のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

鎌倉の匂い

夜半から降り始め、昼頃まで結構な雨が降り続いたが

昼過ぎまでゲストハウスで雨が上がるのを待つ

旅は急がず、ゆるりと空模様を見ながら、風待ちをするのがよい。

あくせくと、人込みの中に出ていくより

人々の暮らしを垣間見て、その土地の匂いを感じる。

鎌倉は、なんだか古い時代と、新しい時がまじりあった不思議な空気が

流れている気がする。

古都といっても、京都とも違う、金沢とも違う。

この雰囲気は何だろう。

護岸工事ではなく、ただ掘り下げたのか水が削ったそのままの

姿なのか、自然の流れのままの水路が流れ

程よく手入れされ、人が町を大切にしていて

愛着を持って暮らしているのが感じられる。

そう、みな、自分の家をきちんと手入れして

それが町の雰囲気として、なんとなく流れ出している感じがする。

朝は、町のあちこちでゴミを拾う方がも見かけ、ゴミも落ちていない。

辻野門のごみ置き場の横の仏さまが見ているからではないでしょうが、

とても気持ちの良い街並みです。

週末の秋、鎌倉駅周辺や有名どころの寺社仏閣は

海外の観光客で溢れかえっているが、ちょっと辻を外すと

素敵な時の流れている道に出会える。

ぐるりと山に囲まれた、小さな町で起きてきた

様々な出来事が積み重なる。

時の流れが地層となり出来上がっている。

鎌倉の街って、なんだかそんな場所でした。