のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

白山北縦走路 オモ谷へ下る

脚長でずんぐりむっくり

後肢が発達していて、ちょこちょこと驚くほど水辺を速く走り

集団で飛翔したりする姿に人はとても興味を持ったのだろう。

千鳥模様、千鳥格子などにその名が使われてきています。

アニメのナルトに出てくる、サスケが使う術「チドリ」

そう、この花の名もチドリとなずけられていました。

1か月ほど前に、石徹白から登った時にまだハクサンチドリ咲いていないねと

お昼をご一緒したご夫婦が言われていました。

*シロバナハクサンチドリ

沢の音が聞こえ始めた。

さあ、この谷を下り、あの稜線を抜けた先に水場がある。

夏の登山は水の確保に注意する。

山歩きを始めた頃は、ギリギリにと考えて、つらい目に何度かあったことを思い出す。

雲が降りてきた。

ほとんど人が入らないオモの谷に降りていく。

水があるところには森育つ。

水があるところには水が好きな植物が育つ

水音を頼りにシラビソの谷に迷い込むと、

パッと光が灯ったように、リュウキンカが咲いていた。

その隣にはサンカヨウも谷風に揺れている。

歩き始めて10時間、こんな景色が待っているとは。

いいところだな。

来てよかった。

いつもタイミングが遅くて、花弁が無くなっている姿しか出会えなかった

エンレイソウも頑張ったねと、言ってくれているよう。

夕暮れも近い

この辺りで腰を下ろしていこうかな。