外との行き来が頻繁な炊事場は土間が便利

その時々の様式で家の構造も変わってくる。

こういった知識や体験が忘れられていき、人って臨機応変

生活できなくなってきているような気がする。

 

 

 

二階は蚕小屋として使われていたとのこと。

すべて手作り

上手い事作られているものです。

一切が無くなり、こういったものを作れって言われても

出来なくなっているのはなんだかちょっと大丈夫なのかなという気がどこかで頭をかすめます。

現在、人が作ったものを利用することばかりだけど

自分で作り出すことのできるもの、ちょっと考えないといけないかな。

弧の繭から、糸を取り出し絹を織るんだものね。

凄いことだ。