暑いな。
空は青く、日差しが強い。
夏がすぐそこまでやってきているのを感じる。
厳しい冬を生き延びた蝶たちは、柔らかくおいしそうな若葉を食して大きくなり
恋の相手を、美味しい蜜を探して
森の中を飛び回っている。
生き物たちにせかされるように
植物たちは次から次へと花開く。
この森にも銀竜草が鎌首をもたげていた。
受粉を終えると黒く変色し液となり
溶けた液果は地面に滴るためなんだろう。
しばしば竜は群れとなる。
いないいない
ばー
虫により受粉を終えた銀竜草はなんとも奇抜な姿も見せてくれる。
まる一つ目小僧だな。