2022-01-01から1年間の記事一覧
時のたつのも忘れ、シマリスたちと戯れて楽しい時を過ごしていたが 空を見上げると青空が広がり始めていた。 今日は、シマリスのところでのんびりしようかなと思っていたけれど、 気持ちの良い光に誘われて、御池岳とボタンブチの方に足を延ばしてみることに…
カサ、カサカサ 小さな枯れ葉の音のした方に目をやると、 素早く動く小さな個体が視界に入ってきた。 あ、いたいた 日本でシマリスと言えば北海道のエゾリスが在来種ということだけど、 移入されたものが野生化して、本州では現在、岐阜・新潟・山梨で定着し…
湿ったっ空気が北に入り込み、飛騨地方は予報がどうも怪しく 太平洋側は比較的穏やかな週末となった。 そういえば、この時期の御池岳はシマリスが戯れていると依然聞いたことがある。 シマリスに会いにというのもいいかもしれない。 コグルミ沢の登山口の横…
駐車場から2-3時間で山頂に立てるお手軽な白草山 今朝の出発は、ゆっくりだったので、いつもは閉まっている道の駅が開いているので除くと、朴葉寿司があったのでひとパック頂いてきた。 1パックに3種類入っていて、少しづつ味わいが変化を楽しめる。 酢…
カンカン 山は森の生き物の境界 足を踏み入れる前に挨拶をする。 秋の便りが空から届き始め すこしづつ、森が秋色に染まり始める。 そんな季節の最前線 森の生き物たちもそんな季節を敏感に感じ取り 冬ごもりを急ぎ始める。 この日、季節がぐっと後戻りして…
森へ入って糧を得る。 そういう営みを長く続けてきたはずだ。 道を切り開き、山へと分け入り木を伐りだす。 さまざまな技術がそこには必要で、長らく伝えてこられたのだと思います。 峰から峰にワイヤーロープを張り、重い木材をは吊り下げて運び出す。 すご…
日本は山国だなー ポコポコと山と谷が延々と続いている。 かつて戦国の武将たちが山谷を駆け巡ったであろう、奥美濃の山々がどこまでと続く。 喧騒の街を離れ、奥へと奥へと足を踏み入れるほど濃くなってくるものがある。 自然の匂い、動物の気配 鳥の声、風…
今回、下りで回り道をして以前から訪れてみたかった「鈴鹿の上高地」と名付けられた場所へとそれた道に足を向けたのだが、河原を渡るのに足を踏み下ろすと同時に、右肩にチクリと痛みを覚えた。 あれ、と思う間もなく、耳元に羽音が聞こえ、 臀部にも痛みが…
夢のような夜が明けた。 今回借りた場所は、先人が炭を焼いたであろう場所 人が去り何十年たったであろうが、今もちらほらとその名残が残る。 森が明るくなると同時に、小鳥たちの朝の歌声が響き始めるのを聞きながら 火をおこし一杯のコーヒーを頂く。 うま…
夏を思わせる青の中に、朱がゆっくりと染み出してきた。 色の変化 季節の変化 変わる季節の匂いを嗅ぎながら渓谷沿いの散歩道を奥へ奥への進んでいく。 根の平峠から先は緩やかな平坦地が広がり、あちこちでテントが張れる場所が広がる。 どこにしようかな。…
大きな杉の木だ 千草街道と呼ばれたこの道は、古くから伊勢と近江を隔てる鈴鹿山脈を越える重要な街道の一つで、炭焼きの跡や鉱山跡など人の暮らしの痕跡があちこちに残っている。 おや、なめこがある。 びっしりと秋のごちそうが並び始めていた。 人が多く…
お月見をと思っていたが、天候は足早に変化しそうな空模様に迷いながらの三連休 比較的晴れ間が多そうな予報の南方面ということで、鈴鹿の森に行き先を決めた。 去年の初雪のころから1年ぶりかな。 久しぶりに近くの森でゆるりと楽しむことにして、ハンター…
実りの秋は、動物たちへの大切な贈り物 冬に向けて生き抜くための大切な食べ物 大日岳への尾根道は木の実の道だった。 風が吹き、バラバラとドングリが飛び跳ねて転がっていく。 なみなみの葉っぱは、ミズナラのようだ。 子供の頃に住んでいた家の脇に、大き…
さあ下ろう。 鳥たちとのゆっくりと戯れることもできたし、今回もよい遊山だった。 淡く輝く季節の変化を楽しみながら ゆるゆると下っていく。 登りと下りでは、目線が違い 同じ道でも、新たな気づきがあったりする。 森の中に、まるい湿原がある。 どんなと…
あの噴火から8年 あの時も、こんな晴天だったという。 手を合わせるため、二の池まで上がった。 今、山頂の剣ヶ峰までの通行止めも解除されていて、多くの人が訪れているようだが、 どうも、山頂までは足が向かない。 ここで祈ることにしよう。 ■下る道 快…
南の空が、花火が打ちあがるように、ぱ・ぱっと時折輝く 雷だ 穿孔は強烈で、間際なく続く やがて東の空がうっすらと明るくなりはじめると、闇が解け始めた。 景色は次第に形を取り戻しはじめ、昼の姿に戻り始める。 昼と夜 昔から物語で紡がれてきた様々な…
五ノ池小屋が見えてきた。 最後の斜面をトラバースする。 稜線に出ると、はるかに雲海がどこまでも続いていた。 どこまでも続く雲の海 まさに、海そのものだ。 台風がおいていった湿った空気の置き土産 海の向こうに浮かぶ島は、白山だろう。 大海にゆっくり…
延々と続いた苔の森が突然に、ゴロゴロとした沢をたどる道に変化するころ 時折薄く雲がかかり始めた。 高山は急速に季節が進み始め、枯れ始めたアザミの花に、ミツバチが必至で頭を突っ込んで、残り少ない食べ物をかき集めていた。 あと、1-2週間もたてば…
彼岸の週末 毎週のように台風がやってきて、大気をかき混ぜ季節は進み 森の木々は変化を始める。 今年の紅葉はまだ少し早そうだが、実は色づきはじめ 森には秋の匂いが漂い始めていた。 甘い秋の匂いが、涼やかな空気とまじりあい匂い建つ。 春・夏・秋・冬 …
きらきらと、光に輝く宝石がある。 なによりも美しい宝石が輝く。 一瞬の出会い。 今日、この時、この瞬間でないと出会うことはないであろう一瞬の出会い。 ひとこまの瞬間に出会えた瞬間、心に電流が走る。 一度体験すると、まるで麻薬のような感覚。 また…
ヒカリゴケないかなー このあたりにヒカリゴケがあると聞いたんだけどな。 岩の割れ目を気にしながらゆっくりと歩くが、どうも見つからないが 雨上がりの苔の森は、生命力に満ち溢れ見ていてとても楽しい。 この苔が保水してくれてこの森が維持されているの…
何万年ものそのまた昔 地中の奥深くから押し出された溶岩は大空に向かって吹き出し 冷やされ岩の大地が広がった。 そこに、一粒の種がどこからか飛んできた。 一粒、二粒、三粒 やがて種は子供を産み、 そのまた子供も子供を産み どんどんと増えていった。 …
初秋の三連休を連続して台風がやってきた。 天気予報とにらめっこ。 夜明けとともに雨が上がった国道19号を北へ北へと走りだした。 目指すは開田高原 山頂に避難小屋やテントを張れる場所がない御嶽山だけれど、五の池小屋に空きが出たようで、電話すると…
ごめんください。 誰かいますか。 ごめんください。 何処から現れたのか、植物園の中に忽然と巨大な藁ぶき屋根の家が現れた。 懐かしいな。 子供のころ譲り受けた、畑の家は藁ぶき屋根の農家の家だった。 田植えや稲刈りの時に、家族総出で泊まり込んだ藁ぶ…
小さなころ、動物学者に憧れていた。 大草原、大湿原、大海原で生き生きと暮らす様々な動物たちを身近に見てみたかった。 以前から、一度訪れてみようと思っていた東山動植物園 大型台風が駆け巡る3連休に訪ねてみることにした。 東山動植物園は、動物園と…
霧の森の中 ここにいるよと、大きな声で主張しているキノコがいた。 秋の森は森の中はキノコがたくさん。 あっちのも、こっちにもキノコがたくさん。 一つ見つけると次々と見つかる。 キノコ目になってくる。 目って不思議だよ。 見ようと思うと、どんどん見…
晴天の下、空木岳の山頂に舞い降りた。 北へと続く尾根道の向こうに続く木曽駒ケ岳の左には、乗鞍岳、御嶽山と北アルプスの南側の山塊がよく見える。 この尾根をたどる縦走はまた今度計画してみよう。 それぞれの峰には小屋が立ち訪れるものを優しく、厳しく…
日の出とともに小屋を出た。 見下ろす伊那の谷は雲の底にある。 東には南アルプスの山並みが南北に遠くまで広がっている。 あの山は何だろか。 地図と見比べて山座同定 今度はあっちに行ってみたいな。 小鳥のつがいがハイマツの茂みから朝日に向かって飛び…
ゆっくりと楽しみながらたどり着いた場所所は、空木平と呼ばれる場所 低木となった樹林帯から沢を渡った先にぽっかりとその小屋は姿を現した。 ここは、空木平と呼ばれるカールの底 今日は十五夜 空木平の空には、まんまるの満月がこうこうと辺りをてらす。 …
空木岳へは東西から登る道と南北に貫く縦走路があり四方から訪れることが出来る。 今回は東側のふもとの菅ノ台から登り始める「池山尾根ルート」をたどった。 このルートはほぼ森林の中を通り、眺望はあまりないが、豊かな植生が楽しめる道のようだ。 季節は…