のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

夏の日差しと秋の風

標高2450mの室堂平まで登ってくると、草紅葉が始まっていた。

大白川の登山口が1250mなので高度差は1200mほど

100m高度を上げると気温は0.6度下がるので

登山口からだと12×0.6=7.2度ということか。

都市部の標高0mからだと14.4度温度が低い計算になるので

30度を超える真夏日がまだまだ続くをニュースだったが

その半分近くまで気温が低いことになる。

やはりここは一足早く季節を感じる場所なんだと実感する。

夏草は枯れ

秋の花が花開く。

虫達は冬ごもりの準備に忙しく飛び回る。

一足早い季節を感じながら、喧騒であろう室堂の赤い屋根を横に見て、左にそれる。

今日は美濃禅定道(トンビ岩コース)で南竜へと下ることとする。

トンビ岩という大きな岩を過ぎると南竜ケ馬場が見えてくる。

水量豊かな南竜は貴重な南からの祈りの道である「美濃禅定道」の貴重な

中継地点となっていたのであろう。

手前に見えるのが、南竜山荘とビジターセンター

ビジターセンターは冬季には避難小屋としても利用できる。

奥に見えるのがテント場とコテージです。

手前がビジターセンターで奥が南竜山荘

オリンピック年に泊まったので、あれから2年経つんだ。

南竜のテント場はコロナで使用期間がとても短かったり、

昨年はトイレ改修で閉鎖されたりとなかなか利用する機会がなかったのですが

この夏は、天気にも恵まれ今回で2回目の訪問です。

前回訪れた展望歩道への道の景色も美しい。

あの向こうが登ってきた平瀬道となる。

同じ場所に通っていると、その場所がとても身近に感じるようになってくる

不思議な感じが時々します。

南竜まで下ってくると、秋の花が咲き乱れていた。

ブーン

花バチくんは、トリカブトへ必死に頭を突っ込んでいて

近づいても気が付かないほどです。

頑張れよ。

 

まだ、日は高い。

夏の日差しと秋の風が混ざり合う河原で、

のんびりと昼寝でもするかな。