雲が開き阿弥陀様が、天から降りていらっしゃった。
弥陀ヶ原はそんな幻想的な風景がまっていた。
雲の向こうは青い青い空が広がっている。
だけどまたすぐに青い空は乳白色に染まっていく。
水彩絵の具の筆を水の中に入れてかき混ぜたよう。
弥陀ヶ原からしばらく登ると、室堂につく
ビジターセンターには多くの人が出発の準備に追われていた。
やっぱりここは人気の山なんだ。
そんなビジターセンターを横目に通り過ぎ、今回は左の巻き道を通り
大汝峰を周回し、空の様子を見ながら御前峰を巡るコースを取ることにした。
結構な長丁場、さあ行こう。
お!
クロユリがまだ残っていた。
室堂より上の西側の斜面は、標高も高くまだ設計もちらほらと残っているため
最後のクロユリに出会うことが出来たようです。
ありがたい。
ミヤマリンドウは今が旬よのうで、
あちらこちらに束になって咲き競っている。
曇った日には花は閉じるというので、みんな様子見かな。
雲が流れ青空が薄く覗く度に、足を止め天を仰ぐ。
天を歩きく醍醐味がここにある。
明るく、黒く
光と風と大地が織りなす世界がそこにある。
少しづつ、虫たちの活動も活発になってきたようだ。