古より信仰の対象となってきた白山は、四方八方から参ることができるが、
時間泥棒に時を盗まれた人々は、北から参ることを忘れ始めており
人とすれ違うことはまれの道になっており、どの道をたどっても、
それぞれの尾根を目指して標高差1000m前後の高度を上がっていき、
そこから長い上り下りの祈りの道となる。
六根清浄、六根清浄
そう口ずさみながら、お山へと祈る道が空へと続く道は、
ガレ場にザレ場、湿地に高原と色々な顔を見せてくれる。
面白い。
この道は面白い。
標高1700m程度まで高度を上げると、いつの間にかブナやダケカンバの
森は、オオシラビソの森となる。