鳩吹山は、蛇行しながら流れ下る木曽川に立ちふさがるようにそびえる。
この山を歩くと、雨が降り、水が流れることにより浸食を繰り返し、長い長い時間をかけて、硬いチャートの岩盤の柔らかな部分を浸食ししながら作られた川であることが手に取るようにわかる。
鳩吹山の登山道は、あちこちで、縦にきれいに皴になった層の道を歩く。
プレートにの押し上げにより湾曲した地層がむき出しになったという、この面白い地層に見入ってしまう。
太古の昔ここは、海底の底だったそうだ。
それが今目の前にある。
研究者の丹念な調査により解き明かされる数々の謎
今は昔、はるかむかしここは海の底
ゆらゆらと大きな水龍が泳いでいたのか、それとも、小さなちいさなプランクトンが生まれていたのか。
なぜ命が生まれたのか。
この世は不思議でいっぱいだ。