剣が峰に参る。
雲の上、どこまでも続く雄大な景色が続く
この景色、空気は、山上で一夜を明かしたからこそ味わえる。
大きく息を吸いこみ深呼吸してみる。
鬼が積んだ石を蹴散らしていくという賽の河原
それでも何度も何度も積んでいく。
何かを求め、何かを想い祈りをささげにこの地を訪れる。
祈りとはそういうものかもしれません。
二ノ池の事
かつてここは透明なコバルトブルーの水が美しい場所だったという。
今は水はなく火山灰が地を覆う。
それもまたこの世のありよう。
法螺の音が峰にこだまする。
御嶽は祈りの山
修験の山
お勤めご苦労様です。
祈りの人と登山の人
それぞれの思いを抱きながらただ歩く
静かに首を垂れ、手を合わせる。
遥か遠くを見ながら
あの日を思わない者はないであろう。