のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

森の魔術師・紅葉の不思議

私市植物園では、様々な観察会などが催されています。
今年最後の、かたの環境講座は、「森の魔術師・紅葉の不思議」。
ちょっと覗いて来ました。

■葉っぱは何のためにあるの?
それはね、日光をあび、水と二酸化炭素からでんぷんを作り大きくなるため。
すべての生き物は、直接、間接的に植物を食べることによって生かされています。

■秋になると、なぜ葉っぱは落ちてしまうの?
それはね、寒くなると、光合成ができなくなってしまうから。
そして、木々たちは葉っぱを落として眠りにつくんだ。

■一年中緑の木は、葉っぱを落とさないの?
そんなことはないんだよ。
どんな木でも必ず葉っぱを落とすものなんだ。
ただ、葉っぱの寿命が違うだけ。
そうそう、長生きの葉っぱは何十年と生きるものもあるんだよ。

■どうして、葉っぱは黄色くなるの?
気温が下がり、日照時間が短くなると、緑色をした葉緑素
葉っぱと一緒に捨ててしまうのはもったいないので、
分解して体内に再吸収するために分解されるんだ。

そうすると、もともと葉っぱにふくまれていた黄色の色素を持つ
「キサントフィル類」が目立つようになるからなんだよ。

■じゃあ、茶色になる葉っぱは?
茶色になる葉っぱには、タンニン類が多く含まれていて、
それが、茶色の色素を持つ「フロバフェン」に変化して
目立つようになるからなんだ。

■赤くなる葉っぱは?
不思議な事に、赤くなる種類の木々たちは、夏の間には持っていない物質
「アンドシアニン」を自ら作りまるで化粧をするかのように赤く色づくんだ。
この理由は諸説あるんだけど、よくわかっていない。

不思議な不思議な、黄葉の仕組み。
四季のある国だからこそ、この不思議を楽しみ、愛でることが出来るのですね。