ブナの森の中に小さな水たまりがあった。
木の枝を見ると、両の掌を合わせたほどの白い塊がぶら下がっている。
モリアオガエルの卵塊です。
昔、森の中をさまよっているときに、ふと葉の上にとてもきれいな
モリアオガエルに出会ったのが初めての出会いだった。
その時は、こんな泡のような卵を、しかも木の上に産み付けるとは知らなかった。
しかも、水たまりの上をきちんと探してです。
卵の中で、オタマジャクシとなって初めて水たまりに落ちる。
これは、森の中で生きていくのに身に着けたすべなのでしょう。
水たまりを覗いてみると沢山のオタマジャクシがうごめいていた。
露が終わるころには水たまりも干上がり、小さなカエルは森の木に登っていき暮らし始める。
環境をうまく利用した生きるすべに驚くばかりです。
生まれる命
絶える命
森にはいろいろな営みが流れ暮らしている。
小さなヒミズが横たわっていたので、そっと横によけてあげました。
ヒミズは、モグラのようだけど土にはトンネルを掘らず、浅く身を溝を掘り小さな昆虫などを食すということを知った。
モグラはほとんど生態が知られていない研究者が伝えているのを聞いたことがあるがヒミズもそうなのかな。
生きている姿はほとんど目にすることのない生き物たちも森にはたくさんくらしている。
森って凄いな。